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EOS R1の発売に向けてEOS R3への想いを語らせてくれ

Canon EOS R1は「真のフラグシップ」だが、EOS R3は「僕のフラグシップ」

EOS R3 my favorite camera 03

僕はCanonの準フラグシップ機「EOS R3」が大好きだ。

昔から「フラグシップ」と呼ばれる製品に憧れがあり、必要性の有無はさておきいずれEOS R1が登場したら買う計画を立てていた。3,000万画素以上であれば前のめりで購入する予定だったが、蓋を開けてみたら2,400万画素をキープ。AF性能の向上は期待できるが、オリンピックレベルのシビアなAFを日常において必要としない僕としては100万円の出費は正当化できない。

EOS R5 Mark IIを買うと決めている4つの理由」で宣言したとおりEOS R5 Mark IIの予約を入れた。海外では8月20日に発売がされているが、僕はマップカメラのサービスダウンに巻き込まれいつ手元に届くか不明だ。

メインカメラをEOS R3からEOS R5 Mark IIへ乗り換えるつもりではいるが、EOS R3を手放す予定はない。むしろ乗り換え宣言はしたものの、場合によってはEOS R3の出番はまだまだあるかもしれない。

本記事では、EOS R1の正式発表が行われた今、あえてEOS R3の魅力を語りたい。最近値下がりしてきたEOS R3の購入を検討している人は、参考にしてもらいたい。

スマートコントローラー最高

EOS R3 my favorite camera 01

EOS R3を使う最大の理由はスマートコントローラーの存在だ。EOS R3の最大の魅力と言っても過言ではない。

スマートコントローラーはマウスのようにAFポイントを動かすことができ、押し込めばその場でAFが作動する画期的なボタン。従来は画面上をドラッグしたり、ジョイスティックで操作したりする必要があったが、スマートコントローラーがあれば1つのボタンでAF合わせとAF固定が完結する。天才的なボタンだ。スマートコントローラーがないすべてのカメラを哀れに思うほど、スマートコントローラーを愛している。

何を撮影するにしても、スマートコントローラーは便利だ。子ども達が遊んでいる様子やイベント撮影などでは、素早く被写体を合わせられる。物撮りする際はピントを合わせたい箇所にスッと合わせられる。

スマートコントローラーはとにかくAF合わせに無駄がない。Canonの標準仕様にするべきだ。

縦グリップ最高

28mm f2 8 STM lens review with R3 02

最近のカメラはコンパクトで軽量だ。いつでもどこでもカメラを持ち運ぶ上で携帯性は圧倒的に重要であることは間違いない。

EOS R3は縦グリップ一体型ボディを採用しているため、当然ながらこの点は不利だ。Nikon Z9などに比べると小さく、軽く、見た目以上に重さを感じないが、それでも大きいことには変わりない。

しかし僕はどうしてもEOS R6 Mark IIだと写真を撮る上で気合いが入らない。完全に感覚的なものだと分かっているが、「よっしゃ今日は仕事するぜ」という思いが湧き上がってこない。先日取材にR6 Mark IIで行ってみたが、撮った写真には満足できなかった。

子どもの写真を撮る際も同じだ。EOS R6 Mark IIの優秀なAFを活用すれば良い写真は撮れる。しかし「でもEOS R3だったらもっと歩留まりが良かったかもしれないな」という感覚が常に残ってしまうのだ。

EOS R6 Mark IIの性能に問題があるのではないことは改めて強調しておきたい。あくまでも僕の中の気持ちの問題だ。

またグリップ一体型ボディの特徴かもしれないが、グリップ自体が深く指掛かりが良い。そのためCanonの重すぎるレンズを装着していても、カメラを持ちやすい。

「グリップを取り付ければいいのでは」と思っていた時期もあった。実際にEOS R5には縦グリップを取り付けて使っていた。しかしグリップ一体型ボディはハッキリ言って全く違う。ボタンの配置や操作感が圧倒的に優れている。

子どもと外出する際も、持ち出すカメラはEOS R3のほうが多く、片手でカメラを操作せざるを得ない状況は少なくない。その際にも指掛かりの良いボディと親指でAFポイントを簡単に合わせられるスマートコントローラーの組み合わせは極めて使い勝手が良いのだ。

CFeカードとSDカードのデュアルスロット最高

EOS R3 my favorite camera 02

CFexpressカードとSDカードのデュアルスロットよりCFexpressカードのダブルスロットを求める人がいることは重々理解できるが、僕はUSBハブを取り出さずにMacBook Proに読み込めるSDカードスロットを重宝している。

撮影枚数が膨大になる撮影ではCFexpressカードに記録するが、日常のスナップなどは取り込みから現像までのハードルを下げるためにSDカードに切り替えることが多い。

電池持ち最高

EOS R3のバッテリーはEOS R5やEOS R5 Mark IIに比べて大きい。当然ながら電池持ちも圧倒的に良い。カメラを回しっぱなしにした動画撮影の仕事でも、2本のバッテリーがあれば乗り切れる。

余談だが、バッテリーが本体の一部になる構造は、バッテリー交換をする度に惚れ惚れする。これ分かってくれる人、いるかな……。

2,400万画素最高

本当は3,000万画素ぐらいが良かった。3,000万画素あればちょっとしたクロップ耐性がありながらも基本的にファイル容量を抑えられるからだ。

しかし実際のところ、2,400万画素で画素数不足を感じたことはない。「構図がイマイチだったらクロップすればいいや」「クロップ前提で広めに撮ればいいや」と思っていた時代もあったが、クロップ前提で撮影すると、後に選定する際に漏れてしまう可能性が高い。またこれも感覚的なものだが、僕が撮るような写真でクロップしていると「写真と向き合えていない感」がある。

EOS R5 Mark IIは倍近い画素数になるが、クロップは最小限に抑えディテールを追求していく方向で撮影に挑みたいと思っている。同時に「クロップを前提として構図を決めにいく撮影」にもチャレンジしていきたい。

堅牢性最高

GoriMe Camera Gear 2022 09

購入当初はエラーを連発し、「準フラグシップを謳う割には信頼性に欠けるボディだなあ」と思っていた。しかし現在はエラーに遭遇する機会はピタリとなくなり、信頼できる相棒として撮影をこなしてくれる。

安心感の理由の1つとして、圧倒的な堅牢性がある。炎天下でも、極寒でも、砂が吹き荒れる海辺でも、「EOS R3なら大丈夫」と言う安心感がある。

「カメラが壊れたらどうしよう」という心配が頭をよぎることなく「よし撮影しよう」と思える安心感は、撮る側としては大事だ。

「優秀すぎるサブカメラ」としてまだまだ活躍予定

GoriMe Camera Gear 2022 02

EOS R5 Mark IIが手元に届き次第、メインカメラとして移行する予定だが、EOS R3は手放したりはせず「優秀すぎるサブカメラ」として使い続ける予定。常時設置して動画撮影用カメラとしても使っても良さそうだ。

EOS R3は本当に素晴らしいカメラだ。EOS R1もEOS R3の知見を元に進化していることは間違いないが、「そこまでの性能は要らない」という人は是非この機会にEOS R3に目を向けてもらえると嬉しい。

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更新日2024年08月18日
執筆者g.O.R.i
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