13インチ型MacBook Pro(2020)の下位モデルとMacBook Air(2020)を比較した動画が公開
MacBook Airは第10世代Intel Coreプロセッサを搭載していても、性能はMacBook Proの方が高い
13インチ型MacBook Pro(2020)の2ポートモデル(下位モデル)は134,800円だが、MacBook Air(2020)は、第10世代Intel Coreプロセッサや3,733MHz LPDDR4Xメモリを搭載して104,800円。
スペックシート上ではMacBook Airの方が優れているように見えるが、実世界のパフォーマンスを含めたコストパフォーマンスはどちらが優れているのか。YouTubeチャンネル「Max Tech」が、13インチ型MacBook Proの下位モデルとMacBook Airを比較した動画を公開。パフォーマンスを追求するのであれば、MacBook Proの方が優れていると結論付けている。
スペックの比較:基本スペックはMacBook Airが上回っている
MacBook ProとMacBook Airのスペックや仕様をまとめた。
– | MacBook Pro (2020) 2ポート |
MacBook Air (2020) |
---|---|---|
価格 | 134,800円〜 | 104,800円〜 |
ディスプレイ | 13.3インチ 500ニトの輝度 広色域(P3) True Tone |
True Tone |
本体サイズ | 30.41 x 21.24cm | |
厚さ | 1.56cm | 0.41~1.61cm |
重さ | 1.4kg | 1.29kg |
バッテリー | 10時間 | 11時間 |
プロセッサ | 1.4GHz 4コア 第8世代Intel Core i5/i7 – 1.7GHz4コアに変更可能 |
1.1GHz 2コア Intel第10世代Core i3/i5/i7 – 1.2GHz 4コアに変更可能 |
メモリ | 8GB 2,133MHz LPDDR3 – 16GBに変更可能 |
8GB 3,733MHz LPDDR4X – 16GBに変更可能 |
グラフィックス | Intel Iris Plus Graphics 645 | Intel Iris Plus Graphics |
ストレージ | 256GB 512GB 1TB 2TB |
256GB 512GB 1TB 2TB |
ポート | Thunderbolt 3 ×2 |
|
キーボード | シザー構造 (Magic Keyboard) |
|
Touch Bar | ✔ | × |
Touch ID | ✔ | |
物理escキー | ✔ | |
カメラ | 720p | |
出力 | 最大で5Kディスプレイ (5,120 x 2,880)/60Hz を1台 |
最大で6Kディスプレイ (6,016 x 3,384)/60Hz を1台 |
電源アダプタ | 61W USB-C電源 | 30W USB-C電源 |
カラバリ | スペースグレイ シルバー |
ゴールド スペースグレイ シルバー |
ヘッドホン端子 | ✔ | ✔ |
Wi-Fi6 | × | × |
どちらも2つのThunderbolt 3ポートを搭載し、サイズは同じ。ディスプレイは13インチだが、MacBook Proは最大画面輝度が高く、広色域(P3)をサポート。より正確なカラー表現が可能となっている。
一方でMacBook Airは軽く、電池持ちが長く、プロセッサ(CPU)、メモリ(RAM)、グラフィック(GPU)の性能が優れているが、価格は3万円以上安い。1万円で4コアCPUにアップグレードしても2万円もの価格差がある。
MacBook Airがコストパフォーマンスが高いように見えるが、実際の性能を比較すると、MacBook Airは長時間の高負荷作業を想定した内部構造ではないことが明らかになった。
排熱構造の違いにより、パフォーマンスが発揮されない
動画内で検証しているMacBook ProとMacBook Airのスペックは以下の通り。
MacBook Pro (2020) 2ポート |
MacBook Air (2020) |
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|
両モデルを比較すると、MacBook Proはスピーカーの音質が良いが、音量はMacBook Airの方が大きい。SSDは同じ256GB同士でも、MacBook Proの方が40%前後高速だった。
「Geekbench 5」によるベンチマークでは、シングルコアはMacBook Airが13%高かったが、マルチコアはコア数の多いMacBook Proが上回っている。ただし1万円でアップグレードできるMacBook Airの4コア/Core i5モデルと比較しても、MacBook Proが高かった。
MacBook ProのGPU性能は、MacBook Airの2コアモデルより20%高かったが、4コアモデルより27%低い。Core i5モデルは、より処理能力の高い「Intel Iris Plus Graphics G7」を内蔵している。
パフォーマンスに差が生まれている最大の理由は、排熱構造の違いだ。MacBook ProとMacBook Airはいずれもシングルファン構造だが、MacBook Airはヒートパイプが繋がっておらず、高負荷を想定した構造ではない。
そのためCPUに高い負荷を与え続ける「Cinebench R20」によるベンチマークテストでは、スコアに大きな差が出た。4コア/Core i5モデルと比較しても、第8世代のMacBook Proのほうが高性能だ。
ベンチマークツール | MacBook Pro(2ポート) | MacBook Air(Core i3) | MacBook Air(Core i5) | |
---|---|---|---|---|
Geekbench | シングルコア | 929 | 1055 | - |
マルチコア | 3913 | 2165 | 3231 | |
GPU(Metal) | 6876 | 5723 | 9390 | |
Cinebench R20 | – | 1556 | 619 | 955 |
CPUの世代は古くとも、実際の性能はMacBook Proのほうが高い
MacBook Airは、高解像度のYouTube動画を再生するだけでCPU温度は100℃に跳ね上がり、ファンの回転数も上昇。当然だが動作音が大きくなる。4コア/Core i5モデルでは、状況はさらに悪化する。一方でMacBook Proは動作温度は低く、ファンの動作音もしない。
Max Techは、パフォーマンス、ディスプレイ性能、動作音、動作温度などの理由により、MacBook Proの購入を強く勧めている。特にビデオ会議が増えている昨今、動作音は会議の妨げになる可能性があり、MacBook Airは向いていない。
もしMacBook Airを買うのであれば、カスタマイズなしのCore i3(2コア)モデルを推奨している。
いえ、僕のいろんな知識は世の素晴らしい方々がアウトプットしている内容を必死に噛み砕いている部分も多いので、マニアックな検証をされている皆さんに感謝ですね!ちなみにDJのアプリはCPU、RAM、GPUのどれに最も負担がかかるのか、もし機会があったら教えて下さい✋(アクティビティモニターで監視するか、僕みたいにiStat Menusを入れてメニューバーでチェック可能にするか)
MacBook Proは結構納期が長いみたいなので、早くほしいのであれば早めに買った方がいいかもですね!!良いMacライフをー!
お返事ありがとうございます。深い知見をお持ちのg.O.R.iさんからのコメント大変参考になりました。
排熱と長い期間の使用を考えるとMacbook Proの、それも上位モデルが良さそうですね。
失礼しました。今後気を付けます。
DJとしての用途は、僕自身がDJではないため分かりかねますが、ご紹介した動画では、MacBook AirはカスタマイズなしのCore i3(2コア)モデルが推奨されています。1TB/16GBをお考えなのであれば、すでにMacBook Airは選択肢として外れているかと思います。
カスタマイズの内容からして、MacBook Proでも上位モデルの方が優れているかと思います。4〜5年スパンで使うのであればスペックはある程度引き上げた状態で購入したほうが長く使える可能性が高く、筐体としての基本性能が優れている上位モデルが第一候補になるのではないでしょうか。
想像の範囲では、DJ用のアプリケーションはそれなりに本体のリソースを使用することから、MacBook Proの排熱構造でなければファンノイズなどに悩まされるのではないかと危惧しております。
なお余談ですが、僕の知り合いはMacBook Proを使いつつも、iPad(正確なモデルはわからないのですが……)を使ってDJパフォーマンスをしているようです。選択肢の1つとしてお考えになってみてはいかがでしょうか。
メジャーとまでは言えない個別のアプリの使用については、アプリのメーカーサポートやアプリ使用者のコミュニティなどで確認すべきではないでしょうか。
DJ用の用途としてAirはどうでしょうか?
1TB16GBのモデルでTraktorを使おうと考えているんですが、その次の買い替えのスパンは4〜5年以上にはなりそうですので、長く使おうと考えるとProかな…とかも過ぎって悩ましいです。
(DJは長時間駆動で熱も気になりますし)
比較で紹介されている内容は、基本的に負荷を高めた際のベンチマークばかりで、多くの人が行うであろう「日常的なタスク」におけるベンチマークというのは、正直難しいんですよね。AppleがMacBook Airを最新モデルにアップデートして販売している以上、そのマシーンスペックで十分満足できるユーザー層は十分にいると思うんです。
最近はiPad Proに出番を奪われていますが、僕はタイピングのしやすさからMacBook Airのウェッジ形状が昔から好きなので、数値の確認やブラウジングなどはMacBook Airで行っていました。特に不自由を感じたことはありませんw
長くなりましたが、マシーンのベストバイは人それぞれなので、せっかくご購入されたマシーンですし、大いに満喫されてください!設定などで分からないことがあったら、色々と記事は書いているので、それらも是非参考にしてみてくださーい!!素敵なMacライフをー✋
Air(Gold, i5, 16GB, 1TB)が到着しました。
最近のこうした比較を多く目にして、届く前から注文したことを後悔したりしましたが、セットアップして試しに色々動かしてみた限りでは寧ろだいぶ良い感じです。私の場合はAirがベストバイかも知れないということで。
今のところ年内に出るとは噂されているのですが、どうでしょうねぇ……でもマイナーアップデートぐらいなら年内やWWDCあたりで出してくれても良さそうですよね……
海外のブログ見たら、かなり噂の類が出てきますよねー。
まあ自分は6月、7月くらいまでは待ってみようと思います。
WWDCでARMYベースのMacの発表はさすがにしないと思いますが、そのなんていうか、それを示唆する移行ツールみたいなのは出てくる可能性は十分アリそうですよねw
まだ第9世代のIntel Coreプロセッサですからね。ただ一方でTiger Lake待ちという噂もあり、今年は16インチモデルはアップデートをスキップして、来年に新チップでアップデート、というのも十分可能性はありそうですね?
ちょっと主旨が違いますが、こう見るとファンレスなのにiPad Proは凄いなと改めて感じます。早く独自チップのMac触りたいですね。ソフトウェアの方のサポートも必須なのでWWDCあたりで概要ぐらいの発表があればいいなーと思ってます笑
昨年のリリース具合を見る限り、
7月くらいまでに16インチのマイナーアップデート版も出るかもしれませんね。
16インチもお手頃になれば良いんですが、部品不足で値上げなんてことになったら・・・
いつ買おう?(笑)
まあでも、新しい13インチに健在、16インチにも健在なので、きっと14.1インチも……あるでしょうね……ガッデム?
毎回この手の比較を見るたび、touch barにチェックが入っているのはむしろマイナスではと思ってしまいます
14インチはどうなるんでしょうね、性能、バーの有無ともに
(カスタマイズでいいからバーなしを切望)
14インチも噂されますし、類似した製品が多くて購入に迷いますね