AirPods Pro（第2世代）と旧モデルを比較。進化した5つのポイント

新しいAirPods Pro（第2世代）は一見、初代のAirPods Proから進化していないように見える。しかし実際はノイズキャンセリング性能、操作性、電池持ち、充電ケースが進化されている。人気の機能をさらにブラッシュアップし、需要のあった機能を追加した。

発売当初からAirPods Proを使っている愛用者は買い替えの意思は固いはずだが、39,800円という価格に怯む人もいるだろう。本記事では買い替えを正当化する手助けとして、AirPods Pro（第2世代）が進化したポイントを解説する。

iPhoneを使わずに単体で音量調整が可能に

AirPods Pro（第2世代）はスワイプ操作に対応。軸部分を軽く上下に動かすことで、音量調整が可能になった。軸部分を軽く押し込む、従来どおりの操作方法も使用できる。

電池持ちが1時間長くなった

音楽の連続再生時間は5時間から6時間に、空間オーディオやヘッドトラッキングを有効化した状態でも最大4.5時間から最大5.5時間になり、電池持ちが約1時間改善されている。

バッテリーケースを使用すれば、最大30時間使い続けられる。充電し忘れガチなズボラ人間達にとってありがたい仕様だ。

ケースにスピーカー、ストラップホール、防水性能

ケースの底面には内蔵スピーカーが追加され、「探す」アプリで探す際にケースから音を鳴らして探せるようになった。バッテリー残量の低下、ペアリングの完了などの際にも音が鳴る。

また側面にはストラップホールが追加。従来はストラップホール付きのケースが必要だったが、AirPods Pro（第2世代）はストラップさえあればバッグなどに取り付けられる。Apple公式サイトでは早速1,800円のストラップが販売開始されている。

ケースの防水性能も追加された。本体と同じIPX4となっており、多少の雨に濡れる程度であれば問題ないだろう。

ノイズキャンセリング、外部音取り込みモードが改良

Apple H2チップを搭載したことで、ノイズキャンセリング機能および外部音取り込みモードが進化した。

初代AirPods Proと比べて最大2倍のノイズキャンセリングを実現。外部音取り込みモードは、外音を取り込みながらも通過する車のサイレン、工事の音、さらにはコンサートでの大音量スピーカーなどの大きな周囲のノイズをオンデバイス処理で抑えられる。

こういうシーンでも快適に外音が取り込める、らしい

音質

音質は個人差があり、体験していない現状では解説できない。しかし新たにiPhoneのTrueDepthカメラを使い、自分専用に正確に調整されたリスニング体験を実現する「パーソナライズされた空間オーディオ」が追加。より自分自身に最適化された空間オーディオ体験が得られる。

AirPods Pro（第2世代）では、従来のS、M、LサイズにくわえてXSサイズのイヤーチップが追加。耳穴の小さい人でも最適な体験が得られる。

AirPods Proの強みに磨きが掛かった第2世代モデル

　

AirPods Pro（第2世代）は、AirPods Proが好きな人にとって堅実かつ魅力的な進化だ。

ノイズキャンセリングが強化され、「リアルとの差がほとんどない」と絶賛された外音取り込みモードは不快な音をカットする仕組みが追加。単体での音量操作やケースの防水性能追加は、地味ながらも使い勝手が改善されるに違いない。

AirPods Proは決して完璧なイヤホンではない。音質やノイズキャンセリングに特化すれば、他にも魅力的な製品はあるだろう。

しかしiPhoneなどApple製品との連係力に勝るノイズキャンセリング機能付き完全ワイヤレスイヤホンは、AirPods Pro以外存在しない。Appleのエコシステムに最適化されたApple製イヤホンを購入することを大前提として、AirPods Pro（第2世代）を購入してもらいたい。