Apple Watch誕生の理由、それはジョブズの闘病生活が関係していた
Apple Watchは成功なのか、失敗なのか。売れているのか、売れていないのか。そんなことよりもなぜ、Appleがスマートウォッチを開発しようと思ったのか、気にならないだろうか。
プロモーションやマーケティングを見ていると「ファッション × テクノロジー」という分野を開拓したいように見受けられ、それも回答としては間違っていないとは思うが、開発のルーツは意外や意外、故Steve Jobsにあった。
テクノロジーコンサルタントTim Bajarin氏が執筆したTIMEの記事によると、Appleは当時CEOだったジョブズ氏がすい臓がんとの闘病生活を始めたことがきっかけで研究開発チームに患者とヘルスケアサービスと繋ぐテクノロジーの開発を依頼していたことが明らかになった!
患者と医者のやり取りを円滑に、効率的に行うために
ジョブズ氏は2011年に56歳という若さで亡くなった。闘病生活を続ける中でJobsはヘルスケア領域の煩雑さを問題視するようになり、患者と医者のやり取りを円滑に、効率的に行うためのエコシステムの提供を模索するようになったという。
Apple Watchが発表された当初はファッションアイテムとしての色が強く、名立たる著名人達を利用したマーケティングが展開されたが、最近は健康管理の側面が強まっているような印象も受ける。「HealthKit」が発表されたのは2014年6月のこと。2015年4月には「ResearchKit」が解放され、先月には「CareKit」という新しいヘルス関連フレームワークが発表されている。
健康的な人が健康でいられるように、闘病生活している人たちがまた健康を取り戻せるように、そんな思いがApple Watchには隠されているのかもしれない。そしてその思いはジョブズ氏の闘病生活中に生まれた思想が根底にあるのかもしれない。
Appleはジョブズの命を救うことはできなかったが、今を生きる人たちが少しでも健康的な生活をして欲しいと願っているのかもしれない。常に身につけたくなるようなファッションアイテムというブランディング、そしてその裏では必要な健康情報を取得し可視化。Apple Watchに対する不満は数え切れないほどあるが、これからも使い続けたいと思う。
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(via MacRumors)