【レビュー】Logicool製iPad Pro用キーボードは打ち心地が絶妙!バックライト付きで格好良いが、重すぎる
iPad Proを入手した初日、自慢したい欲を抑えきれずにその日の飲み会に持参することを決めた。スカスカの電車に乗り、早速iPad Proを取り出して使って適当にTwitterのタイムラインを眺めつつ、直前に公開した記事を読み直していた。巨大なディスプレイではあるが、「Split View」を活用する上ではこの広さは重要だと感じた。
突然、知り合いからFacebookメッセージが届いた。メッセージを開き、返信しようとしたところ、まるで指が届かないことに気がついた。縦向きで持っても、横向きで持っても、親指だけで操作しようとしても、指が届かない!
片手で持ちながら操作することもできるが、遅い。膝の上に置いて両手で打つにしても「Smart Cover」を付けていなかったので傾斜がなく、滑り落ちてしまう恐れがあった。
「そうか、iPad Proはキーボードを使うことが前提のデバイスなのかもしれない!」
そう思った僕はただでさえ遅刻していた飲み会とは反対方向に向かい、Apple Storeで「Logicool CREATE Backlit Keyboard Case for iPad Pro」を入手。
「Smart Keyboard」よりもたった1,000円しか安くないという価格に躊躇しつつも、実際に使ってみてその使い勝手や操作性を試してみたので、参考にどうぞ!
iPad Pro並の重さがネック!ケースの質感は上々
iPad Proは箱から取り出した瞬間にその大きさに衝撃を受けたが、「Logicool CREATE Backlit Keyboard Case for iPad Pro」は箱から取り出した瞬間にその重さに衝撃を受けた。調べてみるとなんと725gもある。僕が購入した「Wi-Fi + Cellular」モデルの重さは723g。なんと本体よりも重いという衝撃のアクセサリーだ。
どちらかと言うとケース一体型キーボードに近く、上半分にiPad Proをはめ込み、「Smart Connector」に接続した状態でキーボードを使う仕様となっている。持ち運ぶ時はノートパソコンのように折り畳むことができる。
キーボードはMacBook AirやMacBook Proのものと非常に似ている。見た目だけではなく打感も意識しているようで、打ち心地は極めて良好。キータッチの浅い12インチ型MacBookのキーボードが苦手な人であれば、このキーボードの打ち心地の良さに感嘆するかもしれない。
15インチ型「MacBook Pro Retina」と並べてみたところ。キーの形状からキータッチまで、非常によく似ている。
一見、基本的なキー配列も同じであるように見えるかもしれないが、ホームボタンや画面ロック用のキーが用意されているなど、iPad Proで使うことを前提とした作りになっていることが分かる。
右下には「Logicool」のロゴがある。また、キーボードの周りが凹んでいるデザインは「MacBook Air/Pro」を意識したデザインかもしれない。
キータッチは「MacBook Air/Pro」に近く、「Magic Keyboard」ほど浅くはない。
「Smart Connector」に対応したキーボードとなっているため、iPad Proとのペアリング作業やキーボード本体の電池切れなどの心配は不要。繋げるだけで即座に使いはじめることができる。誰もが悩まずに使いはじめることができる、極めて便利な仕様であると改めて実感した。
ふと「Smart Connector」の強度が気になり持ち上げてみたところ、iPad Proと分離することなくそのままの状態で付いてきた。近づけると吸い付くように装着できることから、そこそこのマグネットが搭載されているようだ。
iPad Proをキーボードに取り付けてみた
続いてiPad Proを取り付けた状態で「Logicool CREATE Backlit Keyboard Case for iPad Pro」を紹介する!
ケース部分は上質なファブリック素材が採用されている。触り心地も良い。
iPad Proを取り付け、開いてみたところ。実際、12インチ型MacBookよりも存在感がある。傾斜は2段階変更することができるが、1つは90度に限りなく近い角度になっているので、基本的にはもう1つの角度を活用することになるだろう。ケース側に音量ボタンやスリープボタンが用意されているため、ホームボタンが右側に来るように取り付けるしかない。
真横から見たところ。iPad Proの上半分(縦向きに持った時の右半分)のみがカバーされている。
電源ボタンはカバーに覆われているのだが、このボタンは物凄く押しづらくなる。キーボードを取り付けてしまえば気にならないかもしれないが、もう少し押しやすくしてくれても良かったのではないかと思う。
キーボード一体型ケースとなっているため、キーボードを使わずに操作したい時は都度ケースを外す必要があるのではないかと思ったが、「Smart Connector」に取り付けていた部分をそのまま下に持ってくることによってタブレット型デバイスに変身することを発見!
程良い傾斜も付くため、「Apple Pencil」を使いながらの作業も問題なくできる。
無駄にバックライト付き!MacBook風でオシャレ!
「Smart Keyboard」にはなく、「Logicool CREATE Backlit Keyboard Case for iPad Pro」にはある機能、それがキーボードのバックライト。
無くても良いが、あると格好良い。そんなニッチなニーズを満たしてくれる仕様には興奮した。
格好良いだけではなく実用性もある。通常のキーボードとキー配列は似ているものの、iPad Pro用のキーがいくつか用意されているため、これらのキーを暗い場所でも正確に押すためにはバックライト付きの方が便利である。なんという正当化。
自宅でノートPC代わりに使う人なら良い選択肢かも?
「Logicool CREATE Backlit Keyboard Case for iPad Pro」は打ち心地も良く、バックライトも格好良いのだが、いかんせん重い。
iPad Proと組み合わせるとその重さはなんと1.448kg。12インチ型MacBookは0.92kg、11インチ型MacBook Airは1.08kg、13インチ型MacBook Airは1.35kgとなっている。あやうく13インチ型「MacBook Pro Retina」の重さを超えるところだった。
iPad Pro+ Logicool製キーボード |
12インチ型 MacBook |
11インチ型 MacBook Air |
13インチ型 MacBook Air |
13インチ型 MacBook Pro Retina |
---|---|---|---|---|
1.448kg | 0.92kg | 1.08kg | 1.35kg | 1.58kg |
実際に購入し使ってみた感想としては、iPad Proを自宅でノートパソコン代わりに使おうと思っている人であれば良い選択肢かもしれない、と感じた。このケースを取り付けることによって携帯性を失う代わりに生産性は高まるため、特にiPad Proで文字入力をする機会が多い人は作業効率が一気に上がるだろう。タッチ操作モードに切り替えることも簡単なので、「Apple Pencil」でお絵かきをしたい時も困らない。
相変わらずiPad Proの使い方を模索する日々が続いているが、「Logicool CREATE Backlit Keyboard Case for iPad Pro」と使うことによってiPad Proという存在が一気にパワーアップすることはよく理解できた。ただ、持ち運ぶ上ではあまりにも重すぎる。この組み合わせなら確実に12インチ型MacBookの方が良いだろう。
なお、Macお宝鑑定団 blog(羅針盤)によると、「Smart Keyboard」の重さは334g。iPad Proを頻繁に持ち運ぶことを考えているのであれば純正キーボードの方が使い勝手が良いかもしれない。
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