「MacBook Pro(2016)/2017」でもeGPUを活用すればグラフィック性能が大幅に強化できる
「MacBook Pro(2018)」は、久しぶりにMacBook Proが”Pro感”のあるマシーンであることを思い出させてくれるアップデート内容であると感じる。これからMacBook Proを購入しようと思っている人にとってはこれ以上にないタイミングだ。
一方で、最近2017年モデルや2016年モデルを買ってしまった人は複雑な心境だろう。売って買い換えるにしても手間が掛かり、多少売れた金額分で購入費用を賄えるとしても、結果的に余計な出費になってしまう。
CPUの性能やRAMの搭載量は変更することはできないが、GPUに関してはeGPUを活用すればMacBook Proの欠点であるグラフィック性能を補うことができるどころか、デスクトップマシーンに匹敵するパフォーマンスを発揮できるようになる!
dGPUを内蔵していない13インチモデルでは劇的な違い
今回、「MacBook Pro(2018)」とともにApple限定の製品として「Blackmagic eGPU」が登場。価格は税別89,800円。
「Blackmagic eGPU」に内蔵されているグラフィックプロセッサー「Radeon Pro 580」は、8GBのGDDR5 RAM、256-bitメモリバンド幅、最大5.5テラフロップスの処理能力の計算ユニットが36個搭載。
実は、27インチ型「iMac 5K」の最上位モデルと全く同じものが搭載されている。正真正銘のデスクトップ用グラフィックプロセッサーが内蔵されているのだ。
最も効果を発揮するのはMac本体に独立したグラフィックプロセッサーを搭載していない13インチモデルは驚くほどの効果が発揮できる。Blackmagicの映像編集ツールを使用した場合のベンチマークスコアだが、最大7倍以上のパフォーマンスを発揮している。
13インチ型MacBook Pro(2018)+「Blackmagic eGPU」という組み合わせが魅力的であると紹介したが、GPUが必要な時は自宅や仕事場で「Blackmagic eGPU」に繋いで使用し、出先では15インチモデルよりも軽量でコンパクトな13インチモデルという使い方が可能になる。
15インチモデルは独立したグラフィックプロセッサーを搭載しているが、それでも「Blackmagic eGPU」に搭載されているものには到底及ばない。最大2.6倍もパフォーマンスが伸びるとの結果が出ている。
実際、僕も「Blackmagic eGPU」は購入したが、個人的に最もメリットとして感じているのは外部ディスプレイを出力する際に本体のGPUではなくeGPUを使用するため、Mac本体に対する負担が大幅に軽減されること。
「Blackmagic eGPU」の価格こそは約10万円もするが、新しいMacを買い換えるよりも安上がりな上に、買ったばかりのMacBook Proを長く使い続けることができる点が魅力。グラフィック性能を大幅に強化できることによって、今までできなかった作業内容もできるようになるかもしれない。
注意点としては、BootCampはサポートされない点。また、アプリケーションによってはeGPUを利用できない仕様のものもあること。それぞ除けば、「Thunderbolt 3」端子が付いているMacであれば「Blackmagic eGPU」は利用することができる。
万人に必要なハードウェアではないことは事実だが、MacBook Proのグラフィック性能を少しでも伸ばしたい人、自宅や仕事場ではデスクトップのように使いたい人にとっては魅力的な選択肢であるに違いない。もちろん、「MacBook Pro(2018)」を購入した人でも同様のことが言える。
MacBook Proをパワーアップしたい人は、購入を検討してみるべし!
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