13インチ型MacBook Pro(2018)の内蔵GPU性能は2016年モデルの約2倍
13インチ型MacBook Proといえば、GPUが非力、というイメージしかない。グラフィック性能を必要とする作業を多く行うのであれば15インチモデルを選ぶ他なかった。
「MacBook Proの13インチモデルは”Pro”なのに非力」というイメージを払拭できたように思えるのが2018年モデル。CPU性能は15インチ型MacBook Pro(2017)を上回る性能を持つことが分かっているが、内蔵GPUはどの程度進化したのか。
YouTuberのDanny Winget氏が13インチ型MacBook Pro(2018)の下位モデルを13インチ型MacBook Pro(2016)と比較した動画を公開し、内蔵されているGPUの性能は2016年モデルの2倍近くあることが明らかになった!
5分間の4K動画の書き出しに掛かった時間は60%も短縮
まずは簡単なベンチマークの比較から。「Geekbench 4」を使った比較によると、2018年モデルのシングルコアスコアは2016年モデルと比較して約7%増だが、マルチコアスコアは約96%増となっている。これはデュアルコアからクアッドコアになったことが要因。
「Cinebench R15」でもCPU性能は2倍以上になっている。
注目するべき箇所は内蔵されているGPU、俗にいうiGPU。2016年モデルには「Intel Iris 550」が内蔵され、そのスコアを「Geekbench 4」の「Open CL」で測定してみたところ、スコアは「17,270」を記録。同じテストを2018年モデルで実施した結果、内蔵されている「Intel Iris Plus 655」は「32,632」というスコアを記録し、88%増となっている。
「Cinebench R15」を使った「OpenGL」のテストでも、1.6倍ものフレームレートを記録。
ベンチマークスコアだけでは、実作業においてどれほど恩恵を受けられるのか分かりづらい。そこで、Winget氏は5分間の4K動画を「Final Cut Pro」に 色補正とシャープを加えた、バックグラウンドレンダリングを無効化した状態でh.264で書き出しを実行。
「Intel Iris 550」を内蔵する2016年モデルは21分32秒も掛かったが、「Intel Iris Plus Graphics 655」を内蔵している2018年モデルは同じ作業を7分15秒で完了。60%以上もパフォーマンスが改善されている。
実に喜ばしい結果ではあるものの、15インチ型MacBook Pro(2017)のdGPUの「OpenCL」スコアは「44,199」であることから進化したとは言え、やはりまだ15インチモデルと肩を並べるには程遠い。
それでも13インチモデルはクアッドコアCPUと強化されたGPUによって、動画編集を出先で行いたいが携帯性も求めたい人にとって魅力的な選択肢になり得る。僕のように「Blackmagic eGPU」と組み合わせれば自宅やオフィスでもiMacと同等のグラフィック性能を利用することができるため、13インチ型MacBook Pro(2018)+「Blackmagic eGPU」という組み合わせも検討してみても良いかもしれない。
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