【レビュー】RP-PC112:RAVPower製61W出力のUSB-C充電器
絶妙なサイズ、圧倒的な軽さ、そして十分な出力 15/16インチ型MacBook Pro使用時は発熱に注意
次世代半導体GaN(窒化ガリウム)を採用するUSB-C充電器が増えてきた。RAVPowerの「RP-PC112」は、Amazonで1,385件の評価数のうち星5つが75%という高い評価を得ている商品。購入から約10ヶ月が経つが、携帯用USB-C充電器の1つとして愛用している。
サイズは約5cm四方、重さは約100g、最大出力は61W
サイズは約5cm四方、重さ約100g、最大出力は61W。持ち運び用の充電器として、使い勝手は抜群だ。
Apple純正の61W USB-C電源アダプタと比較すると、コンパクトさが際立つ。
MacBook Proの13インチおよび15インチで出力や発熱を計測
13インチ型MacBook Pro(2018)に接続し、「RP-PC112」を使用した出力を計測した。フルスピード充電に61Wを必要とするはずだが、 約43W前後を推移することが多かった。
87Wの電力を必要とする15インチ型MacBook Pro(2019)に接続し、出力を計測した。13インチモデル接続時と比べて出力が高く、60W近くまで出ていた。
16インチ型MacBook Proでも使用上の問題はない。動画の書き出し作業などエネルギー消費の多い作業ではない限り充電される。
RP-PC112の欠点は、充電中に本体が異常に熱くなることだ。使用する上で問題はないが、サーモグラフィーカメラの計測で表面が70度以上になっていた。
60W出力に対応した「Anker PowerPort Atom III 60W」は約57度程度で収まり、それ以上高くなる様子は確認できなかった。
RP-PC112の発熱は、15インチや16インチのMacBook Proなど、最大出力よりも多い電力を必要とするデバイスを充電する際に見られる傾向がある。13インチ型MacBook ProやMacBook Air用の持ち運び用充電器を探しているのであれば、RP-PC112は購入を検討してみてはどうだろうか。