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Canon EOS R6 Mark III、先行レビューは「2025年ベストバリュー」と大絶賛

32.5MP高画素センサー、7Kオープンゲート記録、業界最高クラスのAF性能を搭載。R5 Mark IIより40万円安く、動画機能では上回る部分も

Canon EOSR6MarkII image

Canonが2025年11月6日に正式発表したEOS R6 Mark IIIは、有効画素数約3,250万画素のフルサイズミラーレスカメラだ。2022年12月に発売された前モデル「EOS R6 Mark II」から画素数が大幅に向上し、静止画と動画の両方で高い性能を発揮するハイブリッドカメラとして注目されている。発売日は2025年11月21日を予定しており、キヤノンオンラインショップでのボディ単体価格は429,000円となっている。

前モデルから大きく進化した画素数

EOS R6 Mark IIIは、前モデルの約2,400万画素から約850万画素向上した約3,250万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載している。このセンサーは、キヤノンのシネマカメラ「C50」と同じものが採用されており、静止画と動画の両方で優れた画質を実現している。

複数の先行レビューでは、この32.5メガピクセルという画素数が「スイートスポット」として高く評価されている。Vanessa JoyのレビューPark Camerasのレビューでは、「24メガピクセルより多く、45メガピクセルより少ないため、クロップする余地がありながらファイルサイズは扱いやすい」と説明されている。ファイルサイズと画質のバランスが最適というわけだ。

高感度性能についても、Jan Wegenerのレビューで実際に野鳥撮影での検証が行われた。「ISO 12,800までは躊躇なく使用でき、25,600でも十分実用的」という結果が報告されており、Park Camerasも「ISO 12,800での画像が非常にクリーンで、ノイズリダクション処理なしでも優秀」と同様の評価をしている。暗いシーンでも安心して撮影できそうだ。

業界最高クラスと評されるAF性能

EOS R6 Mark IIIのオートフォーカス性能は、すべての先行レビューで圧倒的に高く評価されている。デュアルピクセルCMOS AF IIを搭載し、画面全域をカバーする1,053ゾーンのAFエリアにより、高精度かつ安定したフォーカスを実現している。

特に注目されているのが、上位機種のEOS R5 Mark IIとEOS R1から継承された「人物優先登録機能」だ。Gordon LaingのレビューVanessa JoyのレビューPark Camerasのレビューでは、この機能がより手頃な価格のカメラで使えるようになったことを「革命的」と評価している。Vanessa Joyは「ウェディングや集合写真で、新郎新婦や特定の人物に優先的にフォーカスできる機能は、プロフォトグラファーにとって非常に有用」と実用面でのメリットを強調している。

Jan Wegenerのレビューでは、オスプレイやカイトが水面に飛び込む瞬間を40fpsの高速連写で撮影したテストが紹介されている。「フォーカスミスはほとんどなく、完璧な瞬間を捉えることができた」という結果から、動きの速い被写体に対しても確実にピントを合わせられることが実証されている。野鳥やスポーツを撮影する人には心強い性能だろう。

連写性能とバッファの大幅改善

EOS R6 Mark IIIは、メカシャッター/電子先幕で最高約12コマ/秒、電子シャッターで最高約40コマ/秒の連写性能を備えている。連写速度自体は前モデルと同じだが、複数のレビューで「バッファ性能の劇的な改善」が報告されている。

Anthony GugliottaのレビューJan Wegenerのレビューでは、CF Express Type Bカードスロットの追加により、「R6 Mark IIで問題だったバッファの詰まりが大幅に改善された」と評価されている。Jan Wegenerは具体的に「C RAWで約200枚、5秒間の連続撮影が可能」と報告している。これは実用上大きな進化だ。

新しく搭載されたプリ連続撮影機能も高く評価されている。Gordon Laingのレビューでは、「R6 Mark IIの使いにくいRAWバーストモードから、個別ファイルとして保存される使いやすいモードに変更された」と指摘されている。Vanessa Joyのレビューでも「シャッターボタンを押す前の20コマ(約0.5秒分)を記録できるため、決定的瞬間を逃さない」と実用性が強調されている。

動画機能の大幅強化が最大の進化点

複数のレビューで、動画機能の大幅な強化が「最大の進化点」として挙げられている。特に注目されているのが、7Kオープンゲート記録4K 120p4K 60pオーバーサンプリングの3つの機能だ。

7Kオープンゲート記録

Gordon LaingのレビューAnthony GugliottaのレビューVanessa JoyのレビューPetaPixelのレビューでは、7Kオープンゲート記録が高く評価されている。Anthony Gugliottaは「8Kは大きすぎるが4Kではクロップの余地が少ない。7Kは完璧な中間点」と述べ、Vanessa Joyは「縦横両方の動画を1回の撮影で得られるため、編集者の作業が楽になる」と実用性を強調している。

4K 120pとオーバーサンプリング4K 60p

Vanessa JoyのレビューPark Camerasのレビューでは、「アンクロップで4K 120p撮影ができることは、ウェディングやポートレート撮影で大きなアドバンテージ」と評価されている。また、Anthony GugliottaのレビューJan Wegenerのレビューでは、「4K Fineモードのオーバーサンプリング60pは、上位機種のR5 Mark IIにもない機能」と指摘され、この点でR6 Mark IIIが上位モデルを上回っていると評価されている。価格を考えるとかなりお得だ。

フルサイズHDMIポート

Gordon LaingのレビューAnthony GugliottaのレビューKai Wのレビューでは、マイクロHDMIからフルサイズHDMIへの変更が「待ち望まれていた改善」と一致して評価されている。外部モニターやレコーダーとの接続がより安定し、プロの動画制作現場でも使いやすくなった。地味だが重要な改善ポイントだ。

オーバーヒート問題は賛否両論

動画撮影時のオーバーヒートについては、レビュアーによって評価が分かれている。Jan Wegenerのレビューでは、「4K 60pオーバーサンプリングで連続撮影すると、25℃の環境でも比較的早く加熱し、6バーまで到達した。より暑い環境では停止する可能性がある」と懸念が示されている。

一方、PetaPixelのレビューでは、「4K 60p Fineモードで28分半で停止したが、それ以外のモードでは1時間以上録画しても警告すら出なかった」と報告されている。Anthony Gugliottaのレビューでは、「7K RAW 30pで50分間、バッテリーが切れるまで録画できた。最も負荷の高い4K 30p Fineモードでも2時間の録画が可能とキヤノンは主張している」と、比較的楽観的な評価がされている。

最も負荷の高いモード以外では、実用上問題ないレベルの録画時間が確保できるというのが全体的な評価だ。Kai Wのレビューでも、「プリプロダクションモデルでのテストでは4Kで30分間は問題なかった」と報告されている。

シネマカメラC50との比較

Lok CheungのレビューAnthony GugliottaのレビューKai Wのレビューでは、同じセンサーを搭載するシネマカメラC50との詳しい比較が行われている。共通の見解として、以下の点が指摘されている。

  • R6 Mark IIIは、EVF(電子ビューファインダー)とIBIS(ボディ内手ブレ補正)を搭載しており、ハイブリッド撮影に適している
  • C50は冷却ファンを搭載しており、長時間録画に強い
  • 価格はR6 Mark IIIの方が安い(C50は約60万円程度)

Kai Wは「写真も撮りたい人には、間違いなくR6 Mark IIIの方が良い選択。C50は純粋な動画制作向け」と結論づけている。Anthony Gugliottaも「R6 Mark IIIはより万能で、静止画と動画の両方で高いパフォーマンスを発揮する」と同意見を示している。

手ブレ補正性能の向上

EOS R6 Mark IIIは、ボディ内5軸手ブレ補正機構を搭載し、対応するRFレンズとの協調制御により、中心部で最大8.5段、周辺部で最大7.5段の手ブレ補正効果を発揮する。これは前モデルの8段から0.5段の向上となっている。

Jan WegenerのレビューVanessa Joyのレビューでは、「600mmレンズでも手持ち撮影が可能で、動画撮影時の安定性も優れている」と実用面での効果が高く評価されている。特に野鳥撮影やスポーツ撮影など、望遠レンズを使用する場面での使いやすさが向上している。三脚を持ち歩く必要が減るのは嬉しい。

上位機種EOS R5 Mark IIとの比較

複数のレビューで、約40万円の価格差があるEOS R5 Mark IIとの比較が詳しく行われている。Vanessa JoyのレビューAnthony GugliottaのレビューPark Camerasのレビューでは、「R6 Mark IIIはR5 Mark IIの機能の多くを継承しており、R5 Mark IIの領域に踏み込んでいる」と評価されている。

R6 Mark IIIの優位点

  • 4K 60pオーバーサンプリング対応(R5 Mark IIはRAW以外では非対応)
  • 約40万円の価格差
  • 多くのユーザーにとって十分な32.5メガピクセル

R5 Mark IIの優位点

  • 45メガピクセルの高解像度
  • 積層センサーによるローリングシャッター低減
  • ブラックアウトフリー撮影
  • 冷却ファングリップのオプション
  • より高解像度のEVF

PetaPixelのChris Nicollsのレビューでは、「R6 Mark IIIは価格を考慮すると非常に魅力的な選択肢。45メガピクセルの解像度が必要ないなら、R6 Mark IIIの方がコストパフォーマンスに優れている」と結論づけられている。正直なところ、R5 Mark IIを選ぶ理由はかなり限定的になってきた印象だ。

期待外れだった点と改善要望

先行レビューでは、主に以下の点が改善要望として挙げられている。

  • EVF解像度が前モデルと同じGordon LaingのレビューJan Wegenerのレビューでは、「EVFの解像度は369万ドットでR6 Mark IIと同じ。より高解像度のEVFを期待していた」と指摘されている
  • ブラックアウトフリー撮影非対応:Jan Wegenerは「非積層センサーのため、電子シャッターで連写中は撮影した画像が表示され、高速で動く被写体の追従がやや難しい」と実用上の課題を指摘している
  • 写真/動画切り替えスイッチの位置:Jan Wegenerは「大きなレンズを手持ちで撮影している時、左上のスイッチには手が届かない」と使い勝手の問題を指摘している
  • アナモフィックデスクイーズ非対応Anthony Gugliottaのレビューでは、「オープンゲートとアナモフィックレンズを組み合わせたかった」と残念がられている
  • プリ連続撮影の時間設定不可:Jan Wegenerは「常に0.5秒(20コマ)固定で、調整できない」と柔軟性の不足を指摘している

ただし、これらの点を除けば、ほとんどのレビュアーが「この価格帯で考えると、非常に完成度の高いカメラ」と評価している。完璧なカメラはないが、R6 Mark IIIは十分合格点だろう。

どんな人におすすめか

複数のレビューで、EOS R6 Mark IIIは以下のようなユーザーに強く推奨されている。

  • ウェディングフォトグラファー
  • ポートレート写真家(スタジオ・ロケーション両方)
  • 野鳥・野生動物写真家
  • スポーツ写真家(メイン機またはバックアップ機として)
  • ハイブリッドシューター(写真と動画の両方を撮影する人)
  • コンテンツクリエイター

Vanessa Joyのレビューでは、「R6 Mark IIIは、あらゆる撮影シーンに対応できる『スイスアーミーナイフ』のようなカメラ。もはら『何を撮影しますか?』と聞く必要がないほど万能」と総括されている。PetaPixelのChris Nicollsのレビューでも、「現在のミッドレンジフルフレームカメラの中で最もバランスの取れたカメラ。弱点がほとんどなく、あらゆる面で優れている」と同様の評価がされている。

まとめ:2025年のベストバリューカメラ

Canon EOS R6 Mark IIIは、先行レビューで圧倒的に高い評価を受けている。Park CamerasのレビューPetaPixelのレビューAnthony Gugliottaのレビューでは、「2025年のベストバリューカメラ」と評価されている。

32.5メガピクセルの解像度、業界最高クラスのオートフォーカス、充実した動画機能、改善されたバッファ性能により、前モデルから大幅に進化している。非積層センサーによるローリングシャッター、長時間動画撮影時のオーバーヒートの可能性、EVF解像度が前モデルと同じである点などは潜在的な改善点として指摘されているが、価格を考慮すると、ほとんどのレビュアーが強く推奨している。弱点はあるが、それを補って余りある魅力がある。

Kai Wのレビューでは、「R6シリーズのバーを引き上げた。スタンダードなフルフレームカメラの基準を高めた」と評価され、Vanessa Joyは「このカメラを返却するつもりはない(冗談)。R6 Mark Iから確実にアップグレードする」と述べている。静止画と動画の両方で高性能を発揮するハイブリッドカメラを探している人にとって、EOS R6 Mark IIIは非常に魅力的な選択肢となるだろう。

僕は……僕はどうしようかな……(迷

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執筆者g.O.R.i
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