EUの著作権指令が適用されたらGoogleニュースは常時サーバーダウンみたいな表示になる
EUでは2018年9月に可決された著作権指令の改正案は来週までに施行される見通し。一部の条項はインターネットにおいて大きな影響を及ぼすと予想され、Googleもその煽りを受けることに。
Googleが現在テストしている新しい法律に適用したGoogleニュースのスクリーンショットがSearch Engine Landで公開されている。通信が不調で読み込みに失敗したような、サーバーダウンでもしているかのような、不具合としか思えない検索結果になっている。
ユーザーにとっては不利益しかない著作権指令
検索結果に表示されるGoogleニュース媒体はサイト名のテキストのみとなっていて、アイコンなどのスニペット情報は一切表示されない。記事のアイキャッチ画像も表示されないどころか、タイトルも表示されない。
これが今後、EU圏内でGoogleニュースが表示される検索結果画面では日常的に目にする光景になるかもしれない。
EUの著作権指令においてGoogleなどがやむなく対応を迫られているのは11条と13条が理由。11条はGoogleやBingなどのニュース配信プラットフォームに対し記事のスニペット情報など一部コンテンツを使用する場合はライセンス費用の支払いを義務付ける、というもの。13条はGoogleやYouTube、Facebook、Twitterなどが著作権侵害を監視することを義務付ける、というもの。
11条において、Googleは2択が迫られているーーライセンス費用を払うかスニペット情報や一部コンテンツの利用を止めるか。テストされている検索結果を見れば分かる通り、後者を選択。
過去にはスペインやドイツでも似たような事例があり、スペインでは2014年にGoogleニュースのサービス提供を終了。結果的にパブリッシャーにとってアクセス数の低下という結果をもたらし、ユーザーには検索結果にGoogleニュースが表示されなくなった。
最近はオンラインもオフラインも殺伐としてて生きづらい世の中ですね。どうしたものか。