Samsung、「Galaxy Note 7」が爆発する原因を未だに解明できず
「Galaxy Note 7」が最初に爆発したのは1ヶ月以上前のこと。世界的なリコールを実施後、交換ユニットも爆発することが判明し、全世界で生産・販売終了が決定した。
Samsungは何百人ものエンジニアをアサインし、爆発の原因解明を急いでいるが、未だに「Galaxy Note 7」が爆発した理由は明らかになっていないとThe New York Timesが報じている。
バッテリーが原因と断定するには時期尚早だった可能性
最初のリコールを実施後、Samsungはとあるサプライヤーのバッテリーが爆発の原因であると説明。その後、別のサプライヤーによるバッテリーを搭載した交換ユニットが出荷されたものの、やはり爆発する報告が多数報告され、販売終了に至った。
詳しい人物によると、バッテリーが原因と断定するには時期尚早だった可能性があり、何か関係があったにしても直接的な原因ではなかった可能性が高いと指摘する。iPhoneに対抗するためかつてないほど最新技術が詰め込まれたSamsung史上最も複雑なデバイスであり、その焦りが今回の事故を引き起こしたと考えられる。
Samsungは社内でデバッグを進めている社員に対しメールで情報の共有を禁じているとのこと。これは情報のリークを恐れての対策だそうだが、このコミュニケーション・ロスが原因解明の遅延に繋がっていることは言うまでもない。
匿名を希望する元従業員によると、社内は「軍隊的」であり技術を理解していないシニア幹部からトップダウンで指示があるとのこと。役立たず老害がいつまでも居座る典型的なダメな古い体質の組織ではないか!
メールによる情報共有を禁じていることからも、Samsung幹部は原因が解明されたとしても、都合の悪い情報が揉み消されないか不安だ。しっかりと誠意を持って原因を明らかにしてもらいたいと思う。
(via The Verge)