ドコモの「Portable SIM」構想は未来!かざすだけでネットワーク接続できるSIMガジェット【CEATEC2014】
SIMを単体で格好良く持ち運ぶことができるガジェット。かざすだけでそのデバイスに息を吹き入れることができる。
それが「Portable SIM」。ドコモのブースで展示されていたウェアラブルデバイスの一種となっている。それほど期待せずに立ち寄ってみたが、想像以上に面白いコンセプトを持つガジェットだったので、紹介する!
かざすだけでネットワーク接続開始!超手軽!
これがポータブブルSIMの本体。パスケースの中に入る大きさではあるが、電池持ちは試作機の段階で3日以上、最終的には1週間以上持つことを目標に開発しているとのこと。スマホやタブレットを接続することを前提としているが、それらのデバイスよりも電池が持つという安心感がある。
使い方は非常にシンプル。まず、「Portable SIM」を対応デバイスにかざす。
先ほどまで圏外だったはずのスマホがLTEでネットワークに接続している状態に!なんだこれ、未来すぎる!
実際に電話をしていたが、間違いなく掛かっていた。スマホのSIMカードトレイは空っぽだが、それでもこのように着信を受けることができていた。素晴らしい!
デバイス間の接続先切り替えも簡単
1つのSIMが複数のデバイスで利用できるのはNG。既に1つのデバイスに接続している時に、他のデバイスに接続するとどうなるかも実演してもらった。
タブレットが「接続処理中」の表示に切り替わり、スマホの画面が点灯し接続が切れたことを知らせる。
タブレットが無事接続完了。実際に目の前で実演されると感動する。
別のSIMカードに切り替えるのもワンタッチ
プライベート用のSIMカードと仕事用のSIMカードを切り替えるのもワンタップだ。別の「Portable SIM」をかざすと…
「別回線に切り替えますか?」と聞かれる。「はい」とタップするだけで自動的に処理が実施される。
仕事用SIMの場合、カメラやApp Storeなどを利用していはいけないという制限を設けることも多いようだが、「Portable SIM」でもその仕様には対応済み。以下はカメラアプリを立ち上げようとした時の動作風景。起動することができなくなっている。
「Portable SIM」に各種サービスのID/PASSも保管可能
SIMカードと言うセキュア環境を利用して、各種ログイン名・ユーザー名やパスワードを保管することができるとのこと。
テストアプリでの実践となっていたが、該当するサービスをタップすると自動的にログインすることができるようだ。
「1Password」がデバイスに組み込まれているような状態だ。
「Portable SIM」はまだ試作段階で商品化の目処は立っていないとのこと。今回展示されていた本体デザインだけではなく、時計型やカード型など様々なデザインを試しているようだ。
大衆向けサービスではないかもしれないが、一部のユーザーにとってはあれば重宝しそうなガジェットだ。製品化を期待したい!
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