Macのマルウェア混入、「原因の約5割はMackeeper」との報告
Mac向けのセキュリティ強化やシステム最適化を行うはずの多機能システムユーティリティが逆効果
Elastic Security Labsが、2022年のセキュリティレポートを公開。OS別マルウェア数の統計では、MacはWindows(54.4%)とLinux(39.4%)を大幅に下回る6.2%を記録しており”安全なOS”の面目を保ったが、同時にたった1つのアプリケーションが半数近くのマルウェア混入の原因であるとわかった。
Elasticの調査によると、Mac用マルウェアの47.92%がMackeeper。16.67%がXcsset、12.50%がAdload、10.42%がAobokeyloggerとなっており、これら4種類で約90%を占める。Mackeeperは本来、Mac向けのセキュリティ強化、システム最適化、クリーンアップなどの機能を集約した多機能システムユーティリティ。プロセスやファイルなど広範なアクセス権が持っており、悪用される可能性があるそうだ。
なおMackeeperは、AppleサポートのTwitter公式アカウントがマルウェア扱いし話題になっていた(現在ツイートは削除済み)。
マルウェア全体の傾向を見ると、トロイの木馬がダントツで8割以上。仮想通貨マイニングマルウェアは11.3%、ランサムウェアは3.7%だった。
(Source: Elastic Security Labs via 9to5Mac)
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