「iOS 10」、正式発表!通知や「Apple Music」のUI刷新、「メッセージ」アプリの大幅強化、Siriの開放など
本日、AppleはiOSの最新バージョン「iOS 10」を正式に発表した!
新機能も盛り沢山だったが、既存のUIを見直し使い勝手が向上したという印象が強い。噂通りSiriはサードパーティアプリにも開放され、「メッセージ」アプリは特に力を入れていたようで専用のストアまで用意された。主な発表内容は以下の通り:
- UIの改善ーーロック画面、通知、コントロールセンター、ウィジェット、「3D Touch」利用時の表示内容など
- Siriーーサードパーティアプリに開放
- 「QuickType」キーボードの機能強化ーーやり取りの内容から入力候補を推測可能に
- 「写真」アプリーー顔認識だけではなくシーンの認識も可能に、UIも変更
- 「マップ」アプリーーサードパーティに拡張機能用APIを開放、UIを改良など
- 「News」アプリーーUIの改良など
- 「Apple Music」の刷新ーーUIを大幅改善、歌詞表示の対応
- 「HomeKit」ーー「Home」アプリの提供
- 「電話」アプリーーボイスメールの書き起こし機能、VoIP用APIが開放され通常の通話と同様のUIで着信が受けられるように
- 「メッセージ」アプリーーリッチリンクに対応、絵文字強化、スタンプ対応、専用App Storeの提供
- 「Live Photos」の編集機能、Safariを2画面並べて「Split View」が利用可能に
今回の発表では「iOS 10」に合わせて新機能が10個、紹介された。上記ではそれに加え、プラスアルファとして紹介された「Live Photos」や「Split View」を加えて11個としている。
以下にそれぞれの発表内容を紹介するので参考にどうぞ!
1. UIの改善
「iOS 10」ではUIの改善も多方面において見られた。特に目立っていたのがロック画面や通知。コントロールセンターも見やすくなり、ウィジェットへのアクセスも改善された。「3D Touch」で利用できる機能も強化され、一部機能へのショートカット以上の機能が利用できるようになった。
例えば、カレンダーの通知が来た場合、ロック画面から予定を登録することができる。
メッセージの通知もロック画面から返信できるだけではなく、そのままやり取りを行うことができる。これはなかなか便利だ!
サードパーティアプリにも対応。Uberの場合、通知の中から配車した車がどこにいるのかを表示することができる。
コントロールセンターのUIも改善。今までつめ込まれていたミュージック操作用UIもスワイプで表示され、見やすくなった。
ウィジェットもよりウィジェットらしく。表示できるコンテンツもよりリッチになった。
通知も一発ですべて削除することができるようになった。これは物凄く重宝しそう。
2. Siri
「iOS 10」における「Siri」のビッグニュースといえば、サードパーティアプリでも利用可能になったということ。壇上ではWeChatを様々な呼びかけ方で利用できることをアピールしていた。
他にもフィットネスアプリや写真アプリなど幅広いジャンルのアプリで「Siri」が利用できるようになった他、「CarPlay」で利用できるアプリの範囲が広がった。
3. 「QuickType」キーボード
「Siri」によってテキスト入力が補完され、やり取りされている内容やユーザーのやり取りの内容によって最適と思われる入力候補を表示してくれる。
4. 「写真」アプリ
「写真」アプリもユーザーのことを学習し、顔認識を強化することができる他、シーンの認識も可能になり、自動的に識別することができるようになった。撮影された写真をまとめてBGMとともにオシャレなスライドショーを作成する機能も用意されている。
5. 「マップ」アプリ
「マップ」アプリはUIが改善される他、「周囲を探す」機能はユーザーの状況を理解し最適な候補を表することが可能に。スケジュールの内容を反映し、候補地をインテリジェントに案内してくれる。ナビ機能においては渋滞箇所や交差点に近づくと自動的にズームする機能が用意されている。
また、開発者向けに拡張機能用APIの提供も発表。レストランの予約などが「マップ」アプリ内から行うことができる。
6. 「Apple Music」
噂通り、「Apple Music」はUIが大幅に改善された。各タブの上部にはタブの名前がデカデカと表示され、よりアートワークが目立つようなUIになった。また、念願の歌詞表示にも対応。どの程度の曲数が表示されるのか、気になるところ。
「Apple Music」のタブも「Library」「For You」「Browse」「Radio」「Search」と大きく変わっている。
7. 「News」アプリ
UIが刷新されたが、日本は相変わらず非対応のため、今のところ無関係。
8. 「Home」アプリ
「HomeKit」対応製品を制御するためのアプリとして「Home」アプリを発表。コントロールセンターからも制御可能である他、Apple Watchアプリも用意されている。
9. 「電話」アプリ
「電話」アプリには留守番電話(ボイスメール)を文字にて書き起こしてくれる機能がベータ版として登場。精度が気になるところだが、ボイスメールを日々受けている人にとっては物凄く重宝しそうだ。
他にも電話帳に登録されていない電話番号を検索する機能やVoIP用APIの提供が発表された。電話帳にVoIPアプリの連絡先を登録することもできる。
10. 「メッセージ」アプリ
とにかく発表内容が盛り沢山だったのが「メッセージ」アプリ。
カメラアイコンをタップするとメッセージ作成画面の中にカメラが表示され、すぐに撮影することができる。
さらに、入力している文章に絵文字で置き換えられる単語がある場合、それをハイライトし、絵文字の候補を表示してくれるという機能まで搭載された!いるかな、これ?!
「Apple Music」のリンクを送ると「メッセージ」アプリの中で再生できるようになった。
メッセージ用App Storeも用意され、デベロッパーはスタンプなどを開発することが可能になった。「メッセージ」アプリのLINE化?!
他にもスワイプしないと表示されないメッセージ、メッセージの吹き出しエフェクトや画面全体を使うフルスクリーンエフェクトなども発表された。
11. プラスアルファーー「メモ」アプリ、「メール」アプリにも改良
「iOS 10」における主要な機能としては上記10個が紹介されたが、最後は駆け足で以下の機能が紹介された。
Safariを2画面並べて「Split View」が利用できる機能。
プレビュー版は本日から、パブリックベータは7月に、正式リリースは今秋
「iOS 10」のデベロッパー向けプレビュー版は本日から、パブリックベータ版は7月に、一般向けの正式リリースは今秋を予定している。