Apple、またもやAI人材をMetaに引き抜かれる。今年1月以降で約12人目の流出
クラウドインフラ責任者が転職。SiriのLLM統合遅れが背景に影響か
Appleがまた一人、重要なAI人材をMetaに引き抜かれた。同社のクラウドインフラ、トレーニング、検索分野のチームリーダーを務めていたFrank Chu氏が、Metaの新設AI部門「Superintelligence Labs」に転職することが明らかになった。
Bloombergが報じたところによると、Chu氏はAppleでクラウドベースの大規模言語モデル(LLM)の管理を担当し、SiriやAppleのエンターテインメントサービス向けの検索機能開発にも関わっていた。Metaでは、AI インフラ開発を担当する「MSL Infra」という新チームで働くことになる。
AI人材の流出が止まらないApple
この転職により、AppleのAI部門からライバル企業への人材流出は今年1月以降で約12人に達した。この7カ月間で、シニアリサーチャーらがMeta、OpenAI、xAI、Cohereなどの企業に相次いで移籍している。
中でも注目されたのは、先月AppleのFoundational Modelsチームを率いていたRuoming Pang氏がMetaに転職した事例だ。Mark Zuckerberg CEOが2億ドルという破格の報酬パッケージで引き抜いたと報じられている。
Siriのアップデート遅れが背景に
この人材流出は、AppleがLLMを統合してSiriをアップデートする作業に苦戦していることと時期を同じくしている。昨年のWWDCでAppleが宣伝したApple Intelligenceの主要機能の一つであるチャットボット風のSiriは、いまだに提供されていない。
Appleは内製技術に代わって、Siri向けにサードパーティのAIモデルの利用を検討していると伝えられている。最近の決算説明会でTim Cook CEOは「Apple Intelligenceを活用したより個人的なSiri」について順調に進歩していると述べ、これらの機能が来年利用可能になると改めて強調した。
Metaも採用凍結の中での例外的な引き抜き
興味深いことに、Metaは今週、過熱した市場への懸念から採用活動の減速を発表したばかりだった。しかし、Chu氏の採用は、同社が特定の人材については例外的に採用を続けていることを示している。
Metaは数カ月間、Superintelligence部門への採用に数十億ドルを投じてきたが、先週から採用ペースを落とし、部門の再編成も進めている。AI投資のペースが速すぎるという懸念は、OpenAIのSam Altman CEOがAIはバブル状態にあると発言したという今週の報道によってさらに高まった。
AppleのAI分野での遅れは、技術面だけでなく人材確保の面でも深刻化している。Tim Cook CEOが先月、AI問題に対処するため全社会議を開催し、「必要な投資を行う」と約束したものの、頭脳流出が止まらない現状では、その実現は困難を極めそうだ。
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