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EOS R5 Mark IIユーザー、戦慄せよ。AFがカクつく問題は「仕様」だ

特定の条件下ですべてのEOS R5 Mark II筐体で発生する不具合と判明

EOS R5 Mark II Alphaguard stickers 02.

購入の翌日には修理行きとなったCanon EOS R5 Mark IIが戻ってきた。初期ロットで問題のある筐体を引き当てる自分の要らん才能に驚くばかりだが、修理完了を知らせる担当者の声は暗かった。

修理状況を確認するページには、以下のように記載されていた。

①ご指摘の「AFフレーム移動がカクつく」状況につきましては、弊社所有同機種でも同様になることを確認いたしました。
回避方法の有無含め、詳細については現在確認しておりますので、今しばらくお時間を頂けますようお願い申し上げます。
なお、マルチコントローラー操作が一部正常に反応ができない場合があることを確認いたしましたのでマルチコントローラー部を含む、後カバーユニットについては部品交換いたしております。
ご不便をお掛け致しますが、詳細わかり次第、改めてご連絡させていただきます。

※最新のファームウェアへ変更いたしました。(Ver1.0.0→1.0.1)

詳細は現地で伺うことにして、取材後に急いでキヤノンサービスセンターに向かった。

結論としては、不具合は修正されなかった。というのも、自分の機材特有の不具合ではなく、EOS R5 Mark IIの筐体に共通して発生する不具合であると判明したからだ。担当者によると、おそらく全国で初の事例とのことで、現在、品質管理部にエスカレーションされており、対策を検討しているとのことだった。

なんというオオゴトだ。知ってはいけない事実を知ってしまったような気分だ。

暫定的な対策としては、以下を案内された。

  • 表示フレームレートを「なめらかさ優先」にする
  • TFT/EVFに表示する情報を必要最低限に抑える、もしくはINFOボタンで表示情報が少ないものに切り替える(もしくは表示情報を減らす)

EOS R5 Mark II Bug 01.
受け取った修理完成伝票より

実際に僕は表示フレームレートを省電力優先にしており、画面上にはほぼすべての情報を表示していた。修理に出す前は、工場出荷状態に戻してもAFはカクついていたが、マルチコントローラー部を含む後カバーユニットを交換してもらったことで、確かに工場出荷状態では滑らかに動いているように見えた。

またキヤノンサービスセンターにあるEOS R5 Mark IIに、自分の筐体に保存していた設定を読み込んで使ってみたところ、AFがカクつくことが判明。自分の筐体ではなく他の筐体でも発生しうる問題が潜んでいることが確認できた。

ハードウェアではなくソフトウェア(ファームウェア)依存の問題であることから、今後修正される可能性は高いだろう。10月中に新たなファームウェアアップデートが配信される噂があるが、このタイミングで修正されるかは定かではない。

手元に戻ってきて数日経ち、カクつくAFには良くも悪くも少しずつ慣れてきたが、調整に調整を重ねてもEOS R6 Mark IIのAFポイントのほうが明らかに滑らかだ。一刻も早く修正されることを願いたい。

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更新日2024年10月06日
執筆者g.O.R.i
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