作業効率が上がるMacアプリ「Alfred」、イチオシ機能10選
特にクリップボード、スニペット、ウェブサイト検索は僕にとって必要不可欠な機能
Macの作業効率アプリとして欠かせないツールの1つが、アプリランチャー「Alfred」だ。一言で言うならば「Spotlightの高機能版」だが、Spotlightにはない機能や拡張性がある。特にキーボード操作で作業を完結したい人にとってはおすすめ。使いこなすことで作業効率は向上するだろう。
本記事では、僕が日頃から活用しているAlfredの便利機能を紹介する。多くは約4,000円〜7,000円する買い切りの有料パック「Alfred Powerpack」を必要とするが、十分元を取れるほど便利な機能が多い。
アプリランチャー、ファイル検索、ファイルアクション
Alfredで最も活用する機能は、最も基本的な機能であるランチャー。最初の文字を打つだけで、該当するアプリやファイルを瞬時に表示してくれる。
ファイルはAlfredから直接操作もできる。特定のアプリで起動、Finderで表示、メールで送信、情報を見る、移動、削除、似たファイルの検索、ターミナルで表示、ファイルパスの取得やクリップボードへ追加など、多数の機能が用意されている。
僕は、画像ファイルの特定アプリで起動する「Open with…」を使用する頻度が高い。通常画像をクリックするとプレビューで表示されるが、Alfredを使用すればAffinity DesignerやPhotoBulkで起動するように指定できる。
システム操作
システム操作もキーボードから行える。スクリーンセーバーの起動、ゴミ箱の中身削除、スリープ、シャットダウン、再起動、外部メディアの取り出しは定期的に使うコマンドだ。
クリップボード機能
クリップボード機能とは、過去にコピーした情報の履歴を一定期間保持する機能。テキスト、画像、ファイルリストを最大3ヶ月分も保存してくれる。
Alfred Powerpack限定の機能だが、同様の機能を提供するサードパーティアプリを導入する必要がなくなる。キーボードショートカットを指定すれば、瞬時に呼び出すことができる。
スニペット機能
スニペット機能とは、予め登録した使用頻度の高いテキストブロックを呼び出す機能。仕組みはクリップボード機能に近いが、ユーザー自身が削除しない限り消えないことが大きな違いだ。記事のテンプレートやリンク生成に欠かせない機能だ。
さらに日付やクリップボード内容をスニペットに入れ込み反映する「ダイナミック・プレースホルダー」機能が便利だ。例えば記事テンプレートのスニペットには、日付のダイナミック・プレースホルダーを入れてある。日付を入力する手間が省かれ、入力ミスを防げる。
ウェブサイト検索
Alfredの検索ボックスから、特定のウェブサービスやウェブサイトの検索結果ページを直接開くことができる。Google、Amazon、YouTubeを始め、ゴリミーのサイト検索も設定すれば利用可能。ぱくたそなど、頻繁に利用するフリー写真素材サイトもAlfredから検索できるように設定している。
ブックマーク検索
Google ChromeもしくはSafariのブックマークをAlfred内から検索できる。ブックマークを整理していても探し出すのは大変だが、Alfredを使えばキーワードの入力で該当するブックマークを呼び出せる。
辞書、スペルチェック機能
辞書機能の使用頻度は意外と高い。わからない単語を調べることもあるが、英単語の綴りに自信がない時にスペルチェック機能を使っている。
ターミナル
ターミナル機能は、「killAll Dock」をするために使っている。地味だが、アプリを起動する手間が省けるので良い。
計算機
Spotlightにもある機能だが、簡単な計算はAlfred上で完結する。
Workflow
Alfredの最大の強みであるWorkflowは、上手に活用すれば作業効率は上がるだろう。Workflowとは、Alfred上にはない機能をユーザー自身でプログラミングできる機能。Alfred Workflowsのページにまとめられており、僕のように自分で実装できない人は、必要な機能をダブルクリックするだけで追加できる。
以下に特に使用頻度が高いものを紹介する。
Units
Unitsは、単位を変換するWorkflow。フットとインチからメートルとセンチメートルに変換することが最も多い。
Audio Switch
システムオーディオの出力および入力を制御するWorkflow。Bose Companion 20 multimedia speaker systemとHomePodの切り替えに使用している。
Alfred Spotify Mini Player
ミュージックアプリはAlfredから直接操作できる「Music.app Mini Player」がある。「Alfred Spotify Mini Player」は、有志が制作したSpotify版のWorkflow。