バカデカいグラウンドで行う運動会。持参した機材まとめと振り返り
WANDRD PRVKEに回帰した理由、1,000mm超のリーチを手に入れた話、一脚中心のスタイルに落ち着くまで
先日、子ども達の運動会が開催された。運動会はこれまでも何度か、そしてこの先も何度も開催される。「写真を撮るのが大好きなパパ」として、自分の娘達の写真は当然のことながら、娘達の友人家族のためにも写真を撮りたいという思いがある。
広大なグラウンドで快適に撮影するために、今年も昨年から色々とアップデートを行い、本番に挑んだ。この記事では今年の運動会に持参した機材とその反省点をまとめた。僕のための記事と言っても過言ではないが、何か参考になれば幸い。
WANDRD PRVKEに回帰した理由
これまでPGYTECH OnePro Focux 35L、PGYTECH OnePro Flex 30L、Shimoda Action X40 V2などの登山やアウトドアを前提としたカメラバッグを背負ってきたが、経験も積み始めたことで、徐々に持ち運ぶべき機材も洗練されてきた。最近カメラバックパックは「(自分にとっての)初代カメラバックパック」として愛用していたWANDRD PRVKEシリーズ(WANDRD PRVKE 31 V4)に戻ってきた。
理由はいくつかあるが、最新モデルであるV4によって細かい使い勝手が改善された点も大きい。しかし最大の理由は、カメラ本体をEOS R3からEOS R5 Mark IIに変えたことでカメラバッグを小型化しても支障がなくなったことだ。カメラバッグを小型化することで、カメラバッグそのものが軽量化された。さらに、より背中に近い位置で背負うことが可能になり、重さを感じづらくなった。
嬉しい誤算だったのは、カメラバッグとしての構造だ。これまで愛用してきたバックパックの中で最も好きなバックパックの1つであるShimoda Action X40 V2は、カメラキューブ自体にワイヤーが入っており型崩れしない構造になっている。この構造こそ至高だと思っていたが、標準レンズの大型化(RF24-105mm F2.8 L IS USM Z)に伴い、カメラ本体に付けたままでギリギリ収まらないという状況に陥ってしまった。
この問題を解消できるのはWANDRD PRVKEだ。Shimodaと異なり、カメラキューブ本体にはワイヤーが入っていないため、多少の歪みも吸収できる構造になっている。よってRF24-105mm F2.8 L IS USM Zは綺麗に収まるため、使い勝手が良い。
カメラキューブとしての強度はShimodaに軍配が上がるが、アウトドアを前提としたバックパックをシティで使っていること自体オーバースペックであるわけで、シティユースを前提としたバックパックに収まるのであればそれに越したことはない。Shimoda Action X40 V2とWANDRD PRVKE 31 V4で同じカメラ機材を入れてみたところ、Shimodaでは収まらなかった機材がWANDRDでは収まったため、必然的にWANDRDが選ばれたというわけだ。
なお普段の取材や外出なども、最近はWANDRDに切り替わった。家族や周囲からは(物理的に場所を取らなくなったので)好評だ。
1,000mm超のリーチを手に入れた
子ども達が行う運動会の広さは尋常ではないほど広い。RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMがメインレンズになることは間違いなく、さらにリーチを確保するためにEOS R5 Mark IIの1.6倍クロップを活用していたが、さらにリーチが欲しいという欲が湧いてきてしまったため、今年は1.4倍エクステンダーを導入。少し暗くなってしまうが、屋外で使うことを前提としていたため問題ないと判断し、中古で購入した。
エクステンダーはリーチこそ増えるものの、100mmからであるはずのリーチが300mm以降でしか取り付けられないため、実質420mm〜700mmというレンズになり、若干使い勝手が悪化するような印象を受けた。リーチは増えるがズームレンジは狭くなっているような感覚があった。
しかしこの組み合わせによって1,000mm以上のリーチを手に入れることができた。最高。
もう少し近い距離が必要な場合はEOS R6 Mark II + RF70-200mm F2.8 L IS USMを活用。やはりf2.8で撮影したものは背景ボケが美しく、うっとりするような仕上がりでテンションが上がった。
動画はiPhoneに任せた
最初に、今回はiPhone 17 ProとiPhone 17 Pro Maxを動画用カメラとして導入。純正カメラアプリを使ったが、今後は細かい設定を調整するためにもBlackmagic Cameraを導入しようと決意した。それでも仕上がりは申し分なく、子どもの記録としては全く問題ないだろう。
しかし同時に「これを一眼カメラで撮ったらもっと美しい背景ボケも楽しめたのかなあ」と思ったりもするが、僕のメインはあくまでも写真。動画はあくまでもサブで、動画に力を入れるあまり写真が撮れなかったら本末転倒と思い、写真に集中できるようにiPhoneを活用した。機材重量も減らすことができ、いい選択だったと思う。
iPhoneを毎年買い換えるのは、カメラを使いまくる僕にとっては合理的な投資だと改めて思った。
一脚中心のスタイルに落ち着いた
巨大なレンズを手持ちで撮影するのはさすがにしんどい。そこで、今回は主に一脚を使って撮影した。三脚を使わなかった理由は、床面積を必要以上に取るためだ。
実は今回、写真はEOS R5 Mark IIとEOS R6 Mark IIを使ったが、動画はiPhone 17 Proの8倍ズームを活かしたく「動画用カメラ」として活用した。三脚ではなく一脚を選んだ理由もここにある。
中でも最近のお気に入りはSIRUI マルチファンクション一脚(カーボン) P-325FS + F38 Proボールヘッドの組み合わせだ。一脚の中でも軽い上に、上下を分離できるため持ち運びもし易い。高さ調整もしやすい。
さらにF38 Proボールヘッドを使うことで、Peak Designトラベル三脚のようにカメラをガチャンと取り付けるだけで固定できて非常に便利。あまりにも好きなので、買い足したい。
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