iPhone 13 Pro、「ProRes対応」なのに「Lightning」という判断ミス
ProResに本気だとしたら、iPhone 13 ProシリーズにUSB 2.0のLightningを搭載したのはどう考えても失敗
iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxには致命的な欠点がある。Lightningだ。
この2文だけを読めば「はい出た、アンチLightning・USB-C推進過激派の人ね、ポートレスになるまで一生文句言っててくれ」と思われてしまうかもしれないが、指摘したいのはLightningポートそのものではなく、Lightningポートの仕様だ。
Apple ProResで撮影した動画のファイル容量、1分間で約6GB
iPhone 12 ProよりApple ProRAW、iPhone 13 ProよりApple ProResが導入。いわゆる”生データ”をiPhoneで撮影できるようになった代わりに、1ファイル容量が膨大になった。ProRAWは、1枚約25MB。4K HDR 10-bitのProResで撮影した1分間の動画は6GBにもなるという。
When I asked Apple, they told me the official word was 6GB for 1 minute if 4K HDR 10-bit ProRes
— Ray Wong (@raywongy) 2021年9月21日
ProResはMacで編集する前提として、まともな転送手段がない
ProRAWやProResのファイルをMacで編集する場合、転送手段は大きく分けて3つ。ケーブルを使用した有線接続、iCloudフォトライブラリ(写真アプリ)を使用した同期、AirDropだ。
ProRAWの場合、AirDropを使用すればすぐにDNGファイルを扱える。iCloud同期もそれほど時間はかからない。
問題は、ProResだ。記事執筆時点でProResファイルは試していないが、約9分のシネマティックモード動画はフルHDで約760MBだった。iCloud同期はいつまで経っても反映されず、AirDropはファイル容量が大きすぎるせいか何度も失敗する。安定的にファイルを転送をするのであれば、ケーブルを使用する以外の選択肢がない。
Lightningの時代遅れ甚だしい転送速度の遅さ
ここで致命的な問題に気づく。iPhone 13シリーズに搭載されているLightningポートはUSB 2.0仕様。理論上の最高転送速度は480Mbpsだ。一方でiPad mini 6に搭載されたUSB-Cポートは、USB 3.1 Gen 1仕様で最大5Gbps、iPad ProのUSB4/Thunderbolt 3ポートは最大40Gbpsとなっている。
端末 | ポート | 最大転送速度 |
---|---|---|
iPhone 13 | Lightning | 480Mbps |
iPad mini 6、iPad Air 4 | USB-C (USB 3.1 Gen 1) |
5Gbps |
M1 iPad Pro | Thunderbolt/USB4 | 40Gbps |
映像のプロをターゲットとした大容量ファイルフォーマットに対応しておきながら、高速で転送できる手段は用意していない。完全なる失敗だ。
うーん、今日一日のVLOGをProResで撮ってiMacに転送しようとしているけどかれこれ2時間くらい放置してもまだ半分くらい。これは本気でVLOG運用は厳しいかもしれないですね。。。ちょっと心が折れてきました。。。😭 #散財小説
— Kohichi Aoki (@drikin) 2021年10月10日
ポートレスのiPhone、転送速度問題はどう解決するのか
iPhone 13 ProのA15 Bionicチップを使用すれば、端末内での編集は可能だ。しかしプロはあえてiPhoneで編集することはしないだろう。
初代のiPad ProはLightningポートだったが、USB 3.0のコントローラが内蔵。iPhone 13 Proも、USB 3.0の転送速度を実現することは理論上可能だが、Appleはなぜか搭載を見送った。
2022年の新型iPhone(iPhone 14)は、引き続きLightningポートを採用する可能性が高い。EUがUSB-Cへの充電規格統一を目指すと話題になっていたが、Appleは応じる様子はなく、将来的にUSB-C化せずにポートそのものを廃止すると噂されている。
ProResを扱い続ける以上、ファイルの転送手段は避けて通れない。Appleの将来計画で重要とされる、UWB(Ultra Wide Band = 超広帯域無線通信)技術を使用したAirDropの進化バージョンが求められる。
そのうちドリキンさんと対談して欲しいっすね。Podcastには一回出演されてた気がするけど、ダンボサイドだったかなぁ
あ、ドリキンさんだ
おお!写真はAirDropでやってたので大助かりですありがとうございます😭
このままファイルもファイルAppと連携できるようになって欲しいなぁ。。。
今回13ProMaxに機種変更して余った12ProMaxをXS使ってた子供にあげたんですけど、iPhone並べてデータ移行するやつ(1時間半くらい・Bluetooth?)が何度やってもうまくいかず、PC経由でやったらデータ吸い出しだけで4時間くらいかかって、いい加減USB-Cにして欲しいと本気で思いました。
ただ結局それでもうまくいかず、サポートに相談したところiCloud経由が一番確実とのことで、ここ数日かけてやっと何とかデータ移行完了しました。(iCloud2TBにアップグレードさせられた^^;)
AirPodsはiPhoneとセットで使うのでLightningで全く問題ない、というのが僕の考えです。一方でMacでLightningを採用しているのは、愚の骨頂としか言いようがありませんねw MacにLightning挿すところあるか?ないだろ!?USB-Cにせい!とはよく思っています(いつも充電するときに困るw)
wifiはもっと遅いのかな。
アップルはレガシーを嫌ってたイメージがあるけど、ライトニングケーブルに関しては、少なくみても5年くらいレガシーひきづってる感じがするなあ。
最新のairpodsとかmacの周縁機器とかに搭載するのは、まともな判断とは思えない
それはマジでめちゃくちゃ良い…………(それって実際にできるんですかね?
中身がThunderbolt4のライトニングケーブル作れば良いのに。
プレビューアプリからいけますよー◎
https://gori.me/mac/mac-tips/28594
そういえばMacから有線で直接iPhoneにファイル転送するってなんか方法ありましたっけ。。。
なんかファイルアプリじゃなくてアプリのフォルダーに送るやつしか無くないですか。。。?
AirDropで5Gくらいだと失敗することはありますけど1G以下なら割とすんなり飛ばせますけどねぇ