MacBook Pro(2018)の内蔵SSD、超高速化していることが判明
「MacBook Pro(2018)」に搭載されているSSDのパフォーマンスが、同じく13インチサイズのノート型Windows PCを圧倒するほど超高速であることが明らかになった。
LaptopMagがテストしたのは13インチモデルとなっていて、以下がその構成。
- 第8世代の2.7GHzクアッドコアIntel Core i7プ ロ セッサ(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)
- Intel Iris Plus Graphics 655
- 16GB 2,133MHz LPDDR3メモリ
- 512GB SSDストレージ
いくつかテストを実行し、Dellの「XPS 13」やHuaweiの「MateBook X Pro」など複数のノート型Windows PCと比較しているが、中でも飛び抜けてスコアが高かったのはSSDとCPUのパフォーマンス。
4コアになり、2017年モデルと比べて2倍以上の性能に進化
まずは「Geekbench 4」によるストレージ性能から。2コアから4コアに、第7世代Coreプロセッサ「Kaby Lake」から第8世代Coreプロセッサ「Coffee Lake」にアップグレードされた最新モデルは、他を圧倒。12,000台〜14,000台のスコアを他のノート型Windows PCが出す中、13インチ型MacBook Pro(2018)は「18,055」を記録。

なお、詳細の仕様は分からないが、LapTop MagがテストしたMacBook Pro(2017)は同じベンチマークスコアテストで「9,213」を記録。2倍近いスコアになっている。
4.9GBのデータをたった2秒でコピー完了するSSD性能
ただ、コア数が増えていることからCPUのベンチマークスコアが伸びていることは想定の範囲内。驚くべきポイントは、SSDの性能。4.9GBのデータコピーをたった2秒で完了し、その速度は2,519MB/s。SSDに最適化されたファイルシステム「Apple File System(APFS)」を採用している点もあるかもしれないが、他社と比べるとその差は歴然。

同じく13インチサイズのSSDが279MB/sという速度を記録している中、MacBook Proのみ、その10倍のスピードを出しているという点も注目するべきだが、15インチ型MacBook Pro(2017)が書き込み速度で1,895MB/s、読み込み速度で2,250.9MB/sであったことを考えると、「MacBook Pro(2018)」のSSDは過去のモデルからさらに高速化されていることが確認できる。
MacBook Proはその価格が批判されることが多いが、圧倒的な処理性能を持つSSDこそがコストを引き上げている部分もある。15インチ型MacBook Pro(2018)、フルスペックモデルは73万円以上だが、そのうちの4TBのSSDに掛かる費用は約半分にあたる352,000円なのだ。
必要ないのであれば内蔵ストレージは小さくし、必要なデータのみ別途外付けドライブに持ち運ぶ方がコストパフォーマンスは高いかもしれないが、映像や画像など大容量データの読み書きを行う場合は超高速内蔵SSDの恩恵を受けることになる。
ただし、Macお宝鑑定団BlogのDANBOさんによると、256GBモデルのSSD性能は以前のモデルと変わらなかったそうだ。256GBモデルを選ぶ予定がある人はこの点を念頭に置いておいた方が良いかもしれない。
CPUとSSDに関しては他を圧倒した「MacBook Pro(2018)」だが、他にテストされている「HandBrake」を使用した動画の書き出し時間、「Excel」を使ったVLOOKUP関数の使用、グラフィック性能に関しては他のノート型Windows PCに評価を譲る形となっている。
特にグラフィック性能は相変わらず非力なので、必要であれば「Blackmagic eGPU」などを活用するのが良さそうだ。
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