iPhone 15のUSB-Cポートに関するアレコレ、おすすめUSB-Cケーブルや充電器

Apple公式サイトより

iPhone 15、iPhone 15 Plus、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxに搭載されているUSB-Cポートは、4K HDR出力をサポートしている。Apple公式の仕様情報によると、USB-C経由のDisplayPort出力またはUSB-C Digital AVアダプタの使用時において利用できるという。ただし対応ビデオコンテンツは、標準ダイナミックレンジのものに限定される。

対応するビデオミラーリングとビデオ出力：USB-C経由のDisplayPort出力（標準対応）またはUSB-C Digital AVアダプタ（モデルA2119、アダプタは別売り）経由で最大4K HDR

USB-CポートにApple独自の認証システム（MFi）は設けられていないと発表された現地より確認されているが、Appleのサポートページでも、「USB-Cは充電、データの同期、音楽やビデオの再生を可能とするユニバーサル規格である」と説明している。Appleが認めたケーブル出なくても、搭載されているUSB-Cポートの仕様に対応したケーブルであれば全機能が利用できる。

iPhone 15・iPhone 15 PlusはUSB 2仕様だが、iPhone 15 Pro・iPhone 15 Pro MaxはUSB 3.2 Gen 2仕様だ。iPhoneへの充電出力（最大27W）、他デバイスの充電、音楽の再生などは共通仕様。

SDカードやSSDなど外部ドライブへのデータ転送はどちらもできるが、Proモデルは最大10Gbpsに対応するため転送時間が従来より大幅に高速化。外部ストレージを使用した4K@60fpsのProRes外部収録もProのみが対応する。

これらを踏まえて、iPhone 15シリーズに向けて用意するべきケーブルや充電器は以下のとおり。

iPhone 15シリーズに向けて用意するべきケーブルや充電器

「充電できればOK！」な人向けのUSB-ケーブル

データ通信は利用せず、充電用としてケーブルを購入するのであれば、一定の出力に対応した名の知れたメーカーが発売しているUSB-Cケーブルが良いだろう。僕は現在、Anker製とCIO製を中心に、データ通信用として後述するBelkin製を中心に使用している。Apple純正の高性能ケーブルも購入したが、なぜか動作が安定せず使わなくなってしまった。

ケーブルの長さは、仕様を満たしていれば好みに合わせて購入すれば良いだろう。以下に紹介した製品は長さがあり、かつケーブル素材がサラサラとしており絡みづらいものをピックアップした。

「高速転送も充電も1本で完結」したい人向けのUSB-Cケーブル

データの高速転送も充電も1本のケーブルで完結させたい人は、Thunderbolt 3ケーブルまたはThunderbolt 4ケーブルの購入が確実だ。

こちらのAnker製品ケーブルは、長さ0.5メートルでThunderbolt 3仕様。100W出力、40Gbpsに対応している。

Thunderbolt 3ケーブルでも長さが欲しければ、以下のPlugable製ケーブルがおすすめ。iPhone用として使う分には問題ないだろう。

Thunderbolt 4はThunderbolt 3の上位互換。詳細は割愛するが、Thunderbolt 3の欠点を克服した上で2メートルの長さが実現されている。Mac用およびiPhone用として、何も意識せずにすべての用途で使いたい、という人はこちらのケーブルがおすすめだ。

充電性能をフルに活かして充電したい向けのUSB充電器

Appleは20W出力以上の充電器を使用すれば高速充電が利用できると案内しているが、仕様上は最大27Wまでの出力に対応しており、30W以上の充電器を購入しておけばiPhoneの充電性能をフルに活かせるだろう。

おすすめの製品は、充電器とモバイルバッテリーが一体化したAnker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)だ。USB充電器として最大30W、モバイルバッテリーとしての使用時は最大22.5Wで利用できる。2つの用途を1台で完結するため、充電し忘れを防げる。

USB充電器としては、壁コンセントに沿うように設置できる「Anker PowerPort Atom III Slim」、折畳プラグ付きの超小型充電器「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)」などをチェックしてもらいたい。