Googleの新しいハッシュタグ検索は個人ブログやメディアの生きる希望かもしれない

日本先行の新機能、個人クリエイターにとって追い風となる機能になり得る

Googleは6月19日、AIに関するスペシャルイベント「Google for Japan 2024」を開催。世界に先駆けて、日本向けに検索の新機能として「Google ナウキャスト」と「ハッシュタグをつけて検索」の2種類を発表した。

Google、世界に先駆けて日本発の新機能を2つ発表。

① Googleナウキャスト
約85％の日本人が毎日天気を確認している。ウェザーニュースと提携し、5分ごとの天気の状況が確認可能に。Google検索などに来月に提供予定

② Google検索がハッシュタグ検索に対応…

— g.O.R.i（ゴリミー管理人） (@planetofgori) June 19, 2024

Google ナウキャストは来月より順次表示予定となっているが、ハッシュタグ検索はすでに本日より提供されている。現地で担当者に根掘り葉掘り聞いてきたので、現時点で分かったことをまとめる。個人ブログや個人メディアなどを中心とした個人で活動するクリエイターにとって追い風となる機能になり得るため、是非読んでもらいたい。

実装した背景

日本人はハッシュタグが好き。海外に比べて利用率が5〜8倍高いという。その理由として、日本語は単語間にスペースを用意することなく単語を繋げられることが挙げられている。

Googleの担当者によると、従来の検索結果はリアルタイム性のある検索結果に弱く、ユーザーの興味関心について掘り下げることができないという点に課題を感じていたという。日本人のハッシュタグ利用頻度を活用することで、これらの課題に対する解決の糸口として実装された。

ハッシュタグ検索の使い方

検索したいキーワードの前に「＃」を追加することで、自動的にハッシュタグの検索結果が表示される。

ハッシュタグ検索で表示される内容

Googleの発表内容にも記載されているとおり、表示される内容は「ソーシャルメディアをはじめとするインターネット上の媒体から、タイムリーな話題やニッチな情報の検索結果」となっている。従来の検索結果とは異なるUI、異なる内容が表示される。

検索結果はサムネイルを中心としたタイル表示になっており、従来の検索結果とは異なるUIと内容で表示される。「ハッシュタグ付きの検索結果」の下には10項目が表示され、その下には「関連性の高い検索」として関連性のあるハッシュタグが表示される仕組みだ。

ハッシュタグ検索の存在を周知する仕組みは「今後実装予定」

ハッシュタグ検索を利用する場合、現時点ではユーザー自身が検索したいキーワードに「＃」を付けて検索する必要がある。現在のGoogleは検索ボックスに文字を入力すると、検索内容を予測した候補が表示される。これらに検索キーワードのハッシュタグ検索項目が追加されるかは不明だが、通常の検索内容に対してハッシュタグ検索を周知する仕組みは準備しているそうだ。