那須サファリパーク、雨でも十分すぎるほど楽しめる
動物撮影、楽しすぎる!雨でこれだけ楽しいのだから、晴れた日はもっと楽しいんだろうな!
僕は家族とともに今年4月、那須サファリパークに初めて訪れた。天気はあいにくの雨。しかし「雨の日でもサファリパークは楽しめるはずだ」という野生のゴリラの勘が働き、家族を説得して向かった。
那須サファリパークは大人2,900円、子ども(3歳から小学生まで)は1,900円の入園料がかかる。また園内はサファリバス、レンタカー、マイカーで回ることができるが、僕らは年齢制限の関係でライオンバス(大人1,200円、子供600円)を選んだ。
バス特有の高い着座位置で視界は良好。子どもたちも動物に近い目線で観察しやすく、餌やり体験もしやすかった。運行中は運転手が豆知識や情報を教えてくれるので、聞いているだけでも楽しい。
個人的には動物の王ことライオンを撮るのを楽しみにしていたが、完全に睡眠中。画角も光もパッとしない写真だが、初めてのサファリパークなんてきっとこんなものだろう。
ライオンバスを横目に眺めているかと思いきや、餌をくれると知るとガツガツする姿はとても好感が持てた。もらえる時に遠慮してたら、生き残れないもんな!
使用した機材は、Canon EOS R3とRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM。基本的に望遠端で撮影する機会が多く、F7.1はボケ味も明るさも不足していたが、「他の一般乗客と一緒にバスの中から撮影する」という条件下で最大の撮影レンジと柔軟さを求める上で最適なレンズだっただろう。
今回最も気に入っている写真がこちら。動物の名前は覚えていないが、多くの動物たちが餌に群がる中、大人しく過ごしている様子が印象的だった。
他にも餌に釣られてカメラ目線をくれる動物、誰かに向かって舌を突き出す動物、雨に打たれてじっと見つめる動物などの写真を見てもらいたい。
ツアーの終わり際に、ロバとシマウマの交雑種を紹介してもらった。ロバでもなければシマウマでもなく、仲間に入れてもらえずいじめられる恐れがあるため、1人で暮らしているとのことだった。どのようにして生まれた生物かは不明だが、なんだか悲しい気持ちになった。
那須サファリパークは撮影するという観点でも楽しかったが、子ども達も大はしゃぎ。餌を与えることで、動物達を身近に見ることができ、サイズや質感、ニオイなどをダイレクトに体験できる。マイカーではなくバスを使っているため、車が汚れる心配もない。僕は運転する必要がないため、写真撮影に集中できる。家族全員がハッピーなイベントだった。
次回は晴れているときに訪れてみたい。起きているライオンを撮ってみたい。