絶望。苦労して入手したCanon EOS R5 Mark II、購入翌日に修理へ
マルチコンローラーを使ったAFポイントの移動が遅すぎる不具合
Canon EOS R5 Mark IIは発売日に購入した場合、入手できるまで最大6カ月も掛かるという。毎日のように使う予定で買ったものは、一刻も早く手に入れたほうが費用対効果が良い。無事入手することができたものの、マルチコントローラーを使ったAFポイントの移動が明らかに遅いという不具合に当たってしまった。
X(旧Twitter)でCanon EOS R5 Mark II購入者を含むCanonユーザーに見てもらい、「やっぱり何かがおかしい」という判断に至った。
手元のカメラの設定色々いじってみましたがカクつかないので早めにキヤノンさんに問い合わせ案件かもしれませんね……
早々にファームアップがあるようなのでこれ対策だと良いですが— studio9/写真のことが全部わかる本 完全版 発売中! (@photostudio9) September 19, 2024
ごめんなさい!さっきの間違えました。めっちゃカクついてますね。
— hissystudio (@hissystudio) September 19, 2024
な、なーんと!銀座キヤノンに持ち込みだっ
— SAIKA KAZUHIKO (@SAIKA) September 19, 2024
iPhone 16 Proを握りしめてキヤノンサービスセンターへGO
9月19日にCanon EOS R5 Mark IIを手に入れ、9月20日の午後には復元途中のiPhone 16 Proを握ったまま家を飛び出し、銀座にあるキヤノンサービスセンターへ。EOS R5 Mark IIの実機を2台並べて、AFポイントの動きが明確におかしいことを再確認してもらった。
自宅ではできる限りの検証は行った。当然ながらバッテリーは純正品を使用。念のために一世代前の純正バッテリーでも試した。設定の影響を確認するべく、工場出荷状態に戻して設定なしで試した。カードの可能性を考え、カードを変えたり、カードがない状態で試した。いずれも効果がなく、マルチコンローラーを使ったAFポイントの移動はもたついたままだった。
2台のEOS R5 Mark IIを並べて、一方に比べてAFポイントの動きが全く異なる状況を目の前にして、担当者は度々「仕様の範囲内である可能性もあるので……」と申し訳なさそうに言っていた。発売されて間もない製品ということもあり、キヤノンサービスセンターの担当者は修理できない可能性など様々なリスクを踏まえた上での発言だとは思うが、「仕様の範囲内」はいくら何でも無理がある。
EOS R5 Mark IIの進化した被写体認識しか使わないのであれば困らないだろうが、被写体認識で追い切れない状況でマルチコンローラーは欠かせない。現状の動きが「仕様の範囲内」であれば、撮りたい写真も取れないだろう。
担当者に悪気はないのは十分分かっているが、入手困難になっている新製品が購入初日で初期不良と思われる不具合で1枚も撮影できることなく工場に送り戻される状況にいる僕の気持ちを少しは汲み取って欲しい。心の中で泣いてるんだよこっちは!
修理完了予定日は3週間後。あまりにも不運すぎる……
修理完成予定日は10月11日。なんと3週間もかかるという。8月30日の発売日から約3週間の時を経てなんとか購入し、設定して、また3週間使えなくなる。なんという悲劇だ。慰めて欲しい。
なお幸いにも検証の一環で手間暇かけて設定した設定内容はカードに外部保存しているため、EOS R5 Mark IIが戻ってくれば設定を適用することですぐに使い始められるはず。基本的には完成予定日から前倒しにならないそうだが、キヤノン大好きゴリラの愛情を受け止めて3週間と言わず3日間で修理を完了させ、発送してもらいたい。