13インチ型MacBook Pro(2020)、2ポート/4ポートモデルを比較した動画が公開
メモリやストレージのアップグレードなどのカスタマイズ、高いパフォーマンスを必要とするなら、上位モデルを選んだ方が良い
13インチ型MacBook Pro(2020)は、2ポートモデル(下位モデル)と4ポートモデル(上位モデル)の2種類がある。標準構成の価格差は5万円。どちらのモデルを選ぶべきか。
YouTubeチャンネル「Max Tech」が、下位モデルと上位モデルを比較した動画を公開。メモリやストレージのアップグレードなどのカスタマイズ、高いパフォーマンスを必要とするなら、上位モデルを選んだ方が良いと結論付けている。
CPU/GPUだけではなく、内部構造の違いもパフォーマンスに影響
動画内で検証しているのは、上位モデルと下位モデルの標準構成。 上位モデルは第10世代のIntel Coreプロセッサを搭載しているが、下位モデルは昨年と同じ第8世代から変わっていない。
下位モデル | 上位モデル |
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外見は、ポート数以外は同じに見えるが、内部構造は一部異なる。上位モデルはウーファーがあるため、スピーカー性能に明確な差がある。冷却ファンは2基内蔵され、ヒートパイプも多く、排熱効果が優れている。排熱効果が高い内部構造により、静音性が高く、動作温度も低くなる傾向にある。
「Geekbench 5」によるCPUのベンチマークは、上位モデルはシングルコアが「1214」、マルチコアが「4385」、下位モデルはシングルコアが「925」、マルチコアが「3925」。上位モデルは、シングルコアスコアは30%高かったが、マルチコアスコアは13%差に留まっている。
マルチコアの性能差が少ない理由は、高負荷時における下位モデルの消費電力が、上位モデルと同レベルになるためだという。CPUに高い負荷を与え続ける「Cinebench R20」のベンチマークでは、いずれも動作クロック数は3.1GHzを推移。消費電力は、下位モデルが25W、上位モデルが30Wだった。
Max Techによると、下位モデルは2019年モデルと同じ内部仕様だが、ベンチマークスコアが改善されていると指摘している。Appleが内部仕様を改良した可能性は高いが、詳細は明らかになっていない。
GPUのベンチマーク(Metal)は、上位モデルが約50%高かった。上位モデルは、下位モデルよりも高い性能を持つ、Intel Iris Plus Graphics(G7)が内蔵されている。
ベンチマークツール | 下位モデル | 上位モデル | |
---|---|---|---|
Geekbench | シングルコア | 925 | 1214 |
マルチコア | 3925 | 4385 | |
GPU(Metal) | 6855 | 10154 | |
Cinebench R20 | – | 1548pt | 1917pt |
上位モデルと下位モデル、どちらを選ぶべきか
上位モデルと下位モデル、どちらを選ぶべきか。
今回の動画で比較されていた下位モデルは、メモリ(RAM)が8GB、ストレージ(SSD)が256GB。上位モデルに合わせると価格は164,800円になり、価格差はわずか2万円になる。
差額で優れたスピーカー、高いパフォーマンス、静音性などが手に入る。下位モデルをカスタマイズするのであれば上位モデルを選んだ方が良い、とMax Techは結論付けている。
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上位モデルの優位点
- 4つのThunderbolt 3ポート
- 優れたスピーカー
- 30%高いシングルコア性能、13%高いマルチコア性能
- 50%以上高いグラフィック性能
- 静かな動作音、低い動作温度
下位モデルは、カスタマイズを必要としていないユーザーに適している。MacBook Airも選択肢に入ってくるが、動画編集のようなCPUやGPUに高い負荷がかかる作業を日常的に行うのであれば、MacBook Proを選んだ方が良い。
一方ブラウジング、メール、書類作成、文章執筆が多いのであれば、MacBook Airが適しているだろう。
あーーーーどうだろう……過去の分解情報調べてみないと分からないですね……
13インチにウーファーって、この機種が初めてでしょうか?歴代の上位と下位で変えていたんでしょうか?
スペックシート上で差はないですが、上下で異なる仕様であるということが、分解および実際に視聴した結果分かった、という内容です!
13インチ って上下でスピーカー違うんでしたっけ?