「Android P」の”iPhone X感”ある新しい操作方法はベゼルレス・スマホ時代の新常識か
Googleは「Google I/O 2018」にてAnrdoid OSの次期バージョン「Android P」を正式に発表した。2018年第3四半期に正式リリースされる予定となっている。
切り欠きディスプレイへの対応、通知バーからそのまま返信できる通知機能の見直し、マルチカメラやHEIFフォーマットのサポート、機械学習を活かした電池持ちの改善、ユーザーの行動を予測して機能を提案する「App Actions」など、新機能は盛り沢山。
中でも個人的に気になったのは新しい操作方法。10年ぶりに大幅刷新され、「iPhone X」に似たようなジェスチャー機能を使用する仕組みになっている。
「Android P」が動作する「Pixel 2」で実際の操作を紹介しつつ、「iPhone X」の動作と比較している動画があったので、紹介しておく。
実際に見比べてみると確かに似ている部分はある。Androidの特徴である3つのボタンがなくなり、画面下部に「iPhone X」よりも少し短いバーが配置されているだけになった。
「iPhone X」の場合、このバーはあくまでもスワイプするための目印であるが、「Android P」の場合はボタンとしても機能する。上にスワイプアップすると起動中のアプリが表示されるマルチタスクバーが表示され、さらにスワイプアップするとアプリドロワーが表示される仕組みになっている。
確かにマルチタスクバーの表示はそっくりなので「iPhone X」をパクった、と言うのは非常に簡単ではあるが、これはAndroidスマートフォンもベゼルレスが主流になることを見据えた変更であると考えられる。単なるバーではなくボタンとしての機能も残されている点や、さらなるスワイプアップでアプリドロワーを表示できる点などは、個人的に”Androidらしい”と感じる。
なお、この操作方法はデフォルトでは有効化されておらず、ユーザー自身が設定の中からオプトインする必要がある。逆に言えば、ホームボタンがあるAndroidスマートフォンでもこのジェスチャー操作を使うことができるということだ。
今年発表される新型iPhoneはすべてベゼルレスになると言われている。今まではホームボタンがあることが当たり前だったが、これからはホームボタンがないことが当たり前になるのだろう。
Appleも採用し、Googleも採用した。これからは画面下部のバーこそが、ホームボタンに代わる存在になる。
スマートフォンの特徴だったホームボタンが10年経って消えつつある。10年後、次は何がどうなるのだろうか。
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