BenQ ScreenBar Pro:史上最大の照明範囲、自動点灯・消灯機能付き
巨大デスクでウルトラワイドモニターを使う人にも対応。ScreenBar Haloから進化したポイントも紹介
デスク用の照明として、BenQ ScreenBar Haloを愛用してきたが、5月13日に最新モデル「BenQ ScreenBar Pro」が登場した。
主な特徴は、以下のとおり。
- 広範囲照明:ウルトラワイドからデュアルモニターまで対応。
- 高照度:中央照度が1000ルクスを超える。
- リアルタイム自動調光:リアルタイムで環境光に応じた自動調光。
- 設置可能モニター厚さ:0.43~6.5 cmの幅広い対応(1000R~1800Rの湾曲モニター含む)。
- 電源供給: USB Type-Cおよび付属アダプター対応。
- 特別機能: 超音波感知による自動点灯/消灯と特許取得の新クランプ。
- 材質 :メタル製のデザインを採用。
本記事はメーカーより先行して提供してもらったBenQ ScreenBar Proのサンプル品を使い、製品の仕様や使い勝手などを紹介する。
BenQ ScreenBar Haloからどこが進化したのか
BenQ ScreenBar Proは、ScreenBar Haloと比べて物理的なサイズに大きな違いはない。照射範囲が広くなり、最大輝度が増し、クランプが改良され取り付け可能なモニターの種類が増えている。
背面のライトは廃止され、給電用の端子はUSB-AからUSB-Cに変わった。普段使いはUSB-Cのほうが圧倒的に便利だが、ScreenBarについてはモニターの余っている端子を活用する観点から全く使い道のないUSB-Aのほうが使い勝手がよかった。なおBenQはUSB-C to USB-A変換アダプタの使用は非推奨としている。モニターなどに余ったUSB-Cポートがない人のために、USB-C充電器が同梱されている。
項目 | ScreenBar Halo | ScreenBar Pro |
---|---|---|
照明範囲 | 前面および背面に照明を提供 | 広範囲照明(ウルトラワイドからデュアルモニターまで対応) |
照度 | 最大800ルクス | 中央照度 > 1000ルクス |
500ルクスで照らせる範囲 | 61cm × 30cm | 85cm × 50cm |
300ルクスで照らせる範囲 | 90cm × 50cm | 115cm × 60cm |
色温度調整 | 8段階 (2700K~6500K) | 8段階 (2700K~6500K) |
自動調光機能 | 環境光センサーで自動調光 | リアルタイムで自動調光 |
設置可能モニター厚さ | 1~3 cm | 0.43~6.5 cm(1000R~1800Rの湾曲モニター対応) |
付属リモコン | ワイヤレスリモコン | なし |
電源供給 | USB 5V / 1A | USB Type-Cまたは付属アダプター(5V / 1.7A) |
特別機能 | 背面ライト、3つのアイケアモード | 超音波感知による自動点灯/消灯、特許取得の新クランプ |
材質 | プラスチック | メタル(デザイン会社MINIMALによるデザイン) |
ScreenBar Haloは本体とクランプ部分の色が異なる仕様だったが、ScreenBar Proはすべて黒。リモコンは廃止され、本体を直接操作する仕組みに変わった。見た目は洗練されたような印象を受ける。
採用されている新しいクランプは特許を取得しており、モニターの背面に突起があるデザインでも取り付けられる。
またモニター面に引っ掛ける部分は最小限に抑えられており、ベゼル付近にカメラがある場合でも干渉しづらいデザインとなっている。
ScreenBar Proの一番気に入っている機能は、自動点灯・消灯機能とリアルタイム自動調光機能。センサーにより5分間動きが感知されないと自動敵に消灯し、感知し続けていれば点灯し続ける。リアルタイム自動調光機能は、アメリカ照明協会(ANSI)による推奨照度500ルクスに調整してくれる。
朝机に向かう時には消灯しており、椅子を引き座ると一瞬強く消灯し、自動調光機能が有効化されすぐに最適な明るさに落ち着く。自分の理想的な環境に自動的に整うことが、男心をくすぐる。余計な操作がない点も気に入っている。
注意点としては、姿勢を変えずに黙々とキーボードを叩いていると誰もいないと誤認してしまうことがある。軽く動けばすぐに復帰するが、精度が甘く出てしまう部分もあることは知っておいてもらいたい。
実際にどれほど明るくなるのか。まずはScreenBar Proを消灯した状態。
次に最も明るい設定で点灯させた状態。僕自身もこの明るさで作業することはなく、あまりもの明るさに驚いた。
カメラを低い位置から上向きにとっているため眩しく写っているが、実際はこれほど眩しくない。
ウルトラワイドモニターを使っている人はおすすめ
ScreenBar Proは誰が買うべきか。
ウルトラワイドモニターやデュアルモニター環境を巨大なデスクの上に設置している人は、ScreenBar Proの恩恵を受けられるだろう。中央の最大輝度が明るくなっているだけではなく、照射可能なエリアが一回り広くなっている。特にデュアルモニター構成の人は、左右のモニターにそれぞれScreenBarを設置している人もいるようだ。ScreenBar Proであれば1台で完結するかもしれない。
リモコン操作を煩わしく思っている人もScreenBar Proを選ぶべきだ。ScreenBar Haloでも自動調光機能を有効化していた僕としてはリモコンは全く触らず、デスクシェルフに置いてあるだけの状態だった。リモコンが廃止されバー本体に集約された点は非常に気に入っている。
僕は2枚のウルトラワイドモニターを重ねており、上のモニターに取り付けている。下から覗き込むような位置にはなるが直接目に光が入ることなく使用できている。画面に若干の映り込みがあるが、使用上の問題はない。
ScreenBar Proは、貴重なデスクスペースを占有することなくデスクに必要な明るさを提供してくれる画期的なアイテムだ。デスクを少し明るくしたい、パソコン作業しないときでも手元が照らせる照明が欲しい、という人は導入を検討してもらいたい。