iPhone 8、Touch IDと顔認証を組み合わせた2段階認証技術を開発中か
KGI SecuritiesのMing-Chi Kuo氏が次期iPhoneに関する新たな調査レポートを公開している。
まず、伝えられているのは「3D Touch」の使い勝手を向上させるためにフレキシブルプリント基板センサーから静電容量式フィルムセンサーに切り替える、ということ。また、有機ELディスプレイを搭載するモデルはやはりフレキシブルディスプレイを採用するという。指圧による形状変化を防ぐため、Appleはフィルムセンサーの下に金属製の部品を差し込むそうだ。
ただ、僕らが気になるのは実際の使い勝手に影響する部分だ。例えば、iPhone 8は全面ディスプレイを採用すると噂されているが、「Touch ID」はどうなるのか。
将来的に顔認証技術が指紋認証を置き換える可能性も?!
今回のレポートによると、Appleは全面ディスプレイモデルに対応した新しい「Touch ID」技術を開発しているという。ディスプレイの下にセンサーを埋め込む必要があるため、現状使われている静電容量式のものではなく光学式のものを採用する模様。
この新技術はまだ開発の初期段階となっていると伝えられている。余談だが、Xiaomiから2016年9月に発表された「Mi 5s」には超音波を利用して識別することができる指紋センサーが内蔵されている。
さらにKuo氏は顔認証技術についても言及。Appleが申請している特許の内容から推測すると、同社は虹彩認証技術ではなく顔認証技術を研究しているとのこと。
セキュリティ性能向上のため、将来的には顔認証技術が指紋認証を置き換える可能性もあるという。ただし、技術的な問題を乗り越えることができない場合、指紋認証と顔認証を組み合わせた2段階認証になる可能性もあるとのこと。
その技術的な制約として、
- アルゴリズム
- ハードウェアデザイン
- データベースの構築
の3つが挙げられている。これらをすべて解決するには時間が掛かることは素人の僕でも容易に想像できるので、直近で指紋認証が廃止され顔認証に切り替わることはないだろう。少なくとも今年は。
2017年のiPhoneは「iPhone 7s」と「iPhone 7s Plus」という2016年モデルの順当なアップグレードモデルの他、ハイエンドモデルが追加される見通し。一部では5インチモデルという噂もあるが、最新の噂では5.8インチ型の全面ディスプレイを搭載するとされ、今回のKuo氏のレポートと一部一致する。各種センサーは画面内に内蔵され、顔認証技術を可能にする新しい赤外線センサーを搭載するという情報もある。
(via MacRumors)