Apple、ダークデータ解析企業「Lattice Data」を2億ドルで買収
Appleが、「ダークデータ」と呼ばれる構造を持たないデータを構造化されたデータにに変換する技術を保有する「Lattice Data」を買収したとTechCrunchが報じている。買収額は2億ドル(約226.8億円)と推定されている。
Latticeはアメリカ・カルフォルニアに拠点を置く企業。スタンフォード大で開発された「ダークデータから価値を抽出する」システム「Deep Dive」を商用化するために2015年に創業。
ところで、ダークデータとは一体何か。世の中にあるデジタルデータは2020年には44ZB(ゼタバイト)になると言われている。これをテラバイトに変化すると440億TBだ。ギガバイトに変化すると44兆GB。
この膨大のデータのうち、なんと7〜8割は構造化されていない。構造化されていないデータは処理や分析などで使用することはできないため「ダークデータ」と呼ばれているのだが、これを機械学習を用いて「使えるデータ」に変換できるのがLattice Dataの技術「Deep Dive」なのだ。
Appleはこの買収を認めたものの、詳細についてはコメントしていない。情報元によると契約は既に数週間前に行われ、約20人のエンジニアがAppleに加わったとされている。
Latticeの技術を具体的にどのように活用するかについては明らかになっていないが、以前からAIやAR技術に高い関心を示していることからSiriを中心としたAppleの機械学習テクノロジーの精度向上に貢献してくれるのではないかと期待している。
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