【レビュー】Canon PowerShot G7 X Mark Ⅱーーまだまだ使えるコンデジ
僕が今メインに使用しているカメラは「Canon EOS 5D Mark IV」。愛用中のレンズは「EF24-105mm F4L IS USM」。
個人的に最強の組み合わせだと思っているが、この重さは毎日持ち運ぶにはしんどい。
ただ、仕事柄いざという時に”良いカメラ”が無いと後悔する。ミラーレス一眼カメラという選択肢も人によってはありだが、ミラーレス一眼カメラは言うほど小さくも軽くもない。
そこで僕が購入したのは「Canon PowerShot G7 X Mark Ⅱ」。買ってから既に半年以上も経っているが、これまで幾度となく「あ、今日カメラ持ってない」という時に役立ってきた。
「スマートフォンカメラの高画質化によってコンデジは死んだ」とも言われているが、「iPhone 6s Plus」と撮影した写真を比較するとやはりまだまだコンデジも負けていない!
早速紹介する!
「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」のスペック・仕様・外観
「Canon PowerShot G7 X Mark Ⅱ」のスペック概要は下記の通り:
センサー | 有効画素数約2,010万画素1.0型高感度CMOS(裏面照射型) |
映像エンジン | DIGIC 7 |
開放F値 | 1.8 – 2.8 |
焦点距離 | 24mm – 100mm |
ISO感度(静止画時) | 125~12800 |
コマ速/秒 | 最高8コマ |
光学ズーム倍率 | 4.2倍 |
液晶 | 3.0型TFTカラー液晶(約104万ドット)、アスペクト比3:2、視野率:約100%、チルトタイプ |
Wi-Fi | 内蔵 |
NFC | 対応 |
重さ(CIPA基準) | 319g(294g) |
デジカメを支える映像エンジンには高画質化と多機能化を突き詰めた「DIGIC 7」を採用し、旧型に比べて画質向上はもちろん、より強力なブレ補正の実現やさらなる低ノイズ化や追尾・検出性能の高精度化に大きく貢献しているとのこと。
レンズはF1.8-F2.8の24-100mmレンズを搭載し、広階調、低ノイズ、美しいボケ味を実現する1.0型大型CMOSセンサーを採用。9枚羽根絞りを搭載しているため、円形に近いボケ味も楽しむことができる。また、光学4.2倍ズームに対応している点はiPhone 7 Plusにはない魅力であり、個人的に重宝する機能の1つ。
もちろん、マクロ撮影にも対応し、最短撮影距離5cmを実現。花や小物だけではなく、食事のディテールを撮りたい時に重宝。望遠端でも、最短撮影距離40cmで撮影することができる。
パネルはタッチパネル式。ピンチイン・ピンチアウトもでき、画面タップでシャッターを切る機能も用意されている。
上側180°に加え、新たに下側45°にも可動するバリアングル液晶ディスプレイとなっているため、自撮りするにももってこい。iPhoneのカメラと比較すると写真のクオリティは雲泥の差がある。
このグリップはボディーの重量や指のかかり方、重心のベストなバランスを求めてエッジの位置やグリップの突起量を小数点以下の単位で調整されたものだそう。確かにグリップしやすい。
SDカードはバッテリーと同じ場所に入れる仕組み。最初は不便に感じていたが、バッテリーが飛び出てしまうこともないので特に問題はない。
Micro USBポートが用意され、本体を直接充電することができる。ただし、充電しながら使用することはできない。
その下にはWi-Fiボタンが用意され、撮影中または電源オフ時でもWi-Fi接続画面を表示することができる。撮影した写真を素早くスマートフォンに転送し、ハイレベルな写真をSNSにアップすることができる。
簡易的なストロボも用意されているが、僕自身は使ったことはない。
同梱物としてはカメラ本体以外は充電器、ストラップ、バッテリー、取扱説明書と保証書が用意されている。
「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」 V.S. 「iPhone 6s Plus」
「コンデジはオワコン」とはよく言われているが、実際にコンデジである「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」と「iPhone 6s Plus」で撮影した写真を比較すると、やはり「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」に軍配が上がる。細かいディテールを見るとやはりiPhoneもまだまだ伸びしろはあるなという印象を受ける。
特に自撮り写真を比較するとその差は顕著に現れる。自撮り写真を追求するのであれば「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」で撮影し、Wi-FiでiPhoneに転送した上でSNSに投稿した方がより多いいいね数を獲得できる……かもしれない。
なお、なぜiPhone 7 Plusがあるのに「iPhone 6s Plus」を使った比較なのか気になる人も多いと思うが、これは単純にこの記事を準備していたのがiPhone 7 Plusで発表される前に準備していたからだ。決して「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」を必要以上によく見せようとしたり「iPhone 6s Plus」を必要以上に悪く見せようとした訳ではない。
左:「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」 右:「iPhone 6s Plus」
左:「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」 右:「iPhone 6s Plus」
いざという時に役立つ「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」
僕はいざという時に「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」にお世話になることが多い。例えば突然知り合いのメーカーに呼び出され、新製品を披露してもらった時。突然イベントに呼び出され、写真撮影可だと言われた時。
iPhone 7 Plusのカメラは相当優秀になってきているが、コンデジと比較してもまだまだ制約は多い。4.2倍までの光学ズームができるだけでも使用用途が広がり、撮影できるシーンも増える。
気合いを入れて写真を撮りたいという時は「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」ではなく「Canon EOS 5D Mark IV」を選ぶが、手元にない時はiPhone以外の選択肢があることに越したことはない。気軽に持ち運ぶことができ、期待に十分応えてくれる写真を撮ることができるので僕は重宝している。
常時リュックの中に入れておくことができ、いざという時に満足度の高い写真を撮ることができるコンパクトなカメラが欲しいという人にとって是非ともオススメしたい1台!気になる人は公式ページのスペックや機能などを参考にしつつ、購入を検討してみるべし!
動画でも「PowerShot G7 X Mark Ⅱ」の魅力を解説したので、併せてどうぞ!