【レビュー】Apple Watchをつけて生活してみて分かった13のこと
時計の確認が思い通りにできず、ストレスフル
現在、僕はApple Watchを腕時計としては使っていない。あくまでも通知を確認するためのガジェットとして右手首につけている。
その最大の理由は腕時計として最も重要であるはずの時間を知らせるという機能が不十分だから。厳密に言うと、時間を確認したい時に画面が点灯しないことが意外と多いのだ。
もちろん、腕を下げた状態から上げれば自動的に画面は点灯する。少しタイムラグはあるものの、自分の方向に向けたら画面が点灯し、背けると画面が暗くなるのは魔法のようだ。精度も比較的高い。
問題は手を下ろした状態ではない状態から時間を確認しようとした場合。まだコツを掴めていないだけなのかもしれないが、手首を何度も返したものの点灯させることができず、最終的には左手を使ってディスプレイをタッチする始末だ。
時間を確認したいだけなのに時間が確認できない。これは極めてストレスフルだ。
さらに、Apple Watchが原因不明の動作不良を起こし、画面がそもそも点灯しないという状態を既に2回経験している。画面が点灯しなければ腕時計としてまるで意味がない。時間を確認する以前の問題だ。今後改善されると思われるが、これを早速経験してしまったからこそ、腕時計としてApple Watchをつけるのにはまだ抵抗がある。
デジタルクラウンは使いやすい、タッチは慣れが必要
「デジタルクラウンを使う」という操作方法がなかなか覚えられず、ついついタッチ操作をしてしまうが、デジタルクラウンに慣れると操作は快適そのもの。小さい画面だからこそ指で画面を覆わずに済むので便利だ。
逆に画面のタッチはまだ慣れない。Apple Watchを外した時に入力しなければならないパスコードを1回で正確に入力できた試しがない。ホーム画面で起動したいアプリが起動できた試しもない。今までよりも小さい画面だからこそ、慣れるのには少し時間が掛かりそうだ。
一定時間が経つと立つように指示される機能は便利
他のウェアラブルデバイスにも用意されている機能ではあるが、座った状態が一定時間経つと席を立つように促される機能は好きだ。このようにメッセージも表示され、しばらく立って席に戻ると褒められるのでなぜか嬉しくなる。
ディスプレイを触るので汚れが少しずつ気になるように
これまで身につけていた腕時計は時間を確認する以外の理由では使用していない。当然文字盤のガラスを触ることもほとんど無いが、Apple Watchの場合は画面を触る回数は非常に多い。当然、指紋が目立つようになる。
僕のように腕時計ではなく、ガジェットとして割り切って身につけている人でもやはり画面が汚れているのは汚らしい。汚れるのは当然のことなので、こまめに汚れを拭き、清潔感を保ちましょう。
総評:Apple Watchのポテンシャルに大きな期待
買って3日間経ったApple Watch。生活は劇的に変わってはないが、便利になったような印象は確かに受ける。
時計を確実に表示できない点や電池持ちが1日は持つとは言え2日は持たない点など、腕時計としてはハッキリ言って未完成だ。自動巻きの時計でさえ2日間相当のパワーリザーブ機能を持つのだから、Appleが本気で腕時計市場をひっくり返すつもりなのであれば次期モデル以降改善してもらわなければならない。
ただ、Apple Watchは従来の腕時計には持っていない様々な機能を多数持っている。これらも全て未完成ではあるが、新しいライフスタイルを形成するだけの底力は間違いなくある。
Apple Watchが「買い」なのか「買いではない」のかを論じるつもりはない。ただ、日本にiPhoneが発売された当初、ガラケーユーザーだった多くの人は「あんな何もできないケータイ、使わない」と言い放った。今となっては国内のスマートフォンユーザーの6割弱がiPhoneを使っている。
Apple Watchも同じようなポテンシャルを持っている。僕はそのポテンシャルをいずれ発揮してくれると信じ、期待している。
▼続編を書いたので、こちらも参考にどうぞ!
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まだまだ先の、しかし魅力いっぱいのガゼットだと思います。小西