Apple開発のAI「ReALM」、ChatGPT 4.0を凌駕。研究論文を発表
画面上の内容、会話の履歴、バックグランドで動作中の内容をコンテキストとして活用可能に

Appleが開発しているAIシステム「ReALM」が、ベンチマークにおいてChatGPT 4.0を上回る性能を持つことが明らかになった。同社が発表した最新の研究論文によると、ReALMの最小モデルはGPT-4と同等の性能、大型モデルはGPT-4を大幅に上回る性能が確認できたという。
ReALMは「Reference Resolution As Language Modeling」の略称。Siriの機能を向上させるために考案されたもので、Appleが重視するプライバシーやセキュリティを損なうことなく端末内で動作することを重視した仕組みになっている。
Reference Resolutionは直訳すると「照応解析」。談話解析の一種で、指示対象を推定したり、省略された名詞句を補完する処理を意味する。Appleは論文の中で、多くのLLM(大規模言語モデル)は一部のタスクにおいて有効であることは確認できているが、特に非会話型の内容においてReference Resolutionは十分に活用されていないと指摘。コンテキストを理解する上での重要性を説明している。
ReALMは画面上の内容、会話の履歴、バックグラウンドで動作する内容の3分野を分類・分析し、音声アシスタントとのやり取りをより自然なものにすることを目指している。従来はAIにとって難しいとされていた曖昧な表現でも、より多くのコンテキスト情報が活用され正確に処理しやすくなるはずだ。
Appleは画面上の内容について質問できることは、音声アシスタントにおける真のハンズフリー体験を実現する上で重要であると述べている。今夏発表予定の「iOS 18」は多数のAI関連機能が実装されると噂されている。長年、「役立たず」「使えない」「無能」と罵倒され続け、終いにはApple界隈の重鎮にまで見放されたSiriが、劇的進化を遂げてカムバックする姿に期待したい。
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今のSiriは正直時代遅れなので楽しみだ〜