iPhone 14が実質24円。ワイモバイルの破格キャンペーンは”買い”なのか
2年後の返却条件付きだが、30GBプラン込みで考えれば賢い選択になる理由
最近のiPhoneは毎年新モデルが登場するものの、劇的な進化は限定的だ。写真撮影やSNS、動画視聴など、一般的な使用であれば2世代前のモデルでも十分に快適に使用できる。プロカメラマンのような特殊な用途や、最新のAI機能を使いたいというニーズがない限り、必ずしも最新モデルである必要はないだろう。
そんな中、ワイモバイルが2025年1月から開始した「新トクするサポート(A)」は、iPhone 14を実質24円で提供する破格のキャンペーンとして注目を集めている。
キャンペーンの詳細
このプログラムでは、iPhone 14(128GB)を48回払いで購入し、以下の条件で利用できる:
- 1〜24カ月:月額1円の支払い(総額24円)
- 25〜48カ月:月額3,329円の支払いが発生するが、端末返却で支払い不要
重要な注意点
このプログラムは魅力的な価格設定の一方で、いくつかの重要な制約がある。最も注目すべきは、これが実質的な「2年間のレンタルプログラム」という点だ。25カ月目以降の支払いを免除されるためには、使用していた端末を返却する必要がある。また、返却時の端末状態が基準を満たさない場合は、22,000円の追加支払いが発生する。
契約面では、他社からの乗り換えか新規契約が条件となり、ソフトバンク系列からの乗り換えは対象外だ。プランはシンプル2 M/Lへの加入が必須となる。
このキャンペーンで必須となるシンプル2 M/Lプランは、データ容量が大幅に強化されている。特にシンプル2 Mプランは、従来の20GBから30GBへと増量され、ahamoやpovoなどの競合サービスと同等のサービスが利用できる。
一般的に、最新のiPhoneを購入する場合、端末代金だけで月々5,000円前後の支払いが必要となる。その点を考えると、実質24円でiPhone 14が使えるこのプログラムは、通信料金以外の支出を大幅に抑えられる点で非常に魅力的だ。浮いた端末代金を他の用途に回せるのは、家計の観点からも見逃せないポイントと言えるだろう。
端末返却に関する制約
- 25カ月目以降に端末を返却する必要がある
- 端末の状態が査定基準を満たさない場合、22,000円の追加支払いが必要
- 実質的にレンタルに近い形態となる
契約条件
- 他社からの乗り換えまたは新規契約が必要
- シンプル2 M/Lプランへの加入が必須
- ソフトバンク系列からの乗り換えは対象外
最新機能との比較
iPhone 14は2年前のモデルだが、最新モデルの機能差は、一般ユーザーの日常利用においてそれほど大きな影響を与えない。確かに、4月に日本でも提供されるApple Intelligenceや最新の写真・動画機能は魅力的だ。しかし、LINEやSNS、写真撮影、動画視聴といった一般的な使用において、iPhone 14は十分な性能を備えている。
むしろ、最新機能と価格差を比較した場合、多くのユーザーにとってiPhone 14は理想的なバランスポイントと言えるだろう。日常的なスマートフォン利用であれば、あえて最新モデルを選ぶ必要性は低い。
まとめ
通常のスマートフォン利用であれば、iPhone 14は2025年時点でも十分な性能を持つ端末だ。2年後の返却を前提とすれば、実質24円という破格の価格で高性能なiPhoneが使えるこのキャンペーンは、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとって魅力的な選択肢と言えるだろう。