Apple、新作映画が劇場公開から数週間後にレンタルできるサービスを検討中か
新作映画は見たいけど映画館まで足を運ぶのは億劫ーーだからレンタルが開始できるまで待つしかない。そういう人も少なからずいるのではないだろうか。
Bloombergが事情を知る複数の関係者から入手した情報によると、Appleは一部の大手映画会社と新作映画を劇場公開の数週間後に家庭でレンタル視聴できるサービス「プレミアム・ビデオ・オン・デマンド(PVOD)」を検討しているそうだ。
関係者によると、早ければ劇場公開2週間後にデジタルダウンロード販売することを検討しているとのことで、来年早々に配信会社と合意する可能性があると伝えられている。
「Apple+映画会社 V.S. 映画館チェーン」という構図に
PVODが実現した場合、僕らユーザーとしては新作が一足先に自宅でのんびり見ることができる。Appleはプラットフォームを活かしたサービスを提供することによって激化している動画ストリーミング市場に存在感を示すことができ、さらには新たな収益源になるかもしれない。
映画会社もNetflixを始めとした動画配信サービスの普及によってDVDをはじめとした家庭向けエンタメコンテンツの販売が落ち込んでいるとのことで、この取り組みはその状況から挽回する一手として期待されているようだ。
問題は映画館だ。「新作は映画館で見る」という構図が成り立たなくなり、普及すればするほど損失を被ることになる。
驚くことに、この取り組みに名乗りを上げているTime Warner傘下の「Warner Bros.」、Comcast傘下の「Universal Pictures」は、映画館チェーンの協力がなくても事業を進める方針となっていて、Appleと協議に入っている模様。
先日、ディズニーは2019年に独自の動画配信サービスを開始することにともない、Netflixから全てのコンテンツを取り下げることを発表。動画ストリーミングサービス各社のオリジナルコンテンツに対する資金投下も年々増え続け、影響力が増す一方だが、映画業界は今後どうなるのだろうか。
(via 気になる、記になる…)