【レビュー】AUKEY PA-B5:世界最小・最軽量の100W USB-C充電器
重さわずか150gで最大100W出力を実現!16インチ型MacBook Proでも余裕のフルスピード充電
AUKEYから発売された、世界最小・最軽量の100W USB-C充電器「PA-B5」が発売された。高い出力とコンパクトさに惹かれ1台購入してみた。
「PA-B5」は、USB Power Delivery 3.0をサポートし、5V/3A、9V/3A、12V/3A、15V/3A、20V/5Aの出力に対応。GaN(窒化ガリウム)をベースに独自開発した次世代チップ「Omnia Chipset」により、本体サイズ57 × 57 × 32mm、重さ150gを実現している。
重さ150gは、iPhone SE(第2世代)とほぼ同じ重さ。僕が普段持ち運んでいる最大60W出力のUSB充電器「Anker PowerPort Atom III 60W」よりわずかに重い。
搭載されているポートは、USB-Cポート1つのみ。折畳式プラグが用意され、持ち運びがしやすい。
USB-Cポートは1つのみだが、他製品と比較しても圧倒的にコンパクト
2つのUSB-Cポートを搭載するCIO製の100W USB-C充電器、Apple純正品の96W USB-C電源アダプタと比べると、「PA-B5」のコンパクトさは際立つ。
「HyperJuice 100W GaN Charger」と比べてもこの大きさ。ただしUSB-Cポートが2つ、USB-Aポートが2つ、合計4つのポートを搭載するHyperjuiceと比べ、「PA-B5」はUSB-Cポートが1つのみ。
本体サイズは、最大60W出力のUSB-C充電器と変わらない。RAVPower製「RP-PC112」は最大61W、Anker製「Anker PowerPort Atom III 60W」は最大60W出力だ。
16インチ型MacBook Pro(2019)を充電したところ、約90Wの出力を確認。システム情報は、100Wの入力があるとして正しく認識されていた。
コンパクトさゆえ、充電中は本体温度は75度近くになる
AUKEYは、GaN(窒化ガリウム)をベースに独自開発した次世代チップ「Omnia Chipset」により「本体の発熱も抑えられている」と謳っている。サーモグラフィーカメラで確認したが、本体温度は最高74.6度を計測した。
RAVPower製の最大90W出力のUSB-C充電器「RP-PC128」は80度以上、61W出力のUSB-C充電器「RP-PC112」は最高で70度以上。「Anker PowerPort Atom III 60W」は64度以上、96W USB-C電源アダプタは50度を超えることはなかった。
「PA-B5」は、100W出力にしては「本体の発熱も抑えられている」ことは事実。ただし期待していたほどではなかった。
幸いにも本体温度が上昇するのは高い出力を維持している最中のみ。出力が落ち着けば発熱も抑えられるため、充電中の接触さえ気をつければ使用上の問題はないだろう。荷物を軽量化しつつ出力を犠牲にしたくない人は、「PA-B5」の購入を検討してみてはどうだろうか。
この「温度を測る」シリーズ、とても参考になります。
ありがとうございます。
温度に関してPSE等で規制はないんですかね?