「WWDC 2017」の最高齢参加者は82歳の日本人、若宮正子さん
「WWDC 2017」の最高齢参加者は日本人であるとFortuneが報じている。
元銀行員の若宮正子さんは現在、82歳。愛称は「マーチャン」。60歳からパソコンを使い始め、年配者向けのゲームが無いことを理由にアプリ開発に着手。今年3月には「hinadan(ひな壇)」をリリース。
下記がそのアプリのスクリーンショットなのだが、ゲームそのものはもちろんのこと、遊び方の説明もシニアの方に伝わるような表現が使われている。
例えば当たり前だと思っていた「タップ」という表現は「「指で軽く『トン』とたたきます」で代用されている。この説明を読み終えた上で何をするべきか困らないように「次へ」をタップすることまで書かれている。確かにこれほど親切丁寧に解説してくれるアプリはなかなかない。
ちなみに日本文化に疎い僕は普通に分からなかったので勉強になった。ひな壇の飾り方に自信がない人は是非プレイしてみるべし!
アプリ開発は若宮さんにとって比較的新しい情熱の対象のようだ。実は過去にはシニア向けにエクセルを分かりやすく解説してくれる教材がないということをきっかけとして「エクセルアート」を発案している。
「エクセル × 手芸」から生まれた「エクセルアート」
この「エクセルアート」はみんな大好きで大嫌いな「Microsoft Excel」の塗りつぶしや罫線を利用して模様を作るというもの。公式ページもあり、英語版のページも用意されている。
実は若宮さんは過去に2014年のTEDにも登壇。ここでは上記で紹介した「シニアが好きな手芸を楽しみながらエクセルを覚える」という発想から生まれた「エクセルアート」についても紹介している。この時、79歳。若々しくてエネルギッシュだ!
なお、ご自身で作られたであろう公式ページ「マーチャンのページ」も発見。旅の記録や一人旅のアドバイスなどの項目が用意されている。
さらに調べてみると、若宮さんはYouTubeチャンネルも保有していることが判明。先ほど紹介した「hinadan」の使用動画や旅の記録などがまとめられている。
何かを始めるのに年齢は関係ないとは良く言うが、若宮さんはまさにその言葉を体現しているような方だ。「WWDC 2017」に参加して今後もシニア向けの新しいアプリを開発してくれることに期待したい!
(via 小龍茶館)