日産、Apple Carのパートナシップについて否定せず
決算発表記者会見の場で、記者からの質問に回答
日産自動車の内田誠CEOは、2020年度第3四半期決算発表記者会見で、Apple Carとのパートナーシップについて言及。従来の自動車産業の枠を超えた活動には、優れた知見や経験を持つ企業とのコラボレーションする選択肢も「十分に出てくる」と説明している。
内田誠CEOの回答全文
「Appleが自動車メーカーとパートナーシップを組む可能性の報道がある、その件をどう捉えているか」の質問に対し以下のように回答した。
新たな企業が自動車産業に参入することも、十分あり得ると思っておりますし、今後、100年に1度と言われるケースの時代の変革をまたチャンスと捉えてですね、当社も我々日産DNAが持っている、人がやらぬことをやる、という点において、チャレンジをし続けていきたいと思っております。
回答が少しベイグ(vague=曖昧)でありますけども、そういったケースの時代を踏まえると、今後色んな形での企業の価値が問われてくるだろうし、また参入されてくるという可能性も出てくるだろうと思っております。その中で我々が、きちんと日産としての企業価値を皆様に示していく、ということに我々は専任していきたい、という回答にさせていただきたいと思います。」
回答は47分26秒頃から始まる。
Hyundai/Kia Motorsとは交渉決裂か
Appleは、開発中と噂の自動運転車(Apple Car)の生産パートナーとして、HyundaiとKia Motorsと交渉を続けていたとされていたが、交渉は一時停止。その後HyundaiとKai Motorsはパートナーシップについて改めて否定したとBloombergが報じている。
理由は明らかになっていないが、Hyundaiの声明文によりApple Carの報道が過熱したことが原因と見られている。
AppleはHyundai以外にも複数の自動車メーカーと交渉中とされる。日本メーカーも含まれており、日本経済新聞は「少なくとも6社くらいで交渉が進んでいる」と報じている。Bloombergは日産および三菱自動車は「それほど忙しくないため、請け負う可能性がある」と予測していた。
(Source: WSJ)