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「修行僧の朝は早い」ーーとある修行僧の1日【JGC修行シリーズ】

「JGC修行」をやってみた記録 その3 〜南から北へ ファーストクラスで1日4レグ編〜

2レグ目 那覇→羽田 JL908便

「おかえりなさい」

もはや自分が沖縄に居たのか、そんな疑問を持つ時間の余裕はない。2レグ目へ。

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2レグ目は12:45発のJL908便

機内へ入るとき、CAさんから「おかえりなさい」とニッコリ笑って挨拶された。飛行機で初めて経験する挨拶。それもそのはず、1レグ目と同じ機材に戻ってきたのだ。羽田発の便は、現地で折り返して、再び羽田へ戻るという運用が多い。今回のJL907便も那覇で折り返して、JL908便として羽田へ戻る。

機材が同じだとパイロットやCAさんもそのまま、ということが多いようだ。乗り継ぎカウンターで怪訝な顔をされ、ラウンジで寛いでいる間、乗務員の皆さんはJL908便への準備をしてくれていたわけだ。

到着から出発まで75分あるとはいえ、満足に休憩する時間もなさそうで、大変な仕事だと思う。せっかく沖縄へ来たのに一切観光できず。自衛隊の那覇基地を眺めながら、あっという間に離陸した。

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自衛隊の那覇基地の横を離陸

2回目の機内食

2レグ目は羽田着便の昼食メニュー。
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2回目の機内食 羽田着便昼食

メインプレートは牛なべ。今年だけで27回ファーストクラスに乗ったが、個人的にこれが一番好きだった。相変わらずお皿がとても熱い。

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牛なべのメインプレート

北海道の銘柄の白米「ふっくりんこ」に、小鉢2つと味噌汁の和食メニューだ。茶菓は東京ぼーののお菓子だった。和食系のメニューでは、一緒に赤い鶴の置物が乗ってくる。箸置きにしては置きづらい形をしていて、たぶん違うと思われる。何のためにあるのかは謎だ。

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和食系の機内食に付いてくる赤い鶴の置物

ほぼ海の上を飛行

那覇行きは、紀伊半島まで陸地に沿って飛行し、和歌山県潮岬付近から洋上へ出た。それに対して羽田行きは、奄美大島付近から房総半島まで、ほとんど洋上を飛び続けるルートだった。

1レグ目と比べると、変化の少ない風景が続く。外が気になる人でも、仮眠を取るにはちょうど良い。

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洋上飛行中

ファーストクラスはバックシェル型の座席なので、どんなに倒しても後ろの席に迷惑がかかることはない。満腹で良い気分のまま座席を思いっきり倒し、朝が早かったので少し仮眠を取る。

気が付けばもう房総半島に差し掛かり、着陸態勢に入るような頃だった。

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気が付けばもう房総半島

後ろから偏西風に押されるので、1レグ目より短い2時間20分のフライトで、東京・羽田空港へ帰還した。しかしまだ半分しか終わっていない

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6時間半ぶりの羽田空港

乗り継ぎ時間でお買い物

3レグ目のチェックインは那覇で済ませてある。このままラウンジで過ごすこともできるが、制限区域外にあるお店で買い物がしたかったので、一度外に出る。4レグ目を終えて帰ってきた頃には店が閉まっている。面倒だが仕方がない。

乗り継ぎ便までチェックイン済みであっても、外に出るのは問題ない。外に出るための手続きは不要だが、20分前までに保安検査場を通過する必要があることには変わりないので、乗り継ぎ時間が短いときは注意が必要だ。ちなみに、預け入れ荷物がある場合、途中で降ろすことも可能だ。

ただし今回のように次の便までチェックインしている場合、何も言わなければ荷物もそのまま引き継がれてしまう。チェックイン時に途中で降ろしたい旨を伝える必要がある

ラウンジで小腹を満たす

用事を済ませ、再び制限区域内に戻る。半端な時間帯ということもあり、専用の保安検査場は0人待ち。手が空いているから検査が厳しくなることはなく、かえって普段以上に丁寧な対応だった。

特にすることもないので、残りの待ち時間は朝と同じダイヤモンド・プレミア ラウンジへ。提供される食べ物は、季節や時間帯によって変わる。

朝にはなかった焼きカレーパンがあった。国際線ラウンジで定評のあるビーフカレーをベースに、フォカッチャ生地で包んで焼いたというものだ。

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朝とは違う食べ物が並ぶ

朝からこれまで飲食に直接お金を使っておらず、JALから提供されている食べ物、飲み物だけで生活している。すべて航空券代に含まれているからだ。

3レグ目 羽田→新千歳 JL523便

優先搭乗には間に合わず

ラウンジに少し長居しすぎて、優先搭乗は終わっていた。
最後のGROUP 5の列がちょうど途切れた頃だったので、急いで乗り込む。早めに搭乗が始まったようで、まだ出発時間までは15分ほどの余裕があった。

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3レグ目は16:30発のJL523便

1時間余りの滞在で羽田を離陸。飛行機に乗ること自体が旅の目的なので、効率を上げるには空港の滞在時間を短くしたほうが良い。2レグまでと比べると、やや揺れのあるフライト。A350の醍醐味の一つである、機外カメラにて状況を確認する。

A380からは尾翼カメラが増えて、A350にも搭載されている。ライブ映像なので、雲に突入すると揺れが大きくなることがよく分かる。

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A350-900の垂直尾翼にあるカメラ映像

3回目の機内食

3レグ目は羽田発便の昼食メニュー。
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3回目の機内食 羽田発便昼食

メインプレートはボロネーゼ、サイドプレートはそら豆のサラダなどの洋食メニュー。茶菓は2レグ目と同じだ。ボロネーゼはハバネロソースとなっていたが、そこまで辛いという印象もなく美味しかった。

ちなみに、これまでの3レグで端に写り込んでいる紙コップは、温かいコンソメスープ。機内が少し涼し目だったので、暖を取りたいほどではないながらも、なんとなく温かい飲み物が欲しかった。

コンソメスープは普通席やクラスJでも注文できるので、正直もったいないといえばそうかもしれない。それでも好きなものは仕方がない。美味しくて気に入っている。

機内食の量はそれほど多いわけではない。しかしすでに機内食3回と、各ラウンジでもパンを食べているので、さすがにお腹一杯になってきた。

沖縄から北海道へ

再び揺れながら雲の下へ下りると、緑が広がりすっかり北海道の風景だった。

着陸間際の沖縄は青い海、東京はビル群、北海道は雄大な自然と、窓から見える景色が大きく変わる。隣の人が偶然前方カメラ画面にしてくれて、尾翼カメラと同時に観察することができた。

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新千歳の滑走路へ進入するところ

羽田〜那覇と比べると、羽田〜新千歳は5割強の距離。2レグまでよりは短い、1時間35分のフライトで札幌・新千歳空港に到着。気温は、5時間前の那覇と比べて13℃差。また空港から出ないので、肌寒いのはボーディングブリッジの間だけ。空調の効いたターミナルビルへ入ってしまえば、もう北海道かどうか分からない。

禁断の一食

4レグ目もファーストクラスなので、別に自費で食べずとも夕食が出る。またラウンジのおにぎりやパンもあり、食べ物には困らない一日だ。

しかし、せっかく北海道に来たのだ。美味しいものを食べたくなる。そう思い、新千歳だけはすぐのJL524便で折り返すのではなく、1便遅らせてJL526便を予約。いくらファーストクラスの優雅な座席に座りっぱなしとはいえ、朝からずっと飛行機に乗りっぱなしというのも疲れる。

長めの休憩を兼ねているとはいえ、3レグ目の機内食ですでに満腹ではあった。しかし、ここは攻めの姿勢で制限区域外にあるラーメン店が軒を連ねるエリアへ向かう。

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新千歳空港3Fのラーメン北海道ラーメン道場

いくら空港が広いとはいえ、ちょっと歩いたくらいではお腹は空かない。わざわざお店に入って食べるほどの気概は残されていなかった。どのみち、今後も修行で何度も来ることになるので、絶対に今日行かなくてはという切迫感もない。

そこで、同じフロアのフードコートへ行ってみると、1店だけラーメン屋が入っていた。残す前提というわけではないが、少し気が楽な感じがしてここに決めた。

選んだのは「本場味噌らーめん」。深夜に読んでいる方には申し訳ないが、見ての通りである。期待を裏切らない美味しさだ。

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ラーメン大心の本場味噌らーめん

食べ始めたときこそ、食べ切る自信がなかったのだが、どんどん箸が進んであっという間に完食した。ただし今度こそ満腹。もうこれ以上は食べられない。

食後の散歩がてら、2Fのショップを巡り、いつの間にかお土産を抱えていた。頃良い時間になってきたので、4レグ目に向けてチェックイン。

ファーストクラスカウンターは空いていることが多く、こういう荷物が多いときには助かる。このときも前に1人いただけだ。

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新千歳空港のファーストクラスカウンター

専用の保安検査場を抜けると、ラウンジ入口では見る角度によって飛行機に見えるような気もする、不思議なオブジェにお出迎えされる。
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ラウンジ入口にあるオブジェ

ここでもダイヤモンド・プレミア ラウンジで休憩。
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新千歳空港のダイヤモンド・プレミア ラウンジ

やめておけばよかったのに、うっかりパンを持ってきてしまった。4回目のラウンジ食。すでに満腹だ。でも美味しいのでオッケーだ。(何が…?)
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まだ食べるのかよと自分にツッコミを入れてしまう

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ラウンジ軽食4回、機内食3回、ラーメン。…まだ食べるの?いよいよ4レグ目へ
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更新日2023年12月28日
執筆者CamTrip
コメント(5件)

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  1. g.O.R.i(コメントID:703489)
    コメント先:修行僧(コメントID:703487)
    当のJALがJGC修行を廃止するわけですから「航空会社にお金を落としている」と思われてないのでは? メディアなので、JALに取材して真相を確認すればいいのに、と思います。

    まず大前提として「JGC修行」はやる側が勝手に呼んでいる名称ですし、当たり前のように廃止されません。JGCも廃止される予定はなく、あくまでもJGCへの入会条件が厳しくなったというだけです。

    次に、JGC入会条件が厳しくなったからと言って、「航空会社にお金を落としていると思われていない」とは言い切れないですよね。CamTripさんの場合、他の一般客と同様に乗っていることには変わりなく、受けられるサービスを必要以上に受けている様子もありません。航空会社にとっていわゆる「普通の搭乗客」で収益化できないのであれば、そもそもビジネスモデルが破綻しています。よって入会条件を厳しくした理由は他にあるのだろうと想像していますが、そこは把握してません。

    次にメディア云々ですが、これは修行をしたCamTripさんが自身の体験を書いてくれただけなので、取材して真相を確認するかどうかはもはやお門違いもいいところです。否定的な内容を憶測と感情だけでコメントするのは本当にやめた方がいいですよ。

    最後に、HNからしてご自身も修行僧なんですかね。これまで公開されてきた記事を読んでいる限り、ワクワクのはずの搭乗体験がもはや作業となる、まさに”修行”であることを知って、修行をする方々のメンタルの強さに驚くばかりです。何を目標にされているかは存じ上げませんが、がんばってくださいね!

  2. 修行僧(コメントID:703487)

    当のJALがJGC修行を廃止するわけですから「航空会社にお金を落としている」と思われてないのでは?
    メディアなので、JALに取材して真相を確認すればいいのに、と思います。

  3. g.O.R.i(コメントID:703485)
    コメント先:修業って何かしら(コメントID:703482)
    ホント、不思議なことをする人がいますよね。他にすること無いのかと思うし、時間とお金を使ってリターンは限定的。自己満だろうけど、ふと悲しくならないのかね?到底理解不能。

    いやぁ本当に不思議だなぁーって思いますけど、その限定的と考えられるリターンが人によっては魅力的ということなんですよね。

    ただ1つ確実に言えることは、理解できなかったとしてもそれを「お前のその考えは間違っている」って言うべきではないことですね。他人に全くもって迷惑をかけていないわけですし、むしろ航空会社にお金を落としているという意味では経済回していると言えると思いますし。究極的に言えば、他人の金の使い方は他人の自由なので、他人があーだこーだ言う権利は皆無なのです。

    これらを踏まえた上で再度言いますが、僕もこの修行の意義は未だに見出せないですが、純粋に「飛行機いっぱい乗れていいなー」と毎度上がってくる記事を読みながら思っていますwww

  4. 修業って何かしら(コメントID:703482)

    ホント、不思議なことをする人がいますよね。他にすること無いのかと思うし、時間とお金を使ってリターンは限定的。自己満だろうけど、ふと悲しくならないのかね?到底理解不能。

  5. 通りすがりの読者(コメントID:703479)

    新千歳便は御用達のサラリーマンが多くて、優先搭乗の意味があまりないんですよね。乗客の殆どを占めるサラリーマンのその殆どが優先搭乗のグループだから混む混む。ファーストクラスならいいけど、クラスJや普通席だと、急かされる急かされる。皆仕事で殺伐としてるから「後ろみんな待ってますよ!」とか心無い言葉を言う人も見たことあります。

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