MacBook Pro(2018)のベンチマークスコア、2017年モデルから飛躍的に伸びていることが判明
「MacBook Pro(2018)」は、第7世代Coreプロセッサ「Kaby Lake」から第8世代Coreプロセッサ「Coffee Lake」にアップグレードしていることに加え、13インチモデルは2コアから4コアに、15インチモデルは4コアから6コアにコア数が増えていることから、CPU性能が飛躍的に向上していることが分かっている。
2017年モデルを持っている場合、「Blackmagic eGPU」などのeGPUを活用すればグラフィック性能が大幅に強化できるが、GPUよりもCPUに負担が掛かる作業をしている人にとっては、最新モデルが前モデルからどれほど変わっているのか、気になるはず。
上記記事のベンチマークスコアを公開したPrimate Labsが「Geekbench 4」を使用した「MacBook Pro(2018)」のベンチマークスコアをMacBook Pro(2017)と比較したグラフを公開していたので、紹介する!
CPU性能で比較する2018年モデルと2017年モデル
13インチモデルのシングルコア・マルチコアスコア
まずは13インチモデルから。シングルコアスコアは3%〜11%向上していることが確認でき、特にカスタマイズモデルの「2.7GHzクアッドコアIntel Core i7プ ロ セッサ(Turbo Boost使用時最大4.5GHz)」は高いクロック数もあり、「5102」を記録。
一方、マルチコアスコアは81%〜86%も向上していることが確認できる。2017年モデルと比べると劇的に性能が向上していることが確認できる。昨年モデルのスコアが「10000」を切る中、2018年モデルは「16453」「17557」を記録している。
伸びている要因は、Turbo Boost時における動作周波数の向上、コア数の増加。15インチモデルはDDR4メモリを採用しているが、13インチモデルはDDR3メモリのままとなっている。
15インチモデルのシングルコア・マルチコア・OpenCLスコア
続いて15インチモデルをチェックする。
シングルコアスコアに関しては2018年モデルが2017年モデルをすべて上回る結果となり、平均して性能が12%〜15%向上していることが確認できる。特に意味は無いが、昨年の15インチの下位モデルと今年の上位モデルを比べると22%も向上しているという事実には驚く。
一方、マルチコアスコアは39-46%向上している。その要因としては、Turbo Boost時における動作周波数の向上、コア数の増加、そしてDDR4メモリを採用している点。
搭載されているdGPUの性能を測定するOpenCLのスコアは、28%〜32%で向上していることが確認できている。伸びている要因は動作周波数の向上であると解説されている。
2018年の13インチモデルは2017年の15インチモデルと同等の性能
上記のベンチマークスコアから、「MacBook Pro(2018)」はどちらのモデルも性能が向上していることが確認できるが、特に伸び率が高いのは13インチモデル。
下位モデルは「16453」、上位モデルは「17557」となっていて、MacBook Pro(2017)の15インチモデルと比較すると、上位モデルでも「15548」。2018年の15インチモデルと比較するまでもなく、13インチモデルが勝っている。
つまり、CPUに関しては13インチ型MacBook Pro(2018)は15インチ型MacBook Pro(2017)よりも性能が高い。「持ち運ぶことを考えると13インチモデルが良いけど、パフォーマンスを考えると15インチモデル」という人にとっては、ようやくスペックに妥協せずに機動性のあるマシーンを選ぶことができるようになった。
グラフィック性能が必要であれば、2018年モデルと同時に発売された「Blackmagic eGPU」を用意すれば2018年モデルのGPUよりも高いパフォーマンスを確保することができる。
このことから、2018年モデルでも最高のスペック、最高のパフォーマンスを追求するのであれば15インチモデルを選ぶべきであることに変わりないが、パフォーマンスと機動性のバランスが取れている13インチ型MacBook Pro(2018)+「Blackmagic eGPU」という組み合わせは多くの人にとって魅力的な選択肢になるのではないかと思う。
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