トヨタ車でiPhoneが車のキーになる。Apple「Car Keys」対応が間近か

トヨタがAppleの「Car Keys」機能に対応する準備を進めていることが明らかになった。MacRumorsが発見した証拠によると、同機能は本日付でAppleのバックエンドで有効化されており、近日中の正式展開が見込まれる。

MacRumorsによると、トヨタはすでに数年前から独自の「Digital Key」機能を提供しており、スマートフォンを車両キーとして利用できるようにしてきた。今回のApple Car Keys対応により、iPhoneやApple Watchユーザーはより統合された体験を得られるようになる。

Walletアプリで車両の施錠・解錠が可能に

Apple Car Keysは2022年に導入された機能で、iPhoneやApple WatchをWalletアプリに登録することで、対応車両の施錠・解錠が可能になる。デジタル版の車両キーがWalletに保存され、対応車両のNFCリーダーにデバイスをかざすだけで解錠できる仕組みだ。

ドアハンドルをタップするだけで解錠プロセスが開始され、セキュリティオプションとしてFace ID認証を利用できるほか、より高速な解錠のために認証を省略する「Express Mode」も用意されている。バッテリー残量が少ない状態でも、最大5時間は車両の施錠・解錠が可能だ。

対応車種は着実に拡大中

トヨタがいつから正式にCar Keys機能を展開するかは不明だが、Appleのバックエンドで既に有効化されていることから、比較的近い時期に発表される可能性が高い。同社からは現時点で正式なアナウンスは出ていない。

Appleは2025年のWWDCで、13の自動車ブランドが「近日中」にデジタル車両キーのサポートを追加すると発表していた。Audi、Acura、Porsche、GMC、Cadillac、Chevrolet、Rivian、Smart、Lucid Motors、Tata Motors、Hongqi、WEY、Chery、Voyahがそのリストに含まれている。

すでにBMW、Genesis、Kia、Hyundai、Lotus、Mercedes、Volvoなどの車両がCar Keys機能に対応している。トヨタの参入により、より多くのユーザーがこの便利な機能を利用できるようになりそうだ。