世界初の水上に浮かぶ球体、Apple Marina Bay Sandsへの聖地巡礼 ー 長女と歩いた40分の冒険と感動
球体建築に隠されたパンテオンの神秘と、シンガポール家族旅行で体験した世界で唯一の水上Apple Store
シンガポール家族旅行の合間を縫って行ったApple Orchard Roadに続く次のApple Storeは、Apple Marina Bay Sandsだった。オープン当時から「いつかはこの目で見てみたい」と思える唯一無二の店舗デザインだったはずだが、実は友人に言われるまで、あれほど興奮していたというのにシンガポールにあることをすっかり忘れてしまっていたのだ。これが老化?
世界初の水上Apple Storeという特別感もさることながら、この建物の設計や技術に込められた圧倒的なこだわりを知れば知るほど、「これは行くしかない」と思わずにはいられない。今回は実際に足を運んだ体験をもとに、この聖地巡礼の全てをお届けしたい。
水上に浮かぶ球体、その正体とは
Apple Marina Bay Sandsは、2020年9月10日にオープンしたシンガポールで3番目のApple Storeだ。最大の特徴は、世界初の水上に位置するApple Storeという点にある。
現地で行きたいという人のために、所在地は2 Bayfront Avenue, B2-06, Singapore 018972で、営業時間は12:00〜20:00。この球体を設計したのは、世界的建築事務所Foster + Partnersだ。同事務所はApple Parkをはじめ、世界各地のApple Store旗艦店舗を手掛けており、その実力は折り紙付きである。
建築技術の粋を集めた球体構造
球体のサイズは直径30メートル、高さ17メートル。全ガラス製ドーム構造で、114枚のガラスパネルで構成されている。
驚くべきは構造的な接続がわずか10本の細い垂直方向のマリオン(支柱)のみで実現されていることだ。この自立式構造により、まさに水面に浮かんでいるような視覚効果を生み出している。
各ガラスパネルにはPVD(Physical Vapour Deposition)コーティングが施され、ブロンズ色の外観と熱・眩光の軽減を実現。日中は水面や周囲のスカイラインを映し出すミラー効果を発揮し、夜間は内部から温かい光を放つ球体として変化する。
200mmの望遠で見えた距離の罠
Marina Bayを挟んで反対側からマリーナベイ・サンズ ホテルの存在に興奮していたところ、「あ!あれじゃん!」と気づいた。200mmの望遠レンズを使えば目の前にあると思えるような距離だったが、Marina Bayのちょうど反対側にあることから、徒歩で20分近くの距離にあることが判明した。
マーライオンとの写真を撮ったあと、すでに移動で疲れていた妻と子ども達を置いて単身で向かおうと提案したところ、長女が「私は行く。私はパパと一緒にApple Storeを見に行くのを楽しみにしてたんだから」と真剣な眼差しで訴えかけた。そこで、長女と2人で往復40分もの距離を2人で歩いて向かうことにした。
「マジか」「ヤバイ」「浮いてる」の連続
店舗が近づくにつれて興奮が高まってきた。「マジか」「ヤバイ」「浮いてる」「すんげぇ」と語彙力のない言葉を垂れ流しながら店舗に近づく。
目の前に来た。これがあのApple Marina Bay Sandsなのか。すごい。浮いてる。球体だ。これがApple Storeだなんて信じられない。凄すぎる。

この橋を渡ればApple Marina Bay Sandsか……
夕方に訪れたということもあり、光も良い感じだった。手前には大きなAppleロゴがあり、橋を渡って店舗内に向かっていく。いや完全に海上に浮く球体だ。これがApple Storeだなんて信じられない。
2つのアクセスルートが用意
Apple Marina Bay Sandsへのアクセス方法は2つ用意されている。
- 水上ブリッジ:水上に架けられた歩道橋を通るルート
- 地下トンネル:マリーナベイサンズのショッピングモール(B2階)から長さ45メートル、幅7.6メートルの地下通路を通るルート
地下からのアクセスでは、両側がミラー仕上げのエスカレーターで球体内部まで上昇し、「万華鏡のような体験」を提供する。この演出もまた、単なる移動手段を超えた体験として設計されている。
球体に入った瞬間、パンテオンの神秘を体感
中に入ると、球体の天井まで広々とした空間が広がる。外から見たあの球体の中に入っていることが信じられない。長女も感動している僕と一緒に感動してくれている様子。優しい子だ。
この球体の内部設計で最も印象的なのが、ローマのパンテオン神殿に着想を得たオキュラス(円形天窓)だ。ドーム頂部に設けられたこの天窓から差し込む自然光が、店内に幻想的な光の演出を創出している。
ガラス内側には同心円状のカスタム遮光バッフルが螺旋状に配置されている。これらは太陽角度に対応して個別に形状設計され、昼間の遮光効果と夜間の照明効果を両立している。
球体内部では360度のパノラマビューでマリーナベイとシンガポールのスカイラインを一望できる。店内周辺部には10本のフィカス・アリの木が配置され、シンガポールの「ガーデンシティ」としてのアイデンティティを表現している。
近未来的なエスカレーターで地下へ
入り口に対して左手奥に下の階へ繋がるエスカレーター、そしてそのさらに奥にはビデオウォール。右側にはエレベーターと階段が用意されている。
中央のエスカレーターも近未来感のあるデザインとなっており、地下1階を飛ばして地下2階まで繋がる仕組みだ。地下1階はボードルームなどがあり、エレベーターまたは階段で立ち寄れるが、一般客は地上と地下2階にある販売エリアを利用する仕組みとなっているようだ。
世界初の水中ボードルームも完備
店舗中央にはビデオウォールを備えたフォーラムが設置され、シンガポールのアーティストやミュージシャンによる「Today at Apple」セッションの舞台となる。
下層階にはApple初の水中ボードルームが設置され、起業家や開発者向けのトレーニング・相談スペースとして活用されている。エレベーターを下る際の景色と上る際の景色が最高に格好良い。
折角なのでエレベーターも乗ってみたが、Apple Parkのように回転するようなギミックはなかった。
地下2階は独立したApple Storeのような佇まい
地下2階はショッピングモールに繋がっており、いわゆる「ショッピングモール内のApple Store」というデザインだ。興味深いのは、長いエスカレーターの存在を知らなければ地下2階は独立したApple Storeのような佇まいになっていることだ。
店舗の外には球体に繋がる橋の手前にあったAppleロゴと同じ札がある。天井も格好良い。「ちょっとコンパクトなApple Store」ぐらいに思えるような空間だった。
オープン時には148名のスタッフが23言語に対応し、世界中からの来訪者をサポートしている。シンガポール全体でAppleは3,600名以上の従業員を雇用し、同国での40年以上の歴史を持つ。
Appleとシンガポールの歴史
この店舗は、2017年オープンの「Apple Orchard Road」、2019年オープンの「Apple Jewel Changi Airport」に続くシンガポール3番目の店舗だ。
Appleのシンガポール進出は1981年に遡り、アンモキオに最初の工場を設立した。当時はApple II コンピューターの製造が中心で、初期iMac G3もシンガポールで組み立てられていた。
建築史上の意義としては、Foster + Partnersによる「ジオデシック・ドームの現代的解釈」として、最小限の材料で最大限の空間を実現した建築学的成果とされている。建築界では2020年のArchitect of the Year Awardsを受賞している。
最高の父娘タイムを過ごした聖地巡礼
名残惜しい気持ちを抑えながら、Apple Marina Bay Sandsを大いに満喫して後にした。帰り際にマリーナベイ・サンズ ホテルと1枚、シンガポールのビル群と1枚を撮影。夜には周りのライトアップに照らされながら静かな美しさを魅せるApple Marina Bay Sandsを眺めることができた。

マリーナベイ・サンズとApple Marina Bay Sands
本来は家族全員でこの世界にここだけしかないApple Storeに連れて行きたかったが、次女が歩き疲れてしまい妻と2人で休んでいる間に長女と2人で向かったワケだが、当初は自分1人で行く気満々だった僕以上に新鮮な反応をしてくれたので僕自身も楽しかった。
長距離を歩いて疲れているはずの長女だが、「久しぶりのパパタイムだね」と嬉しそうにしてくれていて、終始ご機嫌。僕が興奮している様子を動画で撮ってくれたり、店舗内でモデルになってくれたり、最高の父娘タイムを過ごすことができた。記念にApple Park Visitor Centerで購入したお揃いのTシャツで記念撮影もした。親子としての良い思い出になった。
2020年のオープンから現在まで、Apple Marina Bay Sandsはシンガポールの新たな観光名所として機能している。COVID-19パンデミック下でのオープンにも関わらず、予約制での安全運営を継続し、現在も通常営業を行っている。
この球体は、単なる店舗を超えて、Appleの革新的な小売体験の象徴として、また建築とテクノロジーの融合を体現する現代建築の傑作として、世界的な注目を集め続けている。家族旅行の合間でも、絶対に足を運ぶ価値がある聖地と言えるだろう。
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英語の返答の時だけまじめか!w まああっしも仕事中含め一日中の薄い色付きのサングラスかけてますし、eyesight health(この言い回しはじめてきいた)は大事ですよね。
Since it’s automatically adjusts the lens color according to the amount of UV, I feel that these glasses serves me better in means of eyesight health, and so I plan to use these as my main glasses for the foreseeable future. The problem is though, that the I might need to adjust the prescription, because it feels a little off.
(やっぱりこっちのメガネの方が似合ってるなあ・・・)probably time to change your image from now huh?
そうなんですよ、球体そのものがストアなんですよ……!凄すぎる!!!本当に良い思い出になりました♡
球体はストアの側にあるオブジェかと思ったらストアなんですね…!
親子で感動を共有できるのいいですね☺️