【レビュー】iPad Proに見当たらない”Pro”感ーー魅力と欠点まとめ
思っていたよりも「iPad Pro、どう?」と聞かれることが少ない。そもそも日常的に会う人が少ないという事実は抜きにしても、世間的にはiPad Proに対する興味関心は非常に薄いように思える。
それどころかAppleもiPad Proに対する興味関心も薄いような気がしてならない。iPad Proの魅力を倍増するであろうApple Pencilは最初から品切れ状態。Smart Keyboardも未だに入手困難だ。
iPad ProはノートPCを置き換えることができる、とTim Cook氏は断言する。果たして本当にそうなのだろうか。少なくとも僕は買う前からiOSデバイスがOS Xデバイスを置き換えるとは思っていない。ただ、そのポテンシャルには期待していた部分もある。
そこで、iPadの最上位モデルであるiPad ProをMacBookシリーズの最下位モデルである12インチ型MacBookと比較しつつ、日頃からMacを使っている立場として実際に使ってみて気付いたiPad Proの魅力や欠点をまとめてみた。
今後購入するかどうかを検討している人は参考にどうぞ!
iPad Proと12インチ型MacBook のスペック・性能・価格比較
まずはiPad Proと12インチ型MacBookのスペックを比較しておく。なお、僕の12インチ型MacBookはCPUのクロック数を1.3GHzまで上げている。
iPad Pro |
MacBook |
|
---|---|---|
OS | iOS 9.x | OS X El Capitan |
ディスプレイ | 12.9インチ | 12インチ |
解像度 | 2,732 x 2,048 | 2,304 x 1,440 |
CPU | A9X | 1.3GHz |
RAM | 4GB | 8GB |
GPU | A9X | Intel HD Graphics 5300 |
ストレージ | 128GB | 256GB |
LTE | ◯ | – |
高さ | 0.69 cm | 0.35〜1.31 cm |
幅 | 22.06 cm | 28.05 cm |
奥行き | 30.57 cm | 19.65 cm |
重量 | 0.713 kg | 0.92 kg |
外部端子 | Lightning ✕ 1 | USB 3.1 ✕ 1 |
電池持ち | 最大10時間 | 最大9時間 |
価格 | 128,800円 | 178,800円 |
スペックだけで比較した場合、iPad Proの方がディスプレイが大きく、解像度も高い。iPad Pro単体の重さはMacBookよりも軽く、電池持ちも1時間程長い。LTEモデルを持っていればWi-Fiルーターを持ち運ばずにいつでもどこでも通信することができる。
性能を比較するために「Geekbench 3」で測定したベンチマークスコアを載せておく。シングルコアで「2429」、マルチコアで「5103」という結果になった。
一方、iPad Proのシングルコアスコアは「3221」、マルチコアスコアは「5461」。シングルコアは30%以上、マルチコアは7%以上もiPad Proの方が高いことが明らかになった。
価格ではiPad Proは最上位モデルであるLTEモデルを購入したとしても税別128,800円。12インチ型MacBookはカスタマイズしているため税別178,800円として上記表には記しているが、1.1GHzの下位モデルであれば148,800円で購入可能。
単に価格だけを比較すると一見iPad Proの方が安いように見えるかもしれないが、「Smart Keyboard」を付けると19,800円の追加になり合計148,600円に。「Apple Pencil」を付けるとさらに11,800円の出費となり、合計160,400円となってしまう。
実はSmart Keyboardとセットで購入した場合、iPad Proと12インチ型MacBookの差額はたった200円。また後述するが、Smart Keyboardを取り付けた場合、合計重量は12イン型MacBookを上回ってしまう。
iPad Proと12インチ型MacBookの外観比較
続いて、iPad Proと12インチ型MacBookのサイズ感を比較してみた。手にとった時は「小さい」と感じたMacBookと手にとった瞬間「大きすぎる」と感じたiPad Pro、並べてみるとやはりiPad Proの方が大きい。
Appleロゴに合わせて並べてみた。iPad Proはそのサイズゆえ横向きで使う利用シーンの方が圧倒的に多くなると予想されるが、iPad Proの基本姿勢は縦向きであることに変わりない。不思議な感じがするのは僕だけだろうか。
両モデルを重ねてみた。iPad Proの画面内にはギリギリ収まらない。
iPad Proの薄さは0.69cmであるのに対し、12インチ型MacBookは0.35〜1.31cmとなっている。iPad Proは「iPad Air 2」や「iPad mini 4」の6.1mmよりは少し厚いものの、持っていて分厚いと感じることは全くない。むしろ、これよりも薄いと強度が心配になりそうだ。
外観比較ついでに表示領域の比較もしておく。iPad Proに取り付けているのは「Logicool CREATE Backlit Keyboard Case for iPad Pro」。こうして開いた状態を見比べてみるといかにLogicool製キーボードを付けるとかさばるかがよく分かるのではないだろうか。
表示領域の比較とは言ってもそれぞれ異なるOSが動作するため、画面に映し出せる情報の比較として分かりやすいSafariを立ち上げ、gori.meを表示させてみた。
その結果、なんと12インチ型MacBookの方が表示領域が広く、余裕があることが判明。当然文字はiPad Proの方が大きく見やすいかもしれないが、個人的にはMacBookの方が好みだ。
ガジェットショットの@kir1caくんに指摘してもらって気がついたのだが、そもそもサイト側の設定に依存する可能性が高い。なお、上記写真における12インチ型MacBookは初期設定ではなく解像度を上げた状態にしている。
【レビュー】iPad Proに見当たらない”Pro”感ーー魅力と欠点まとめ https://t.co/XzbVAoKPvV 「12インチ型MacBookの方が表示領域が広く、余裕があることが判明。」viewportの指定次第だけど初期設定だとiPad Proの方が広いよ。
— kirica (@kir1ca) November 23, 2015
実際に両モデルを並べてみるとよく分かるが、iPad ProよりもMacBookの方がコンパクトで表示領域が広い。さらにiOSとOS Xという違いもあり、間違いなくこなすことができる作業量はMacBookの方が上だ。
重さに関しても実はMacBook Proの方が軽い。iPad Proと「Smart Keyboard」を組み合わせるた重さは1.057kg。12インチ型MacBookよりは重く、辛うじて11インチ型MacBook Airよりは軽い。
iPad Pro+ Smart Keyboard |
12インチ型 MacBook |
11インチ型 MacBook Air |
13インチ型 MacBook Air |
---|---|---|---|
1.057kg | 0.92kg | 1.08kg | 1.35kg |
iPad Proが12インチ型MacBookに劣る理由3つ
価格や外観を比較してもiPad Proという存在の中途半端さに疑問を感じられずにはいられないが、実際に使ってみてiPad ProはMacbookに劣ると感じた3つの理由を紹介する。「ノートパソコンの代わりになる」と断言したTim Cook氏のコメントを前提として「本当にノートパソコンの代わりになるのか」という観点で検証した。
1. 高いスペック、大画面を活かせる機能が何もない
使い始めて真っ先に気がついたこと、それは高いスペック、大画面を活かせる機能が何もないということ。
もちろん、Apple PencilやSmart Keyboardがあることによって「iPad Air 2」や「iPad mini 4」ではできなかった使い方ができるということは分かる。ただ、それらの純正アクセサリは発売日の在庫はゼロに等しかった。ナンセンスだ。
もし、Apple PencilやSmart Keyboardが無ければ真価を発揮できないのであればAppleはiPad Proにいずれも同梱するべきだ。それを分けたということはiPad Pro単体でも十分な魅力があると判断したと理解しているが、その魅力が明確ではない。
そもそも、Appleが見出したiPad Proの「Pro」はどこにあるのだろうか。「A9X」と4GBのRAM、12.9インチディスプレイと4つのスピーカー以外は「iPad Air 2」と何ら差がない。むしろ、大きくなったことにより持ち運びが不便になり、画面上のキーボードが使いづらくなり、必要以上に高価になったというマイナスポイントが目立つ。
iPad Pro単体には「Pro」と呼べる機能が何もない。これはハードウェアではなく、ソフトウェアの問題だ。AppleがiPad向けのiOSバージョンにまるで本気を出していないとしか思えない。
1-1. 同時表示できるアプリが所詮2つ!それも「同時に表示できる」だけ
iPad向けのiOSバージョンに本気を出していないと書いたが、「iOS 9」では少なからず進歩がある。それは画面分割マルチタスク機能だ。
簡略化されたアプリをスライドインできる「Slide Over」と2つのアプリを同時に表示可能な「Split View」、そして動画を再生しながら他の作業ができる「Picture in Picture」が用意されている。
以前に比べると大きな進歩ではあるが、MacBookと比較すると比べ物にならない。iPad Proでは同時に表示できるアプリ数は最大2つだが、MacBookはマシーンスペックが許す限りいくらでも操ることができる。
MacBookのような操作感を期待して使おうとすると便利さよりも不便さの方が勝ってしまう。
1-2. 対応しているアプリがガッカリするほど少ない
マネージャーのやる気が無けれればチーム全体のやる気も下がる。監督が適当に指導をしていると、選手も適当なプレイになってしまう。
少々言い過ぎているかも知れないが、iPad ProのApp Storeに関してはまさに同じような状況が起きているように感じる。
12.9インチディスプレイを活かしたアプリは非常に少ない。それどころか、「iOS 9」の画面分割マルチタスク機能に対応して入るアプリも驚くほど少ない。せっかくの大画面は役立たずとなってしまうのだ。
「iOS 9」の正式リリースとiPad Proの正式発表から既に2ヶ月以上経っている。さすがにもう少し対応アプリがあってもいいのではないかと思う。
ただ、デベロッパーがiPad Pro対応アプリを用意していないのも無理はない。なぜならApple自身も純正アプリをまともにiPad Proに最適化していないのだ。人に指示する前に自分自身でどうにかして欲しいところだ。
App StoreアプリはiPad用アプリが拡大しただけの状態。表示されるキーボードもiPad Pro用ではない。
純正アプリだけではない。Appleと比較的深い関係にあると思われるFacebook公式アプリはiPad Proには未対応。マルチタスクにさえも対応していない。Twitter公式アプリに関しては最適化しているつもりなのかもしれないが、明らかにデッドスペースが多すぎる。適当に対応した感が否めない。
Apple Pencilに対応したアプリを推すのであれば発売日に何が何でも入手できるようにするべきだった。そしてもしそうだとしたら「ノートパソコンの代わりになる」という紛らわしい発言は控えるべきだった。ユーザーとしては「ノートパソコンの代わりになると思って見てしまうからだ。
iPad Proの発表時にはMicrosoft Office」が「Split View」と組みわせることによってどれほど快適に使うことができるかについて披露していたが、こちらも同じくSmart Keyboardが用意されていない。キーボードがないノートパソコンなんて無い。
マーケティングミスとオペレーションミスのダブルパンチではなかろうか。
2. 母艦として使用することができない
ノートパソコンは他のiOSデバイスの母艦になり得るが、iPad Proはなり得ない。何せiPad Pro自体が所詮巨大化したiOSデバイスなのだ。
母艦という存在が不要になるようにAppleは「iCloud Drive」や「iCloud Photo Library」などの各種iCloudサービスを用意したが、大容量のiPhoneに詰め込んだバックアップデータを都度iCloudにバックアップし、新型iPhoneに乗り換える度にiCloudから復元するのは現実的ではない。
母艦としての機能を持つことができない。よって、「パソコンの代わり」にはなり得ない。
3. iOSとOS X:iPad ProでできることはMacBookでもできる
最終的に行き着くのはiOSデバイスとOS Xデバイスを比較しているという現実。やはりそこには超えられない壁があり、デバイス単体でこなすことができる作業量はOS Xが動作するMacBookの圧勝だ。
MacBookはパワーこそ不足しているものの、15インチ型「MacBook Pro Retina」で行っている作業のほとんどは同様にこなすことができる。ところが、iPad Proは考えれば考えるほどできない作業内容を思いついてしまい、持ち出すことが億劫になってしまう。
やろうと思ったことができないかもしれないという不安で悩む時間はあまりにも無駄だ。仮にできたとしても、既にある環境をわざわざiPad Proに移行するほどのメリットがあるとは思えない。
不安を感じるぐらいであればわざわざiPad Proを選ぶ必要がない。最初からMacBookを選ぶべきなのだ。
番外編:iPadとしてもあらゆる面において中途半端
MacBookと比較する以前にiPad ProはiPadとしてもサイズの割には極めて中途半端な存在だ。
まず、必要以上に大きいため持ち運びづらく、携帯性に欠ける。大きさの割には軽いが、片手で操作するには大きすぎる。
さらに、画面キーボードも分割できなくなり、配置も代わりボタンの大きさが変わったことによって使いづらくなってしまった。よってまともに文字を打ちたい場合はキーボードが欠かせないように。
キーボードが欠かせないのであればそもそもiPad Proを選ぶこと自体、意味が無くなる。最初からMacBookを選んだ方が良い。
まとめると以下の理由でiPad Proは12インチ型MacBookに劣っていると感じている。
「所詮iOSはiOS。OS Xを超えられない」という一言に尽きるかもしれないが、iOSとしての対応も未熟かつ対応するアプリも極端に少ない。名前こそしっかりと「Pro」と付いているが、「Pro」のような使い方はiPad Pro単体ではできない。
iPad Pro が12インチ型MacBookに勝る理由7つ
iPad ProはMacBookの代わりにはなり得ない。少なくとも今手元にあるMacBookから乗り換えるほどのメリットは存在しない。ただ、使い方や作業内容によってはiPad Proでも十分、という人もいるかもしれない。
ここからは心機一転、iPad Proの魅力について紹介しておく!
1. Apple Pencilとの組み合わせは最強……らしい
「Apple Pencil」は非常に好評だ。動画を見る限りでは僅かなタイムラグはあるものの、「これまで使ってきたどのスタイラスペンよりも素晴らしい」と評する人も少なくない。
手元に届いたApple Pencilを素人なりに試してみたので、下記記事をご覧あれ!また、「Surface Pen」との比較も併せてどうぞ!
2. iPhone使いなら誰でも分かる操作方法の分かりやすさ
iPad Proは所詮「巨大化したiPad」であると散々否定してきたが、これは必ずしも悪いことではない。
そもそもiPadがヒットした理由の1つとして当時勢いづいていたiPhoneと全く同じUIを採用したことによりより大きい画面を使いたいというニーズを汲み取りつつ、iPhoneと同じUIを採用したことによって手にとった瞬間から使い方が分かるという、いかにもAppleらしい “マジック” を使ったのだ。
僕のMacの使い方ではiPad Proでは同じ作業をこなすことはできないが、これまでiPadに外付けキーボードを取り付け作業を行ってきた人にとってはこれまでのiPadとスッと新しいデバイスに適応することができるだろう。
3. 場合によっては MacBook よりも重い作業をこなせる
今回iPad Proと12インチ型MacBookのベンチマークスコアを比較してみいかにベンチマークスコアが実作業において意味を成さない数値であるかがよく分かった。いくらスペックが高くてもiPad Proは所詮iPadだ。これまでのiPadでしかできなかったことしかできない。
ただ、iPadでしかできないこととはいえ、作業内容によっては12インチ型MacBookよりも快適に、効率的に作業できる場合もある。例えば、iMovieで4K動画の編集は、確実に12インチ型MacBookではできないがiPad Proでは比較的快適に行うことができるらしい。
4. 「iOS + A9X」のお陰で全ての動作が早い
iPad Proはとにかく動作が早い。パフォーマンスが改善された「OS X El Capitan」が動作する12インチ型MacBookよりもiPad Proの方が滑らかだ。
アプリの切り替えやSafariを利用したブラウジングなどはサクサク。マルチタスクという観点ではイマイチだが、元々iPadが得意とするコンテンツの消費に関してはより大きい画面でさらに快適になっている。
5. 4つのスピーカーから出る音は予想以上に良い
iPad Proの持っている数少ない特徴に4基のスピーカーがある。あまり期待せずに使っていたが、これが実に素晴らしい音を奏でてくれる。
本体中央を持つことによってスピーカーは手に覆われることなく臨場感のあるサウンドを流してくれる。
6. 動画を見るには迫力満点!長旅のお供には良いかも
12.9インチで見る動画はやはり迫力があって良い。スピーカー効果もあり、必要以上にYouTubeを見てしまう。
HuluやNetflixなどの動画ストリーミングサービスを契約している人にとってiPad Proは魅力的な動画鑑賞デバイスかもしれない。
7. 雑誌やコミックをそのまま広げることができる
買った当初はなかなかiPad Proの使い道が見つからずKindleストアで雑誌を買ってみたところ、これが大当たり!iPad Proが雑誌とほぼ同じ大きさであることから見開きで雑誌を読むことができるようになった。紙面をほぼそのまま電子化している雑誌が多いため、雑誌の読みやすさはグンと上がった。
これまでのiPadは片手または両手に持った状態で読んでいたが、iPad Proはそのサイズゆえ、片手で持ちつつ本体を机または膝の上に置いて使う方法がベスト。そもそも長時間持っていられないというのもあるが、ディスプレイが大きいため机の上や膝の上に置いても十分見やすいのだ。
なお、コミックも必要以上に大きいサイズで見ることができる。「刃牙道」、物凄く面白い。
iPad Proはノートパソコンの代わりになるには足らないが、「巨大化なiPad」だからこその魅力もある。
- Apple Pencilとの組み合わせは最強……らしい
- iPhone使いなら誰でも分かる操作方法の分かりやすさ
- 場合によっては MacBook よりも重い作業をこなせる
- 「iOS + A9X」のお陰で全ての動作が早い
- 4つのスピーカーから出る音は予想以上に良い
- 動画を見るには迫力満点!長旅のお供には良いかも
- 雑誌やコミックをそのまま広げることができる
こうして見てみるとiPad Proは現段階では「巨大なコンテンツ消費用クリエティブデバイス」なのかもしれない。大画面化したことによりコンテンツ消費が捗るようになっただけではなく、Apple Pencilを利用したクリエイティブな作業も快適になった。12インチ型MacBookを上回るスペックを活かした作業を直感的に操作できることはiOSならではの強みだ。
まとめ:iPad Proは誰のためのデバイスなのか
- 既にiPadでバリバリ仕事をこなしている人
- ペンタブレットを使っているクリエイターやイラストレーター
- iPadでお絵描きをしたい人
- コミュニケーションを主とした仕事をしている人
- 大きいは正義、大は小を兼ねると信じ込んでいる人
僕にとってiPad ProはMacBookを超えることはなかったが、実際にiPad Proだけで仕事が完結する人もいるのは事実。その気になればiPhoneだけでも完結する人もいるはず。
Tim Cook氏もそのうちの1人だろう。確かに資料作成やコミュニケーションを主としている人であればあえてノートパソコンを使う必要はない。常に安定して動作するiPad Proの方が安いノートパソコンよりも遥かに使い勝手が良いだろう。
発表前から法人市場や教育現場で活用されることを想定しているとは言われていたが、確かにこのデバイスはその2つの市場では大活躍しそうな予感がする。
言うまでもなく、クリエイターやイラストレーターなどはお絵かきデバイスとして活用できるだろう。「Adobe Creative Cloud」を利用すればiPad Proとの連携もシームレスに行える。
また、iPad Proはスマートフォンから入った世代にとって「スマートフォンよりは利用できる機能の範囲が広いデバイスが欲しい」というニーズを汲みとったデバイスなのかもしれない。
そういう意味ではMacBookから見た「Pro」デバイスがMacBook Proであるように、iPadから見た「Pro」デバイスがiPad Proと考えるとiPad Proは僕のように日頃からMacをバリバリ使っている人からすると「Pro」ではないということも当然かもしれない。
iPad Proの延長にMacBookシリーズが位置づけられているのかもしれない。iPhoneから入り、より多くの作業を大きい画面でするためのデバイスとしてiPad Pro、更なるクリエイティブな作業をこなしたいという人のためにMacBookシリーズがあるのではないだろうか。
現に今の10代は当たり前のようにiPhoneを使いこなし、自宅でさえもパソコンを全く使わないという人も多いと聞く。そのような人はMacBookよりもiPad Proの方が馴染みやすく、使いやすいだろう。
iPad ProはAppleなりの「スマホファースト」思考の結果、辿り着いたデバイスなのかもしれない。
iPad Proの純正アクセサリ、外観レビュー
iPad Proには欠かせない「Apple Pencil」、そして「Smart Keyboard」も無事手元に届き、レビューしたので購入を検討している人は併せてどうぞ!
外観のレビューや旧モデルとの比較は下記記事を参考にどうぞ!
iPadの公式情報・購入ページ
- モデル別 ▶ iPad Pro / iPad Air / iPad mini / iPad
- iPadアクセサリ ▶ Apple公式ストア / Amazon
- 各モデルを比較 ▶ iPadを比較
- 整備済商品(公式の新中古品) ▶ Apple公式ストア(整備済み商品とは?)
- 学割(教員・PTA役員も対象) ▶ 学生・教員向けストア(学生・教職員向けストアとは?)
Macの公式情報・購入ページ
- ノート型Mac ▶ MacBook Air / MacBook Pro
- デスクトップ型Mac ▶ iMac / Mac Pro / Mac mini
- 各モデル比較 ▶ Macを比較
- Macアクセサリ ▶ Apple公式ストア / Amazon
- 整備済商品(公式の新中古品) ▶ Apple公式ストア(整備済み商品とは?)
- 学割(教員・PTA役員も対象) ▶ 学生・教員向けストア(学生・教職員向けストアとは?)
人の立場によって活用できるかどうかは変わるかと思うので、それはそれでいいかなあと思っています。関心がないのではなく、自分のやりたい作業とiPad Proの得意とする作業領域がかぶらない、というのが問題だったのかもしれません。
とは言え、9.7インチモデルは毎日持ち歩いて使ってますけどね……(´ε` )
用途の違いで変わるということは多くの人が見落としがちなポイントかなと思っておりまして、iPad Proを無理やりMacの代わりに使うのは本末転倒だと思っているんです。作業内容によってはiPad Proの方が圧倒的に作業効率が良いということであれば切り替えて正解だと思いますし、僕の場合はどう考えても無理だったので、今は12インチ型MacBookが役立っています!笑
OSとしてもアプリとしてもiPad Proを意識して進化してくれることに期待ですね!いつもご覧頂き、ありがとうございます!!
MacとProどちらも持ってますが自分はProの方が圧倒的に使いますねぇ
MacはProがきてから埃を被り始めるレベルになりました
結局は用途の違いで変わってしまうのであまりこの比較は意味がある感じはしませんね
もちろん参考になった部分もありましたので感謝いたします。
なによりiPadPro専用アプリが全然ない、iPadProのディスプレを最適化して遊べるアプリがないって事に共感しました
はやくiPadProに関心を持って欲しいものですね。
今回の記事もお疲れ様でした。
確かにアプリの少なさに、なぜこれ買ったんだろうかと、でも今日は新アプリあるかとアプリストア開いてみますが、、、、
産み捨てられた子の気分です
やっぱりジョブスいないとぬるい事やってるんだな。
彼だったらこんなケチ付くような状態で販売させたりしないと思うな。。。
今後proをアップデートしたりして本当のproになったとしても痛い。
製品への愛がないぜよ。
確かにね
iCanvasにすれば良かったんだよね
ProといってもMacのようにすべてのProに向けられて作られたものではないということはAppleも自覚あるだろうし
とても参考になりました。ノートパソコンの代わりに使って問題ない人もいれば、物足りない人もいるのですね。今後のAppleの対応にも期待ですね。
ご意見ありがとうございます!
この記事は「iPad ProをMacBookの代わりとして使えるかどうか」ということを念頭に書いているので、そもそもタブレットであることの本質的なメリットは考慮に入れておりません!手書きメモができることやキーボードが取り外せることはMacBookの代わりとして使う上では必要な要素ではありません。
より厳密に言うと、「僕のMacBookの使い方、僕がMacBookに求めていることをそのままやろうとした場合、本当に実現できるのか」を書いているので、母艦にすることができないということは僕にとって欠点だと感じております。あくまでも僕にとっての欠点であり、誰もがそれを欠点ではないかもしれません。
なお、あーだこーだ記事では言いましたが、将来的にはもっと活用する機会が増えると信じて引き続き自分に合う使い方を模索中です!!
ちょっと iPad Pro 下げが無理矢理すぎる感じがします。
表示領域は、iPad Pro を縦にした時と比べるのが妥当だと思います。
対応アプリの少ないのは、iPhone4 や iPhone5、iPhone6Plus の時も、最初はそうでしたし、時間の問題では…?
また、iPad Pro でできることは Mac でもできる、というのは、Mac では手書きメモなどができない、キーボードを取り外せない、という重要な点を無視しているように思えます。
母艦にすることができない、というのは、欠点としては相当無理矢理挙げたものに感じます。
この記事の論法で言ってしまうと、Macbookは全ての面でiMacに負けている、と言うのと変わらないですよね?
タブレットであることの本質的なメリットを敢えて無視しようとしているように思えます。
まあ、iOS では OSX を置き換えられないというのはその通りですけどね。
ほほう。。。なるほど。だとすると本当に遊ぶためのデバイスになるんですかね……それにしては高い気もしますし、「Pro」と名付けるのはちょっと……という感じでしょうか。うーん、困ったなぁ。。。
RAM4GBで拡張性なしっていうのがほんとに致命的ですよねぇ…趣味とかでおえかき(笑)するなら十分でしょうが、プロのイラストレーターさんが描くデータの解像度って600dpiのA4とかで描くんですよ。RAM4GBじゃあ、まず重すぎて描けないでしょうね(笑)
それに絵描きには使い慣れたWacomのペンタブのペンにあるファンクションボタンがApple Penにはないので、ボタン割り当てとかもできません。(Surfaceにはある)
音楽は詳しくありませんが、音楽のRAWデータってaiファイルとかよりも重たいですし、DTMなんかDTP以上に無理なんじゃないですか?
>>1 アップル様が公式でPCの代わりになる、と謳ってるから検証してんじゃねーの?
リンゴ教きんもっ
オウマイガー(`;ω;´)じゃああくまでもラフとかアイディア出しとして使う感じですかねぇ。。。
逆にSurface Pro 4とかSurface Bookとかはどうなんですか??
デザイナー兼イラストレーターとして言っておきます、メモリ4GBでオンボードグラフィックスで、書き出し環境もクソなこんなデバイスで絵なんか描けたもんじゃありません。ラフとかアイデアだしならいいかもしれませんが、それだったらスケブのほうがよっぽど有能です(笑)
SurfacePro2が出たときはちょっと揺れましたけど、これは全然でしたね~
そもそもMacOSとiOSじゃ使い勝手も用途も違うから単純な比較にはならないと思うが。
ようは使いこなせるかどうかの問題で
お金出せないなら格安のWinタブでも使ってればいい。