【レビュー】「Klipsch R6」ーー低音少なめで音色を丁寧に再現、メガネとの相性はイマイチ
iPhone 7とiPhone 7 Plusを買った皆さんはヘッドホン端子が廃止された現状に慣れただろうか。電車の中で同梱されていたアダプタを付けて音楽を聞いている人を見かけることも増えてきた。
僕は元からワイヤレスが大好きな”ワイヤレス野郎”なので、現在使用しているヘッドホンもイヤホンもワイヤレス。
各々のお気に入りや買い替えのタイミングなどもあるとは思うが、僕はやはりワイヤレスオーデイオをオススメしたい。「有線よりも音質が悪い」という事実を必要以上に信じ込み、乗り換えることを頑なに拒むのだ。自分の使っているイヤホンのメーカーさえも知らないような人が。
「ワイヤレスイヤホンは絶対に嫌だ!音質が悪いもん!」とiPhone 7のヘッドホン端子廃止で怒り狂っていた知り合いがいたので「普段どんなイヤホン使ってるの?」と聞いたら「メーカー忘れたけど3,000円ぐらいのやつ」って言われて思わず笑った。でもそういう人、すんんんごい多いよね。
— g.O.R.i(gori.meの中の人) (@planetofgori) November 9, 2016
もちろん、一般論として無線よりは有線の方が高音質ではあるが、最近のワイヤレスオーデイオは優秀だ。少なくとも僕のような一般人レベルであれば気にならず、コードが無くなることによる使い勝手の良さや扱いやすさに恩恵を受けることができるはず。
比較的人気のあるBeatsや話題性のあるBoseは総じて低音が強めとなっているため、苦手な人は苦手だとは思うが、今回紹介するのは「Klipsch(クリプシュ) R6」というワイヤレスイヤホン。以前紹介している「Klipsch STATUS」に近い音質となっていて、どちらかと言うと音質は軽め。上品で軽やかな音楽を聴きたい人にとって最適なワイヤレスイヤホンとなっている。
1台提供して頂いたので、「Klipsch R6」の魅力を紹介する!
「apt-X」に対応、最大連続8時間再生可能なBluetoothイヤホン
まずは本体の外観をチェックしましょう。パッケージは開封せずに中が見えるタイプ。オシャレだが、開けづらい。
これが「Klipsch R6」。耳に挿すイヤホンタイプではあるが、まずはフックのような部分を耳に掛けて上からイヤピースを挿し込むような作りになっている。イヤピースは複数用意され、自分の耳にフィットする形状を選ぶことができる。
イヤホンを耳に入れたまま操作できるよう、マイク付き3ボタンリモコンが右側のイヤピースに登載されている。曲の操作はもちろんのこと、万が一電話が掛かってきても付けたまま通話することができる。
電源ボタンと充電用のMicro USBポートは右耳のイヤピース側に用意されている。連続再生可能時間は最大8時間。
「Klipsch R6」は「Bluetooth 4.0」で接続し、「apt-X」にも対応しているため対応機種ではワイヤレスながらも高音質で音楽を楽しむことができる。
アコースティックに最適、EDMやロックには向かない
肝心な音質だが、Klipschの強みであるアコースティックなサウンドに関しては非常に聴きやすすく、音1つ1つが耳に入ってくる。川のせせらぎなどリラクゼーション・ミュージックを聴きながら作業をするという人にとっては今まで以上にリアルな音を楽しめるはず。
一方、僕が普段聴いているようなEDMやロックには不向き。低音は控えめとなっているため、ベースが来るはずのところでも来ない。
また、付け心地に関しても注意だ。僕はメガネを掛けているのだが、メガネとイヤーフックの相性は最悪だ。素材がプラスチック製となっているため、動くとカチカチ当たるので非常に不愉快。必然的に浮いてしまうので付け心地も良くなく、簡単に外れてしまう。メガネを掛けていなければさほど問題はなかった。
ワイヤレスイヤホンの欠点は総じて価格が高いこと。ただ、「Klipsch R6」はなんと1万円ちょっとで購入することができ、しっかりしたワイヤレスイヤホンの中では比較的リーズナブルな価格帯。
気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。