Apple、米国パスポートから「Digital ID」作成可能に。国内線搭乗に必要な身分証問題を解決へ
REAL ID義務化で「飛行機に乗れない」問題が深刻化。パスポートさえあれば全米250カ所の空港TSAで本人確認が可能に
Appleは11月12日、米国のパスポート情報を使ってApple WalletにIDを作成できる新機能「Digital ID」を正式に発表した。Appleによると、iPhoneまたはApple Watchから安全にIDを提示できるようになるという。サービス開始時点では、米国内の250カ所を超える空港にあるTSAチェックポイントでの本人確認に利用できる。
米国では「飛行機に乗れない」問題が深刻化
Digital IDが登場した背景には、米国特有の身分証明事情がある。米国では2025年5月7日から、18歳以上のすべての人が国内線に搭乗する際、REAL ID法に準拠した身分証明書の提示が義務化された。REAL IDとは、テロ対策強化を目的に、一定のセキュリティ基準を満たした運転免許証や州発行のIDカードのことを指す。
問題は、REAL ID準拠の身分証明書を持っていない人が少なくないことだ。従来の運転免許証や州発行IDを持っていても、REAL ID基準を満たしていなければ、国内線に搭乗できない。代わりにパスポートを提示することは可能だが、米国では国内旅行にパスポートを持ち歩く習慣がなく、また保有していない人も多い。
パスポートさえあれば誰でもDigital IDを作成可能
AppleのDigital IDは、この問題を解決する選択肢の1つとなる。米国パスポートを持っていれば、REAL ID準拠の運転免許証や州発行IDがなくても、Apple WalletにDigital IDを作成し、空港のTSAチェックポイントで本人確認ができるようになる。ただしAppleは、これは物理的なパスポートの代わりにはならず、国際旅行や国境越えには使用できないと説明している。
Digital IDの作成は、iPhoneでパスポートの写真ページをスキャンし、裏面に埋め込まれたチップを読み取って真正性を確認。セルフィーと顔・頭の動きによる本人確認を経て完了する。提示時は、サイドボタンまたはホームボタンをダブルクリックしてDigital IDを選択し、iPhoneまたはApple Watchをリーダーにかざし、Face IDまたはTouch IDで認証するだけだ。
プライバシー保護を徹底、Appleは利用状況を把握できない仕組み
Appleは、ユーザーがいつどこでIDを提示したか、またどのようなデータが提示されたかを見ることができないと説明。Digital IDのデータは暗号化されており、パスポートデータはデバイス上に保存される。また生体認証によって、Digital IDの所有者のみが提示できる仕組みとなっている。
現在、Apple Walletへの運転免許証または州発行IDの追加は12州とプエルトリコで利用可能。過去6カ月だけでも、モンタナ州、ノースダコタ州、ウェストバージニア州でサービスが開始された。さらに日本では「マイナンバーカード」をiPhoneに追加できる機能が提供されている。
将来的には、対面、アプリ内、オンラインでの本人確認や年齢確認のために、特定の企業や組織でDigital IDを提示できるようになる予定だ。
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