Google、AppleにiOS版Google Chromeで発生した検索売上の一部を支払いか
年間約2.6兆円の”デフォルト検索費用”とは別に、検索売上の一部をAppleに支払っている可能性
Googleは競業避止契約の一環として、AppleにiOS版Google Chromeで発生した検索売上の一部を支払っている可能性がある。海外メディアによると、GoogleがAppleに毎年支払っている”デフォルト検索エンジン費用”とは異なる取り組みだという。Bloombergは、2020年の記事で同様の内容を報じていた。
Googleは毎年、Appleデバイスにおけるデフォルトの検索エンジンであり続けるための費用を支払っている。2021年には150億ドル以上支払い、2022年には200億ドルを突破したとの噂だ。
Competition and Markets Authority(CMA = 英国の競争・市場庁)が、Appleの独占禁止法に関する操作の一貫で作成した365枚におよぶ資料の中で、Google検索経由で発生した売上の一部を支払っていると明記されている。
また2021年12月に提訴された独禁法違反訴訟の内容には、GoogleがAppleを「コード・レッド」(事業に対する深刻な脅威への警戒、の意味)と認識しており、競業を回避する手段として膨大な費用をAppleに支払っていたと記されている。
Google検索の半分以上はAppleデバイス経由。万が一Appleが検索事業における競合となった場合、Googleは検索売上の半分を失う恐れがあると見られる。
Appleの独自検索エンジンは数年前より開発されていると噂されてきたが、直近では登場する可能性は低く、登場まで「少なくとも4年以上」かかる見通しだ。優秀な人材の流出が遅れの原因と指摘されているが、裏にある契約の縛りも影響がありそうだ。
(Source: The Register via 9to5Mac)
もっと読む
2021.07.21
2019.09.17
2019.05.20
2017.09.21
コメント(0件)