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【聖地巡礼】シンガポール初のApple Store「Apple Orchard Road」行ってきた

2017年オープンの東南アジア初店舗を家族旅行の合間に。シンガポールの”Apple銀座”は想像以上にスケールがでかかった

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家族とのシンガポール旅行の合間に、妻に頼み込んで”聖地巡礼”として国内のApple Storeを回らせてもらった。最初に訪れたのが、シンガポール初、東南アジア初として2017年5月27日にオープンしたApple Orchard Roadだ。

Foster + Partnersが設計を手がけ、「緑の都市」シンガポールの歴史的テーマを反映した2階建ての店舗は、世界初の機能や革新的な技術を多数採用している。本記事では、2025年現在から振り返るApple Orchard Roadの特徴や、開店から約8年経った今でも色褪せない革新性について、実際に足を運んだ体験をもとに詳しく紹介したい。

東南アジア初の記念すべき1号店

Apple Orchard Roadは、Knightsbridge Mallに位置するシンガポール第1号店として開店した。当時は東南アジア初のApple Storeとしても話題を集め、開店前日から2,000人規模の行列ができたことでも知られている。

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現在シンガポールには3店舗のApple Storeが展開されており、Apple Orchard Roadは記念すべき出発点となった。シンガポール初のApple Storeということは、日本で言うところのApple銀座だ。国内のAppleファンにとって重要な”聖地”に違いない。

銀座のような一等地にそびえ立つ巨大ガラス建築

Orchard Roadは、日本で言うところの銀座のような位置づけのようだ。ブランドに疎い僕でも分かるような名だたるブランドのきらびやかな店舗が並ぶ一角に、巨大なガラス張りの店舗がそびえ立っている。

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商業施設の一角にある店舗だが、存在感のあまり単独店舗のようにも見える。外観は、Apple福岡に非常に似ている。しかしこの店舗は1階だけではなく2階があるという点において、規模感が大きく異なる。

建築デザインに込められたシンガポールへの敬意

Foster + Partnersが設計したこの店舗は、シンガポールの「緑の都市」というアイデンティティを見事に体現している。特に印象的なのは、幅120フィート(36.5m)、高さ14mの大型ガラスファサードだ。熱帯気候対策として25フィート突出したカノピーを設け、実用性とデザイン性を両立させている。

8本の成熟した樹木による「緑のオーチャード」空間も、オーチャードロードの歴史(かつてナツメグとフルーツ果樹園があった場所)からインスピレーションを得たもので、地域への敬意が感じられる。イタリア職人によって手彫りされたCastagna石製のらせん階段2つも、細部へのこだわりを象徴している。

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店舗入って左側のCastagna石製らせん階段

これについては後ほど。

1階から感じる圧倒的な開放感

店舗に入ると、高い天井と広々としたスペースのお陰で開放感を感じる。中に入った様子をうっかり撮り忘れてしまったが、外からの様子でもその広さを感じられるだろう。

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店舗の特徴的な要素の1つが、左右に配置されているらせん階段だ。Castagnaという石種が採用されており、Appleのプレスリリースでも「建築的ハイライト」として紹介されている。Apple Parkにもある特徴的な手すりのデザインが採用されているが、手すり部分のみ色が壁面と異なっている点も印象的だった。

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店舗入って左側のCastagna石製らせん階段

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店舗入って左側のCastagna石製らせん階段(上から)

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店舗入って右側のCastagna石製らせん階段

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手すり

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ツートンカラーになっている

世界初の機能を複数搭載した2階フロア

2階は1階以上の開放感がある。巨大なビデオウォールがあり、お馴染みの椅子も用意されていた。この2階の「The Forum」には、世界最大のGenius Groveとして12本のFicus Ali樹木が配置されている。

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巨大な樹木が心地良い

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ビデオウォールが巨大過ぎて興奮せずにはいられない

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手前の人と比べるとサイズ感がよく分かる

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店舗の入り口は吹き抜けになっている(上から撮影)

さらに他のApple Storeは通常1つのみだが、ここは世界初の2つのGenius Grove設置という快挙も成し遂げた。Apple最大幅のビデオスクリーンも設置されており、Today at Appleセッション用として活用されている。1階もそうだが、店内の至るところに背の高い植物が用意されており、心地よさがある。

環境面でも先進的で、100%再生可能エネルギーでの運営を実現。これはSunseap Groupとの長期契約による太陽光発電によるもので、持続可能性への取り組みも評価できる。

気になった点は窓の汚れだけ

唯一気になったのは、窓の汚さだ。巨大なガラス壁を採用しているからこそ、目に見える位置の窓がこれほど汚れているのは気になった。磨いて!

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窓の汚れはかなり気になった

とはいえ、2017年のオープンから約8年が経過した現在でも、Apple Orchard Roadの革新性は色褪せていない。むしろ、後に続くApple Marina Bay SandsやApple Jewel Changi Airportの礎となったとも言える存在だ。237名の従業員によるサービス、200点以上の製品取り扱い、そして何より訪れる人々に特別な体験を提供し続けている。

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シンガポールを訪れる際は、ぜひこの記念すべき1号店に足を運んでみてほしい。きっと、Appleが考える「店舗体験の未来」を肌で感じることができるはずだ。

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更新日2025年08月11日
執筆者g.O.R.i
コメント(2件)

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  1. g.O.R.i(コメントID:706141)
    コメント先:ファーファ(コメントID:706139)
    アップル本社の建築担当者には絶対「"超"階段オタク」がいますよね。日本のapple storeの階段も階段オタクしか考えられないような設計をしている・・・

    階段へのこだわり、相当ですもんねw

  2. ファーファ(コメントID:706139)

    アップル本社の建築担当者には絶対「”超”階段オタク」がいますよね。日本のapple storeの階段も階段オタクしか考えられないような設計をしている・・・

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