16インチ型MacBook Proの登場を示唆する新しいディスプレイがApple公式サイトで販売開始
94Wを必要としているデバイスが存在しないのに、USB PDを94Wまで引き上げているのは理由があるはず
Appleが「Thunderbolt 3」ポートを搭載したMacまたはUSB-Cポートを搭載したMacまたはiPad Proに接続することができる「LG UltraFine 5K Display」を販売開始した。
基本的な外観は旧モデルの外観とは大きく変わらず。27インチのIPSパネルは解像度5,120 x 2,880ピクセル、P3広色域、500ニトの輝度を実現。本体サイズは46.4 cm x 62.6cm x 23.9cm(スタンド設置時)、重さは8.5kgとなっている。
背面側にあるポートも入力用に「Thunderbolt 3」ポートが1つ、USB-Cポート(USB 3.1 Gen 1)が3つあるということは以前のモデルと変わらない。
変わったのは、最大供給可能電力量だ。
USB PD/94W出力対応の「LG UltraFine 5K Display」
技術仕様の「Power Delivery機能」を確認してみると、「Thunderbolt 3またはUSB-C経由で最大94Wの電力供給と充電」と記載されている。
旧モデルは85Wの電力を必要としていたが、この新しいモデルは最大94Wまで供給できる仕様に変わっている。
94Wの電力供給を必要とするデバイスが近々登場か
Appleもより多くの電力を必要とするデバイスがなければ、わざわざ最大供給可能電力を94Wまで引き上げる必要性がない。裏を返せば、94Wまで電力を供給する必要のあるデバイスがあるからこそ、仕様を変更したと考えられる。
現在、94Wを必要とするデバイスはない。だからこそ、噂されている16インチ型MacBook Proが怪しい。現行の15インチモデルよりもディスプレイが大きくなる分、必要となる電力が増えるのは不思議ではない。
最近の情報では、MacBook Proの16インチモデルは今年の10月に登場すると噂されている。今年5月に既存モデルの内部仕様をアップデートしたばかりなので年内の登場はないと個人的に予想していたが、新製品の登場がそう遠くないからアクセサリをアップデートした考えられる。
新しい16インチモデルはシザー構造の新しいキーボードを採用し、本体サイズは現行の15インチモデルと同じになると見られている。
なお、対応OSも「macOS Mojave 10.14.6」以降、および「iOS 12.4」以降に引き上げられている。かつてはiOSは対応せず、macOSも「macOS Sierra 10.12.1」以降とされていた。