iPhone XS/XR、正規の手順でバッテリー交換をしていない場合は「バッテリーの状態」が利用不可に
「iPhone XS/XS Max/XR」のApple純正バッテリー交換費用は7,800円
iPhoneのバッテリーを交換するのであれば正規品を正規店で行った方が良さそうだ。
iFixitによると、「iPhone XS」、「iPhone XS Max」、「iPhone XR」でApple StoreまたはApple公式サービスプロバイダ以外のサードパーティサービスで非純正の電池に交換した場合、「設定」アプリの「バッテリー」項目にある「バッテリーの状態」が利用できなくなると報告している。
この制限はバグではなく、Appleの意図した動作だ。さらに、サードパーティサービスで非純正の電池に交換した場合だけではなく、サードパーティサービスで正規品に交換した場合でも同様の結果になるそうだ。
「バッテリーが正規品であることが確認できません」との警告が表示
つまり、Appleとしては「iPhone XS/XS Max」および「iPhone XR」でバッテリーを交換する場合はAppleが品質管理を徹底している正規のサービスプロバイダー以外では交換しないで欲しいようだ。
実際にiFixitがApple純正品のバッテリーと交換した結果、「バッテリーの状態」には「サービス」と表示され、タップすると「バッテリーが正規品であることが確認できません」という警告が表示されることが確認されている。
【image via iFixit】
ロジックボードと連携するチップに認証機能が含まれることが原因
これはYouTubeチャンネル「The Art of Repair」が発見。iFixitが動画をもとに再現することに成功した形だ。
どうやらバッテリーにTexas Instrumentsのマイクロコントローラ「bq27546-G1」が内蔵され、バッテリーの容量や温度、フル充電するまでに掛かる時間などの情報をiPhoneに送っている模様。
同チップは他のスマートフォンにも内蔵されているが、最新のiPhoneは認証機能が追加され、ロジックボードとペアリングするための機能が含まれてるという。
そのペアリングをするための認証キーがない場合は非正規交換を行ったとみなされ、「バッテリーの状態」が確認できない仕組みになっているようだ。
「iPhone XS/XR」のバッテリー交換費用は7,800円となっている。AppleCare+の保証対象であれば無償で交換することができる。