Canon EOS R6 Mark II、購入。EOS R3を持っているからこそ魅力を感じた理由
EOS R3に負けず劣らずの描写性能をコンパクトに実現。サッと取り出せるスナップしたがりゴリラに最適な機種
2022年はカメラ機材に全力投資した1年だったと言える。もともとEOS R6をメイン機としておきながら、高解像度機を使いたくなりEOS RとEOS RPを手放しEOS R5を購入。その後縦グリップの魅力にどっぷりハマり、EOS R3の在庫が復活し始めた頃に指を震わせながらポチった。EOS R3は、今年最高額でありつつ最高満足度の買い物だった。
しかしそこで終わらない。EOS R6 Mark IIが登場し、発売日から数日間迷いながらも購入を決断。現在はEOS R3とEOS R6 Mark IIを使い分けて2台体制で使っている。
カメラの機材選びは正解がない。被写体、欲しい機能、予算によって選ぶ機種は変わるが、結局のところ実機を使い込んで試さなければわからない。本記事では今年1年間のカメラライフを振り返えながら、EOS R3とEOS R6 Mark IIに落ち着いた理由と各機種の魅力について紹介する。
歴代のEOS Rシリーズを購入後、辿り着いたEOS R3という境地
EOS R3を買った経緯
高画素機が欲しいと思い手を出したEOS R5だが、難点が大きく3つあった。
1つ目は、高感度撮影時のノイズ。高画素機なので分かった上で購入したが、ISO8000を超えると想像以上にノイジーな写真に仕上がる。子どもを中心とした動く被写体を撮影することが多く、事後編集で改善できるとはいえ子供の写真を大量にレタッチするのも何か違う。悶々としていた。
2つ目は、ファイルサイズの大きさ。瞬間を逃さないために気軽にシャッターを切ると、目を疑うほどのデータ容量になる。仕事で使うならまだしも、1枚100MBのスナップ写真を量産されることに抵抗を感じていた。
3つ目は、電池持ちが信じられないほど悪いこと。その後のファームウェアアップデートで多少改善されたが、コンパクトな筐体に4,500万画素を詰め込んでいるせいなのか、あらゆる省電力設定を施しても電池持ちが悪い。
そこでバッテリーグリップを導入したところ、バッテリーを2つ入れることで電池持ちは改善。代わりに本体が異常に重くなった。また縦持ちはしやすくなったが、ボタン配置の悪さに不満を感じるようになった。
「バッテリーグリップを外付けするぐらいなら、一体型のR3を買えばいいのでは?高感度耐性あるし、2,410万画素だからファイルサイズも半分ぐらいになるはず。」悪魔の囁き、いや悪魔の叫び声が脳内に鳴り響くようになった。EOS R6を下取りに出し、EOS R3を購入した。
EOS R3が何でも撮れる。使ってて分かった魅力と欠点
EOS R3はハイアマチュアモデルと位置づけられるが、実質的にプロ機と言っても過言ではないスペックを持ち合わせている。
EOS R3があれば、カメラ側の機能不足が原因で撮れないものはないはずだ。撮れなかったとしたら、カメラを扱う自分の腕の問題。機材側にボトルネックがない状態での撮影は燃える。
2,410万画素を少ないと感じる人もいるようだが、EOS R5を使った経験上、僕にとっては高画素より高感度のほうが重要。事後編集でクロップしたことで画素数が不十分であれば、Adobe PhotoshopやTopaz Labs Gigapixel AIなどを使うことで引き伸ばせる。現時点ではこの運用で困っていない。
EOS R3は縦グリップ一体型とは思えない軽さを実現している。レンズとのバランス、縦位置・横位置での操作方法の統一、握りやすさはピカイチだ。ボディが大きく重くなった分、大きく重いRFレンズとの相性も良い。
ボタンは多くカスタマイズ性に富んでおり、特にスマートコントローラーは画期的。マウスのように動かし、押し込めばAF・測光を開始する。あらゆる撮影シーンで役立つ仕組みで、一度慣れるとマルチコントローラーには戻れない。
カメラの機能には全く不満はないが、物理的な大きさは普段使いするカメラとしてハンデを負う。サイズゆえにカメラバッグから取り出すのは一苦労だ。手に持っていれば素早く撮影に入れるが、カメラバッグから取り出すとなるとひと手間かかる。また重さゆえに、片手で長時間持っていると指が痛くなる。
そこでラインアップに加えたのが、Canonミラーレスカメラシリーズの最新機種EOS R6 Mark IIだ。
EOS R6 Mark IIはEOS R3の弱点カバーしてくれる存在
EOS R6 Mark IIを買った経緯
EOS R6 Mark IIは発売後、すぐに購入を決断できなかった。せっかく購入したEOS R3を使わなくなってしまうのではないか、と悩んでいた。
しかしEOS R3だけでは、カメラを持ち運びたいときに物理的なサイズが制約となり持ち運べないことがある。EOS R6 Mark IIを導入すれば、「撮影用」と「普段用」の使い分けがしやすくなると予想した。
予想は的中だ。EOS R3を使っているからこそ、EOS R6 Mark IIの恩恵を受けやすい。
EOS R3で採用したトラッキングシステムのコンセプトを継承しており、被写体認識の精度は負けず劣らず。AF機能はカメラに任せておけば外れない安心感がある。電池持ちは素晴らしく、予備バッテリーも1つあれば十分。いざというときにUSB-C充電もできる。
本体が小型化した分、機動力が高まった。片手で持ち運びやすく、Peak Designキャプチャの装着感も優れている。Lプレートを取り付けた状態でもかさばらない。縦グリップが恋しいと感じることはあるが、縦グリップで長時間撮影しない限りは困らないだろう。
撮影モードの切り替えはダイヤル式のほうが好み。EOS R5やEOS R3にあるモードボタンは好きになれない。EOS R6でお馴染みのグリグリできるダイヤルが復活して嬉しい。
スナップにおいて機動力は正義!EOS R6 Mark IIで撮った作例
これまでEOS R3をメインで使ってきた分、EOS R6 Mark IIはどこにでも持ち歩きたくなる。外出時はもちろんのこと、自宅内でも近くにおいてはスナップしたくなる。
以下に作例を数枚載せておく。”自宅感”溢れる写真もあるが、大目に見てもらいたい。
EOS R3とEOS R6 Mark IIのダブル体制でガツガツ撮影するぜ
EOS R3とEOS R6 Mark IIが揃ったことで、今まで以上にカメラを持ち運びやすくなった。「とりあえずカメラを持っておきたい」ときはEOS R6 Mark II、「撮影する」と事前にわかっているときはEOS R3。子どもの撮影は、周りが構えなくて済むようにEOS R6 Mark IIを持ち出し、どんな状況でも最高の1枚を撮る決意で挑む撮影はEOS R3。イケるね。2023年はイケる。
……と思った矢先にEOS R6 Mark IIがフリーズ。付けていたレンズは、今年購入したRF50mm F1.2L USM。EOS R3でも同様の問題を起こしてきたレンズで、描写が最高峰なだけに悔しい。
おかしいなあ。僕、今年は良い子にしてたのに、サンタさんは僕にバグをプレゼントしてくれたようだ……🎁
ちなみにボディはEOS R6 Mark II、レンズは50mm F1.2📷またお前か……… pic.twitter.com/OYGAO6TYaz
— g.O.R.i(ゴリミー管理人) (@planetofgori) 2022年12月25日
プロカメラマンでもないのに機材だけは豪華だな、という皮肉が飛んできそうだが、今年1年を振り返ってみてもこれと言った物欲がなく、ガジェットの購入は例年に比べたらかなり控えめだ。家族に時間と労力を惜しみなく投資してきた分、自分のほしいものを好きに買うことぐらい許されるはず!僕は好きには全力投資していきたいんだ!
余談だが、ゴリミー用以外の撮影は趣味の割合が大きいが、仕事として請け負っている。来年は早々に撮影が2本入っており、EOS R3とEOS R6 Mark IIの2台体制で挑むことになるだろう。
趣味からスタートしたカメラだが、趣味といっても常に高みを目指している。思い返せばブログも趣味でスタートし、好きで好きで仕方なくて本業になった。カメラもいずれ何かになってくれるかもしれない。継続は力なり。今日もガンガン素振りしていこう!
そうですか、、、でも実写での比較ありがとうございます。何より参考になります。
あんまり連写しないのですが、やっぱりEVFはR3の方が綺麗ですね、流石に……!
明日作例ですので、そちらも参考にされてくださいませ!
使用レビューありがとうございます。
参考になりました。
R3は連写中EVFの表示がカクカクしないのも魅力だと思いますが、R6Ⅱは如何ですか?