【レビュー】RP-PC128:最大90W出力のUSB-C充電器、充電中の発熱は要注意
2つのUSB-Cポートを搭載し使い勝手は良好だが、充電中の本体温度は触れなくなるほど熱くなる
16インチ型MacBook Pro(2019)のフルスピード充電に必要な電力は96W。15インチモデルよりも9Wも高い電力を必要としている。軽い作業であれば60W出力の充電器でも十分だが、映像の書き出しなど負荷の高い作業中は供給電力が不足し、充電しながら電池が減る場合がある。
96W USB-C電源アダプタの重さは301.5g。可能であれば自宅や職場の据え置き用として使い、持ち運び用はもっと軽い製品が好ましい。RAVPower製USB-C充電器「RP-PC128」を購入し、16インチ型MacBook Proと使用した場合の出力や充電器の発熱を確認した。
純正品と比べて一回り小さく、100g以上軽い
RP-PC128は、16インチ型MacBook Proをフルスピードに必要とする出力に少し満たないが、96W USB-C電源アダプタと比べてサイズと重量には大きなアドバンテージがある。
サイズは、96W USB-C電源アダプタよりも一回り小さい。
RP-PC128には2つのUSB-Cポートが搭載されてる。1ポート使用時の最大出力は90W、2ポート同時使用時の最大出力は各45W。独自技術「PD Pioneer Technology」により、接続されたデバイスに応じて最適な電流で出力できる。
小型化・軽量化したとは言え、それなりに重さがあるため上向きのコンセントや電源タップで使用したほうが安定する。
16インチ型MacBook Proを充電、発熱をチェック
RP-PC128を使用し、電池残量が50%以下になっていた16インチ型MacBook Proを充電すると、出力は約86Wだった。
2つ目のUSB-Cポートを使用し、MacBook Air(2018)を追加したとき、MacBook Proへの出力は42Wになった。
MacBook Airには約37Wが出力されていた。
MacBook Proの充電を継続し、MacBook Airの充電を途中で止めると出力は追加前より少し低い72W前後を推移したが、徐々に80W台後半まで回復した。
充電スピードも十分で、1時間で48%から82%まで回復。ただし充電中の本体が異様に熱くなる点は注意が必要。最高で81.1度まで計測した。触ると指先がしばらくジーンと痛む。
充電機能に問題はないが、使用直後にコンセントから外す際に注意が必要
RP-PC128は、96W USB-C電源アダプタよりも一回り小さく、100g以上軽く、最大90Wの出力が可能なUSB-C充電器として使い勝手は優れている。ただし充電中は異常に熱くなるため、使用中または使用直後に触れることは避けたほうが良いだろう。
熱対策として冷却ラジエーターフィンを取り付けることで、発熱を逃し温度を下げることができる可能性がある。充電器としての見た目よりも本体の発熱が気になるのであれば、試してみる価値はある。